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30話 情報漏洩をする付喪神
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ベラドンナ歌劇場ーー。
ハッテルミー達は不気味なほど人気のない歌劇場へやって来た。
「あっ」
《どうした?》
ハッテルミーは人が見当たらないのを確認して、霊体化を解いた。フィー、ヒュース、大聖堂の建物の付喪神に会ったハッテルミーは、付喪神がいる建物には独特の気配がある事を感じ取れるようになっていた。ヒュースがそれを真似て解く。
すると、髪が小刻みにうねっている前髪で片目を隠している男がふっと現れた。身なりは歌劇場の案内人のような姿をしていた。
ヒュースははたと目を瞬かせる。
「やぁ、歌劇場さん。ちょっと話したい事があるんだけど、今ここに人っているかい?」
『……私に、声を掛けているのですか?』
「貴方はノーマン・ウェルネス伯爵……? あぁいや、彼の所有物件だったのか。なら、ここはレイリーンバッハ歌劇場か」
『……ノーマン様を、知ってるの?』
「あぁ。学園まで宣伝によく来てくれた。君の外観も内装も、素晴らしいと自慢気に褒めていたよ」
歌劇場はちょと嬉しそうに頬を赤らめて、へにゃっと微笑んだ。歌劇場の付喪神は移動を開始する。ハッテルミー達は合図があるまで姿を消してついて行った。
『ノーマン様は、とても素敵な方だった』
歩きながら、彼はそう語った。ヒュースにはその声も何もかもが懐かしい。
到着すれば少し思い出話に花が咲いた。学園での様子、歌劇場での様子、そうノーマンという人間の会話で盛り上がった。ただ、その途中で空しくなったのか歌劇場は俯いてしまった。
その様子から単刀直入に聞けば、ここで人身売買の闇オークションが開かれていると肯定した。約二年前から始まったそうだ。
『二週間後に開催するオークションの招待状を書き始めてる。近々顧客に配布されるんだ』
ハッテルミーとヒュースは視線を一度合わせてから尋ねていく。顧客名簿、被害者達の状態や扱い、どこに収容されているか。彼も疲れたように淡々と答えていく。
被害者達への元へ歌劇場は案内を買って出てくれた。地下への階段を降りていく。元々こんな場所なかったんだよ、と寂しげに呟きながなら。ほぼ真っ暗な階段を下りていくと分厚い扉だ。ハッテルミー達がすり抜けて行くと薄明るい場所に出た。
そこには黒い檻の群れ。そして、檻に食われたたくさんの亜人達。中にはエルフやドワーフ達が閉じ込められていた。
ドアの近くには水槽がいくつか並んでいる。
そこに二人はぱっと姿を表した。彼等は突然現れたハッテルミー達に驚いたようだが、次には憎悪を、諦観を、恐怖の滲む視線をそれぞれ向けた。
ハッテルミーは構わず水槽の人魚達と見回した。
「リヴァイさん、いる? セレナーディア様から言伝預かってるんだけど」
「何だと?! ーーおぐっ!」
「おぉお?! 大丈夫か?」
ハッテルミーはばしゃん! と水を跳ねさせた水槽へと向かう。セレナーディアの名前に我も忘れて飛び出しそうとした所、水槽に繋がっている鎖に引っ張られてしまったのだ。
人の顔をしているが、頭に二対の角が生えている。恐らく海竜の系の人魚だ。龍人族の枠組みだが、海で生活するため人魚族と共生している。
「リヴァイさんにごめんなさいって言ってたぞ」
「なっ!? セレナーディア様が悪い訳がないだろう!」
「そうだよな。捕まえた奴の方が悪いんだよ。法律的にも人間的にも」
「その通りだ! 悪いのは貴様ら人間共だ!!」
「俺は何もやってないけど、その悪い奴等ぶん殴ろうって目的で一緒に行動してるんだ」
「何?! 貴様、姫に何をさせる気だ?!」
「セレナーディア様の友達を助けに行くんだよ。アンタの事だろ?」
ついにリヴァイの言葉が詰まった。攻撃的な言葉をいなしたカウンター攻撃である。
だが憎悪の対象である人間相手に黙っていられるかとリヴァイは再び吠える。ただ、痛め付けられたりして疲労困憊している彼は質問の方向性を少し間違えた。
「ならば、どこにいた居たのだ!」
