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2章 誘拐・融解事件
60話 夜のお話し合い・下
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「そうだ。君が審問官を信用するなという理由について、詳しく聞きたい。教会側の不都合が分かれば揉み消すっていうのは、トラッドと、アイーシャさんとジュリエさんを殺すってことですか?」
ブレーメンは少し、沈黙した。
「状況によりますが、トラッドとアイーシャは殺さないでしょうね」
「えっ? ジュリエさんは逃がしてくれないのか?」
「トラッドの最後の生け贄として殺してもらうでしょう。ですが、それはあくまでも教会側がトラッドを現行犯逮捕するための口実です。アイーシャはその後、記憶操作でもして野外に放り出せば良い。あるいは先にアイーシャを放り出せば、君達が学園で内密に行っている捜査も打ち切りにできますかね。そして、私からもトラッドを殺害させないために君へ最高のプレゼントをご用意しました」
そう言って、いつもの黒い封筒を和葉に差し出した。
「君だってあそこまで行動を貼り出しているんだから、そろそろ気づいているでしょう。彼がただの道具だということに」
「……あっ。また指名手配書確認忘れてた」
「は?」とブレーメンが目元を引き攣らせた。
「君、本当に顔が分かってないのに地図上に書き加えてたんですか?!」
「え? えっと……(あれ、そういえば、何でコイツ内情知ってるんだ?)」
ブレーメンの表情が「こいつ何言ってんだ」に変わる。めちゃくちゃ怒り出しそうな雰囲気だった。
「君、本当に指名手配書確認してないんですか? していないとかアホですか? 何も分かってないのに書き加えておいたとか、どんな馬鹿の所業ですか?! その情報で混乱するかもしれないのに、よくそんな真似ができましたね!?」
「え……ご、ごめんなさい……」
「いいえ、分かりました、分かりました!」とブレーメンは首を左右に振る。その表情に、確かな怒りを浮かべた。
「帰ったらすぐに手配書の顔を確認してください! そして、こちらが僕が持つ最新のトラッドの人相です! 事実を知って首でも吊りたくなってなさい!」
そう吐き捨ててブレーメンが憤然と踵を返す。しかし、「あぁ、言っておきますけど」とまた向き直った。
「人相なんて外傷が加われば当時と変わってて当たり前ですからね!」
「うん? そうだな??」
「全く意味が分かってないですね! 首でも吊りたくなってろ!」
ブレーメンを怒らせてしまった事実に和葉はポカンと口を開けて固まった。そのまま彼が路地の闇の中に消えるのを見送りそうになって、意識が戻ってきた。
「待った! もう一つ! トラッドは何でユリの花を置くんだ?!」
ブレーメンはピタリと立ち止まって、一言。
「献花ですよ」
それだけ言って、彼は闇の中に消えた。
トラッドの最新の人相が入っているという手紙を懐に仕舞う。
言われた通りにするのは癪だが、和葉は冒険者ギルドへ帰る道を急ぐ。実際、まだトラッドの人相を見ていない。一応探している犯人の犯行を手伝っている人間の顔ぐらい、覚えておかなければ。
■□■□■
ギルドの裏口の扉を開ければ、近くの休憩スペースにはケイやレムレス、ヴォルグ、リーセルが集まっていた。和葉がいなくなっていたからか、集まっていたのだろう。
「えっと……ブレーメンに会ってきた」
「「「はぁ?!」」」
ヴォルグを除く三重奏にぶん殴られて、和葉はびくりと肩を震わせる。次々に何もされてないかと心配された。話は色々聞いてきたが、まずはトラッドの指名手配書を確認をしたいと申し出た。
腑に落ちないながらもケイは職員室にある記録機まで和葉を連れて行ってくれた。
A3サイズの分厚い本。前々から気になっていたが、これが記録機だったようだ。
本部に登録された情報を閲覧することができる情報媒体で、過去の事件と指名手配書が分かれている。
ケイが指名手配犯の目録を開くと目次のように犯罪者の名前が連ねられていた。その中にはトラッドの名前がある。その名前の近くに書かれている数字を検索欄に入力すると、指名手配書が右ページ部分に表示された。
「へっ?! 子供?!」
十歳のパトリックより幼い印象を受ける金髪の少年が、じっとこちらを観察しているかのような手配書だった。その下に書かれている金額は、十桁を叩き出している。
「当時九歳だ」
「九歳?! たった九歳でこんな懸賞金懸けられてるのか?!」
「ミルシェブランの大貴族や一般人を次々襲ったんだ。これぐらい懸けられる」
「言っとくッスけど、大人の犯罪者より子供の犯罪者の方が危ない奴多いんスよ。悪意とか残虐さとかも、子供ならではの無邪気さっていうか……話が通じないし、即行で手を出すんスよ。ヤバイ子供は、本当にヤバイ」
そうレムレスは言う。
だが、和葉が反応したのはそれだけではなかった。慌てて、ブレーメンからもらった手紙を開いて中を確認する。
白いワイシャツに黒いスラックス。その手には手袋を嵌めており、ジョウロを握っている。金髪の髪、緑色の両目──その顔に見覚えがある。
地下水路で出会った、犯罪奴隷の青年だ。
『ならばまずは、そのお粗末な頭で冒険者ギルドの手配書を見直すといい。その後、同じことを俺に言えるのならば聞いてやる』──頭の中で彼の声が残響して、和葉はたちまち崩れ落ちた。
「もう、首吊りたい……!」
「ど、どうした、カズハ?」
ヴォルグ、と名前を切れ切れに呼びながら、和葉は記憶の中の青年を紙に念写してもらう。
左半分を焼かれた青年の顔。ボサボサの金髪に驚きで見開いた緑色の瞳。首には赤い隷属の首輪を巻いていて、黒いコートに身を包んでいる。ちょうど、和葉の手を弾き飛ばした時の表情だ。
「「「えっ」」」
ヴォルグと和葉以外の三人が声を揃えて和葉を見下ろした。
「それが、一週間前に私が地下水路で出会ったトラッドさんの最新情報です……!」
ブレーメンは少し、沈黙した。
「状況によりますが、トラッドとアイーシャは殺さないでしょうね」
「えっ? ジュリエさんは逃がしてくれないのか?」
「トラッドの最後の生け贄として殺してもらうでしょう。ですが、それはあくまでも教会側がトラッドを現行犯逮捕するための口実です。アイーシャはその後、記憶操作でもして野外に放り出せば良い。あるいは先にアイーシャを放り出せば、君達が学園で内密に行っている捜査も打ち切りにできますかね。そして、私からもトラッドを殺害させないために君へ最高のプレゼントをご用意しました」
そう言って、いつもの黒い封筒を和葉に差し出した。
「君だってあそこまで行動を貼り出しているんだから、そろそろ気づいているでしょう。彼がただの道具だということに」
「……あっ。また指名手配書確認忘れてた」
「は?」とブレーメンが目元を引き攣らせた。
「君、本当に顔が分かってないのに地図上に書き加えてたんですか?!」
「え? えっと……(あれ、そういえば、何でコイツ内情知ってるんだ?)」
ブレーメンの表情が「こいつ何言ってんだ」に変わる。めちゃくちゃ怒り出しそうな雰囲気だった。
「君、本当に指名手配書確認してないんですか? していないとかアホですか? 何も分かってないのに書き加えておいたとか、どんな馬鹿の所業ですか?! その情報で混乱するかもしれないのに、よくそんな真似ができましたね!?」
「え……ご、ごめんなさい……」
「いいえ、分かりました、分かりました!」とブレーメンは首を左右に振る。その表情に、確かな怒りを浮かべた。
「帰ったらすぐに手配書の顔を確認してください! そして、こちらが僕が持つ最新のトラッドの人相です! 事実を知って首でも吊りたくなってなさい!」
そう吐き捨ててブレーメンが憤然と踵を返す。しかし、「あぁ、言っておきますけど」とまた向き直った。
「人相なんて外傷が加われば当時と変わってて当たり前ですからね!」
「うん? そうだな??」
「全く意味が分かってないですね! 首でも吊りたくなってろ!」
ブレーメンを怒らせてしまった事実に和葉はポカンと口を開けて固まった。そのまま彼が路地の闇の中に消えるのを見送りそうになって、意識が戻ってきた。
「待った! もう一つ! トラッドは何でユリの花を置くんだ?!」
ブレーメンはピタリと立ち止まって、一言。
「献花ですよ」
それだけ言って、彼は闇の中に消えた。
トラッドの最新の人相が入っているという手紙を懐に仕舞う。
言われた通りにするのは癪だが、和葉は冒険者ギルドへ帰る道を急ぐ。実際、まだトラッドの人相を見ていない。一応探している犯人の犯行を手伝っている人間の顔ぐらい、覚えておかなければ。
■□■□■
ギルドの裏口の扉を開ければ、近くの休憩スペースにはケイやレムレス、ヴォルグ、リーセルが集まっていた。和葉がいなくなっていたからか、集まっていたのだろう。
「えっと……ブレーメンに会ってきた」
「「「はぁ?!」」」
ヴォルグを除く三重奏にぶん殴られて、和葉はびくりと肩を震わせる。次々に何もされてないかと心配された。話は色々聞いてきたが、まずはトラッドの指名手配書を確認をしたいと申し出た。
腑に落ちないながらもケイは職員室にある記録機まで和葉を連れて行ってくれた。
A3サイズの分厚い本。前々から気になっていたが、これが記録機だったようだ。
本部に登録された情報を閲覧することができる情報媒体で、過去の事件と指名手配書が分かれている。
ケイが指名手配犯の目録を開くと目次のように犯罪者の名前が連ねられていた。その中にはトラッドの名前がある。その名前の近くに書かれている数字を検索欄に入力すると、指名手配書が右ページ部分に表示された。
「へっ?! 子供?!」
十歳のパトリックより幼い印象を受ける金髪の少年が、じっとこちらを観察しているかのような手配書だった。その下に書かれている金額は、十桁を叩き出している。
「当時九歳だ」
「九歳?! たった九歳でこんな懸賞金懸けられてるのか?!」
「ミルシェブランの大貴族や一般人を次々襲ったんだ。これぐらい懸けられる」
「言っとくッスけど、大人の犯罪者より子供の犯罪者の方が危ない奴多いんスよ。悪意とか残虐さとかも、子供ならではの無邪気さっていうか……話が通じないし、即行で手を出すんスよ。ヤバイ子供は、本当にヤバイ」
そうレムレスは言う。
だが、和葉が反応したのはそれだけではなかった。慌てて、ブレーメンからもらった手紙を開いて中を確認する。
白いワイシャツに黒いスラックス。その手には手袋を嵌めており、ジョウロを握っている。金髪の髪、緑色の両目──その顔に見覚えがある。
地下水路で出会った、犯罪奴隷の青年だ。
『ならばまずは、そのお粗末な頭で冒険者ギルドの手配書を見直すといい。その後、同じことを俺に言えるのならば聞いてやる』──頭の中で彼の声が残響して、和葉はたちまち崩れ落ちた。
「もう、首吊りたい……!」
「ど、どうした、カズハ?」
ヴォルグ、と名前を切れ切れに呼びながら、和葉は記憶の中の青年を紙に念写してもらう。
左半分を焼かれた青年の顔。ボサボサの金髪に驚きで見開いた緑色の瞳。首には赤い隷属の首輪を巻いていて、黒いコートに身を包んでいる。ちょうど、和葉の手を弾き飛ばした時の表情だ。
「「「えっ」」」
ヴォルグと和葉以外の三人が声を揃えて和葉を見下ろした。
「それが、一週間前に私が地下水路で出会ったトラッドさんの最新情報です……!」
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