12 / 73
11話 余計な物まで盗んでしまった…
しおりを挟む
「貴様、ロレンスを気絶させた上にアリアに手を出すとは! 誰のお陰で今までここにいられたと思って……――」
ターナーが唾を飛ばしながら怒鳴ってきたその直後、エマは身体強化と縮地を使ってターナーの頬を殴り飛ばした。次いで、無様に転がった父親に容赦なく股間を蹴り上げる。最後、のたうちまわる男の頭をわし掴んで頭を床に渾身の力を込めて叩き付けた。頭が床にめり込んだ。
最後の一打で気絶したターナーからスキルと属性魔法を吸い上げる。父は2属性持ちで、エマと同じ闇と風を持っている。
スキルを使って【絶対的中】スキルと、風属性魔法を入手できたというウィンドウが現れた。
「スキルしょぼ」
仮にも公務員たる王立魔法師団の第4部隊の現副団長なのに、この程度なのか。貴族だけで成り上がった雑魚なんだろうか。
加えて、闇属性は既に持っているというウィンドウが現れた。マリアエルからも聖属性を奪っておこうかと思ったが無理らしい。奪っておくならアリアの方だ。
(そういえば、アビリティから奪えるかな?)
エマは再度、気絶したままのターナーからアビリティへ向けてスキル使う。
ウィンドウが同じ場所、同じ大きさで現れては消えた。そこには、ターナーが使っていた魔法達。そして、
『契約の呪を入手しました』
「へ……――うっ?!」
突然の激痛にエマは跪いた。何度も何度も荒い呼吸を繰り返して、ようやく痛みが引く。
*
エマ・エルフィールド 9歳
Lv 3
体 力 70 魔 力 6740
攻撃力 15 魔法攻撃 322
防御力 19 魔法防御 270
速 度 7
属 性 闇
スキル『盗用』Lv.2
・清掃 Lv.MAX ・気配察知 Lv.42
・身体強化 Lv.36 ・裁縫 Lv.22
・縮地 Lv.62 ・槍術 Lv.27
・剣術 Lv.30 ・鑑定 Lv.48
・浄光 Lv.1 ●剣光 Lv.52※
・念写 Lv.28 ・絶対命中 Lv.MAX
※スキルが重複しています。スキルの統合をしますか?
アビリティ
・ウィンドスラッシュ ・ダーク
×ウインドブラスト ×ダークブレイド
×ウインドバレット ×ダークバインド
×テンペスト ×ダークグラビティ
×フライ ×隠蔽魔法
・エアリッスン !契約の呪い!
*
(まさか、コイツが魔法で契約した呪いまで奪ったの?! やだ私のスキル超優秀じゃない……て、いらねぇーわ!!)
ぶん殴りながらスキルを叩き返して、再度ステータスを確認すればなくなっていた。
はっと顔を上げる。アリアはぽかんと口を開けていたが、エマと目が合うとはっとしたように指を差す。
「あ、アンタ! お父様に何てことすんのよ!」
喚き続けるアリアにどんどん詰め寄っていく。アリアは近寄るな、汚い! と暴言を吐き続けながらエマから離れようとするが、壁にぶつかってエマを見上げる。
「何様のつもりよ、使用人の分際で! 私に酷いことしたら、どうなるか分かってるの?!」
「黙れ、クソガキ」
渾身の力を込めて頬をぶっ叩く。次の瞬間、体の中から微熱を伴う衝動が沸き上がった。
痛みで混乱しているアリアは泣きながら、
「や、やめなさいよ! お父様と
お母様に――ぶっ!」
顔面に拳を叩き入れて、歪んだアリアの顔に、心の底から快楽が沸き上がってくる。
もうこんな奴に媚びなくて良い、何て清々しいんだろう。
アリアの胸倉を掴み上げて拳を振りかぶったところで、エマは口を開く。
「こんな雑魚と遊んでる時間なんてないよ」
はっとしてエマは手を離す。
そうだ、もうこんな奴らに構っている時間なんてないのだ。
その隙にアリアは逃げ出したが、エマは転がっている父親を見る。近くにストールやリボンがあった。それを漁ってエマはターナーを後ろ手に親指と両足を縛って、後は口に入りそうなもの全部入れて布で塞げばしばらく見つからないはず……。
「……」
エマはターナーの身ぐるみを全てはがすと、水色の豪奢なドレスを着せて、アリアのデカリボンを頭に縛り付けた。それから、親指と両足、口に布製品を詰めて塞ぐと、最後、適当な衣装箱に押し込んだ。
ターナーが着ていた服は途中で立ち寄ったリネン室のゴミ袋に詰めて捨てた。もちろん、パンツも一緒に捨ててやった。
見つかった時、死ぬほど恥ずかしい思いをしてしまえ!
ターナーが唾を飛ばしながら怒鳴ってきたその直後、エマは身体強化と縮地を使ってターナーの頬を殴り飛ばした。次いで、無様に転がった父親に容赦なく股間を蹴り上げる。最後、のたうちまわる男の頭をわし掴んで頭を床に渾身の力を込めて叩き付けた。頭が床にめり込んだ。
最後の一打で気絶したターナーからスキルと属性魔法を吸い上げる。父は2属性持ちで、エマと同じ闇と風を持っている。
スキルを使って【絶対的中】スキルと、風属性魔法を入手できたというウィンドウが現れた。
「スキルしょぼ」
仮にも公務員たる王立魔法師団の第4部隊の現副団長なのに、この程度なのか。貴族だけで成り上がった雑魚なんだろうか。
加えて、闇属性は既に持っているというウィンドウが現れた。マリアエルからも聖属性を奪っておこうかと思ったが無理らしい。奪っておくならアリアの方だ。
(そういえば、アビリティから奪えるかな?)