どうせ攫った人間の所にいたのだろう、という意味で発した。
だがここで、付喪神第一の特徴にして最も多いミスをハッテルミーはする。
「教会の地下にいたんだ」
「「「「「教会?!」」」」」
「ライネスト教だ」
フェオルディーノ城に付属している教会と言わない。情報を隠しているのではなく、教会が悪い事をしていると分かっているならその親玉も悪いという認識だ。かなり説明をはしょる傾向にある。
ここで発生した伝達ミスは後にラルフフロー王国の優勢を大きく崩す事になる。
「あ、そういえば異端審問の話を忘れてた」
そして第二の特徴に突然話を逸らす。おしゃべりしかやる事がない彼等はある単語を聞くと突然思い出し、それを話し始める。そしてそれを止める付喪神もいない。言葉の単語で会話の連弾を始める。何せ、暇だから。
「異端審問はここではやってないって。ただ、勝手に捕まえた罪人はホープネスっていう所にある大聖堂に送り込むんだってさ」
「ホープネスか」
ヒュースが掌に黄ばんだ紙を出現させる。
それを見ていた幼い亜人が「すごぉーい!」と今の境遇などすっかり忘れたように目を輝かせた。
その地図は領地の下に家名が書き込まれている。
そして第三の特徴がとにかく致命的なのだが、彼等は何も考えないでとにかくしゃべる。
「この名前は? 爵位も付いてるよな」
「あぁ、これは現学園長の裏口入学用の覚え書きだ」
それらはその土地を治めている有名貴族の名前で、子供が合格ラインに達していなかったら裏口入学の声を掛ける優先順位の高い家名が書いてある。
そう、自分達が知っている事をペラペラベラベラしゃべる。
自分達が顕現前の名残『誰にも姿が見えていない』が常識のため、普通に周りも状況も気にせずしゃべりまくる。
『ノーマン様も?』
「彼は学業優秀だったからちゃんと自力で合格をもぎ取ったよ。全く、それに比べてクリスは。王族の癖に基礎すら頭に入っていないなど歴代王族の中でも最悪だ」
「まぁ、ステータス見れないからって神子様を無能だって頭ごなしに追放する奴だからな」
「「「「「神子様をぉ?!」」」」」
さすがのヒュースもハッテルミーの背中にエアークリスが見えて、ゴミを見るような目で睨んでいた。
ハッテルミー達は不気味なほど人気のない歌劇場へやって来た。
「あっ」
《どうした?》
ハッテルミーは人が見当たらないのを確認して、霊体化を解いた。フィー、ヒュース、大聖堂の建物の付喪神に会ったハッテルミーは、付喪神がいる建物には独特の気配がある事を感じ取れるようになっていた。ヒュースがそれを真似て解く。
すると、髪が小刻みにうねっている前髪で片目を隠している男がふっと現れた。身なりは歌劇場の案内人のような姿をしていた。
ヒュースははたと目を瞬かせる。
「やぁ、歌劇場さん。ちょっと話したい事があるんだけど、今ここに人っているかい?」
『……私に、声を掛けているのですか?』
「貴方はノーマン・ウェルネス伯爵……? あぁいや、彼の所有物件だったのか。なら、ここはレイリーンバッハ歌劇場か」
『……ノーマン様を、知ってるの?』
「あぁ。学園まで宣伝によく来てくれた。君の外観も内装も、素晴らしいと自慢気に褒めていたよ」
歌劇場はちょと嬉しそうに頬を赤らめて、へにゃっと微笑んだ。歌劇場の付喪神は移動を開始する。ハッテルミー達は合図があるまで姿を消してついて行った。
『ノーマン様は、とても素敵な方だった』
歩きながら、彼はそう語った。ヒュースにはその声も何もかもが懐かしい。
到着すれば少し思い出話に花が咲いた。学園での様子、歌劇場での様子、そうノーマンという人間の会話で盛り上がった。ただ、その途中で空しくなったのか歌劇場は俯いてしまった。
その様子から単刀直入に聞けば、ここで人身売買の闇オークションが開かれていると肯定した。約二年前から始まったそうだ。
『二週間後に開催するオークションの招待状を書き始めてる。近々顧客に配布されるんだ』
ハッテルミーとヒュースは視線を一度合わせてから尋ねていく。顧客名簿、被害者達の状態や扱い、どこに収容されているか。彼も疲れたように淡々と答えていく。
被害者達への元へ歌劇場は案内を買って出てくれた。地下への階段を降りていく。元々こんな場所なかったんだよ、と寂しげに呟きながなら。ほぼ真っ暗な階段を下りていくと分厚い扉だ。ハッテルミー達がすり抜けて行くと薄明るい場所に出た。
そこには黒い檻の群れ。そして、檻に食われたたくさんの亜人達。中にはエルフやドワーフ達が閉じ込められていた。
ドアの近くには水槽がいくつか並んでいる。
そこに二人はぱっと姿を表した。彼等は突然現れたハッテルミー達に驚いたようだが、次には憎悪を、諦観を、恐怖の滲む視線をそれぞれ向けた。
ハッテルミーは構わず水槽の人魚達と見回した。
「リヴァイさん、いる? セレナーディア様から言伝預かってるんだけど」
「何だと?! ーーおぐっ!」
「おぉお?! 大丈夫か?」
ハッテルミーはばしゃん! と水を跳ねさせた水槽へと向かう。セレナーディアの名前に我も忘れて飛び出しそうとした所、水槽に繋がっている鎖に引っ張られてしまったのだ。
人の顔をしているが、頭に二対の角が生えている。恐らく海竜の系の人魚だ。龍人族の枠組みだが、海で生活するため人魚族と共生している。
「リヴァイさんにごめんなさいって言ってたぞ」
「なっ!? セレナーディア様が悪い訳がないだろう!」
「そうだよな。捕まえた奴の方が悪いんだよ。法律的にも人間的にも」
「その通りだ! 悪いのは貴様ら人間共だ!!」
「俺は何もやってないけど、その悪い奴等ぶん殴ろうって目的で一緒に行動してるんだ」
「何?! 貴様、姫に何をさせる気だ?!」
「セレナーディア様の友達を助けに行くんだよ。アンタの事だろ?」
ついにリヴァイの言葉が詰まった。攻撃的な言葉をいなしたカウンター攻撃である。
だが憎悪の対象である人間相手に黙っていられるかとリヴァイは再び吠える。ただ、痛め付けられたりして疲労困憊している彼は質問の方向性を少し間違えた。
「ならば、どこにいた居たのだ!」
どうせ攫った人間の所にいたのだろう、という意味で発した。
だがここで、付喪神第一の特徴にして最も多いミスをハッテルミーはする。
「教会の地下にいたんだ」
「「「「「教会?!」」」」」
「ライネスト教だ」
フェオルディーノ城に付属している教会と言わない。情報を隠しているのではなく、教会が悪い事をしていると分かっているならその親玉も悪いという認識だ。かなり説明をはしょる傾向にある。
ここで発生した伝達ミスは後にラルフフロー王国の優勢を大きく崩す事になる。
「あ、そういえば異端審問の話を忘れてた」
そして第二の特徴に突然話を逸らす。おしゃべりしかやる事がない彼等はある単語を聞くと突然思い出し、それを話し始める。そしてそれを止める付喪神もいない。言葉の単語で会話の連弾を始める。何せ、暇だから。
「異端審問はここではやってないって。ただ、勝手に捕まえた罪人はホープネスっていう所にある大聖堂に送り込むんだってさ」
「ホープネスか」
ヒュースが掌に黄ばんだ紙を出現させる。
それを見ていた幼い亜人が「すごぉーい!」と今の境遇などすっかり忘れたように目を輝かせた。
その地図は領地の下に家名が書き込まれている。
そして第三の特徴がとにかく致命的なのだが、彼等は何も考えないでとにかくしゃべる。
「この名前は? 爵位も付いてるよな」
「あぁ、これは現学園長の裏口入学用の覚え書きだ」
それらはその土地を治めている有名貴族の名前で、子供が合格ラインに達していなかったら裏口入学の声を掛ける優先順位の高い家名が書いてある。
そう、自分達が知っている事をペラペラベラベラしゃべる。
自分達が顕現前の名残『誰にも姿が見えていない』が常識のため、普通に周りも状況も気にせずしゃべりまくる。
『ノーマン様も?』
「彼は学業優秀だったからちゃんと自力で合格をもぎ取ったよ。全く、それに比べてクリスは。王族の癖に基礎すら頭に入っていないなど歴代王族の中でも最悪だ」
「まぁ、ステータス見れないからって神子様を無能だって頭ごなしに追放する奴だからな」
「「「「「神子様をぉ?!」」」」」
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