エマは再度、気絶したままのターナーからアビリティへ向けてスキル使う。
ウィンドウが同じ場所、同じ大きさで現れては消えた。そこには、ターナーが使っていた魔法達。そして、
『契約の呪を入手しました』
「へ……――うっ?!」
突然の激痛にエマは跪いた。何度も何度も荒い呼吸を繰り返して、ようやく痛みが引く。
*
エマ・エルフィールド 9歳
Lv 3
体 力 70 魔 力 6740
攻撃力 15 魔法攻撃 322
防御力 19 魔法防御 270
速 度 7
属 性 闇
スキル『盗用』Lv.2
・清掃 Lv.MAX ・気配察知 Lv.42
・身体強化 Lv.36 ・裁縫 Lv.22
・縮地 Lv.62 ・槍術 Lv.27
・剣術 Lv.30 ・鑑定 Lv.48
・浄光 Lv.1 ●剣光 Lv.52※
・念写 Lv.28 ・絶対命中 Lv.MAX
※スキルが重複しています。スキルの統合をしますか?
アビリティ
・ウィンドスラッシュ ・ダーク
×ウインドブラスト ×ダークブレイド
×ウインドバレット ×ダークバインド
×テンペスト ×ダークグラビティ
×フライ ×隠蔽魔法
・エアリッスン !契約の呪い!
*
(まさか、コイツが魔法で契約した呪いまで奪ったの?! やだ私のスキル超優秀じゃない……て、いらねぇーわ!!)
ぶん殴りながらスキルを叩き返して、再度ステータスを確認すればなくなっていた。
はっと顔を上げる。アリアはぽかんと口を開けていたが、エマと目が合うとはっとしたように指を差す。
「あ、アンタ! お父様に何てことすんのよ!」
喚き続けるアリアにどんどん詰め寄っていく。アリアは近寄るな、汚い! と暴言を吐き続けながらエマから離れようとするが、壁にぶつかってエマを見上げる。
「何様のつもりよ、使用人の分際で! 私に酷いことしたら、どうなるか分かってるの?!」
「黙れ、クソガキ」
渾身の力を込めて頬をぶっ叩く。次の瞬間、体の中から微熱を伴う衝動が沸き上がった。
痛みで混乱しているアリアは泣きながら、
「や、やめなさいよ! お父様と
お母様に――ぶっ!」
顔面に拳を叩き入れて、歪んだアリアの顔に、心の底から快楽が沸き上がってくる。
もうこんな奴に媚びなくて良い、何て清々しいんだろう。
アリアの胸倉を掴み上げて拳を振りかぶったところで、エマは口を開く。
「こんな雑魚と遊んでる時間なんてないよ」
はっとしてエマは手を離す。
そうだ、もうこんな奴らに構っている時間なんてないのだ。
その隙にアリアは逃げ出したが、エマは転がっている父親を見る。近くにストールやリボンがあった。それを漁ってエマはターナーを後ろ手に親指と両足を縛って、後は口に入りそうなもの全部入れて布で塞げばしばらく見つからないはず……。
「……」
エマはターナーの身ぐるみを全てはがすと、水色の豪奢なドレスを着せて、アリアのデカリボンを頭に縛り付けた。それから、親指と両足、口に布製品を詰めて塞ぐと、最後、適当な衣装箱に押し込んだ。
ターナーが着ていた服は途中で立ち寄ったリネン室のゴミ袋に詰めて捨てた。もちろん、パンツも一緒に捨ててやった。
見つかった時、死ぬほど恥ずかしい思いをしてしまえ!
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

迷い人と当たり人〜伝説の国の魔道具で気ままに快適冒険者ライフを目指します〜
青空ばらみ
ファンタジー
一歳で両親を亡くし母方の伯父マークがいる辺境伯領に連れて来られたパール。 伯父と一緒に暮らすお許しを辺境伯様に乞うため訪れていた辺境伯邸で、たまたま出くわした侯爵令嬢の無知な善意により 六歳で見習い冒険者になることが決定してしまった! 運良く? 『前世の記憶』を思い出し『スマッホ』のチェリーちゃんにも協力してもらいながら 立派な冒険者になるために 前世使えなかった魔法も喜んで覚え、なんだか百年に一人現れるかどうかの伝説の国に迷いこんだ『迷い人』にもなってしまって、その恩恵を受けようとする『当たり人』と呼ばれる人たちに貢がれたり…… ぜんぜん理想の田舎でまったりスローライフは送れないけど、しょうがないから伝説の国の魔道具を駆使して 気ままに快適冒険者を目指しながら 周りのみんなを無自覚でハッピーライフに巻き込んで? 楽しく生きていこうかな! ゆる〜いスローペースのご都合ファンタジーです。
小説家になろう様でも投稿をしております。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる