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英雄奪還編 前編
五章 第二十話 上空の天使
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古に女神が創造した天界は地上の遥か上に不安定な状態で存在する。常人では見ることもできないその場所では生まれながらに膨大な魔力と女神からの加護を受けた天使族が住んでいる。天界は地上のように文明が大きく発展している訳ではなく天使族がその膨大な魔力を利用して身の回りにあるほぼ全てを創造し、女神を信仰することによりこの地の永遠なる存続を願うのだ。
天使は、そして女神は時として地上へ干渉する。
干渉するかたちはさまざまであり、ある時は地上に恵みを与え、またある時は粛清と言う名の裁きを与える。それに対して地上から直接的に天界へと影響を与えることはない。正確には与えられないのだ。
天使族の階級は下から順に下級天使、上級天使、特級天使、大天使と分けられておりそれぞれ魔力量、女神からの受けた加護の強さなど総合的な評価から階級が定められる。しかし地上の如何なる文献においても大天使が地に堕ちたという記述はどこにもない。あまりにも格上の存在であり、女神どころか大天使にさえ、地上にいるものは逆らおうとしないのだ。
天界の実態はあまりにも不透明でその全貌はそこに住まう天使でさえ知る者は少ない。だがその実態がどうであれ、天使が女神の名の下に全ての行動を決定するという事実は変わらない。圧倒的な力を前に、そして自身が受けた加護に報いるため天使はただ盲目的に行動する。
そして現在、天界のある場所には五人の人影があった。その空間からは緊張した雰囲気が漂い、薄く透けた帷を隔て五人の前には直接姿を見ることさえ許されない尊き者が圧倒的な存在感を放っていた。
その尊き者とは天界を統べる女神の一人であり、名をソフィエル・ファーレという。
女神を最強と、そして不可侵の存在と言わしめるその理由は何人たりとも逆らえない実力とその圧倒的な存在感にある。故に誰もがその前に跪き、頭を垂れる。女神の前では天使でさえ矮小な存在となるのだ。
「アルファド他、特級天使により現在五体の天生体が完成しました」
「既に対象とは接触、場所も把握済みです」
その場にいたのは四人の大天使と一人の人間だった。その誰もが果てしないほどの存在感を放っていたが、女神を前にして緊張感が漂う空間になっていた。
「そこの人間は?」
一人、人間の気配を感じてソフィエルが放った言葉はその場の空気をさらに冷たくした。だがその人間は場の空気に呑み込まれることなく落ち着いた面持ちで顔を上げた。
「天生体のラグナルクという者です。アルファドがついているため裏切る可能性はありません」
「お初にお目にかかります、ソフィエル様。ファンベルト・ラグナルクと申します」
「······」
ソフィエルは何も言わずラグナルクを試すように圧をかけた。
「何故其方は我らの力を求めた」
「剣帝を排除するため、目的はそれだけです」
「そうですか、帝王如きを倒すためにわざわざ天生体になったと?」
「······はい。もちろんご協力もさせて頂きます」
「まあいいでしょう、裏切ればあなたにも粛清が及ぶことを努努忘れないように」
しかしラグナルクを見て周りの大天使達は少し嫉妬深そうな目で見つめていた。この場に人間族であるラグナルクがいることをよく思わなかったのだ。
「ソフィエル様、やはりハーレ様はもう······」
「いいえ。それに、今回はそのための粛清です。····ハーレはこの天界には必要な存在なのですから」
しかしその緊張状態の中、一人の大天使が立ち上がった。
「ソフィエル様、あの子でないといけないのでしょうか」
「無礼だぞ、ミナーグ」
しかしミナーグという男はそのまま言葉を続けた。
「確かに、ハーレ様は皆から尊ばれる素晴らしき女神様です。だからこそハーレ様は本当に今回の粛清を望まれるのでしょうか」
その言葉に空気はさらに重たくなり、ソフィエルからの圧に全員が押し黙った。
「····何かを得るための犠牲に私達は無慈悲でなければいけない。そのためにたとえ下界の民全員と戦うことになったとしてもです」
そう言ってソフィエルは決断するようにゆっくりと目を閉じた。
「今ここで天界に存在する全女神族並びに天使族による女神の粛清を執り行うことを決定する。そして目的は、元凶である天使パールの確保とする」
「くしゅんッ—」
「大丈夫、パール? こっち向いて鼻にフーンって力入れて」
「フーン!!」
「ジン、私も鼻が少し······くしゃみが出そうだ。ーくしゅん!」
いっ、いや、こっちに顔を向けられても。一応するけど。
今は家の中にいるけれど、外はもうお昼でも少し肌寒いくらいでくしゃみも出るくらいだ。流石に寒いので全員の家に暖まれる暖炉の設置をしたりレストランのメニューに温かい食べ物を追加してもらったりとしている。今でこの寒さだと本格的に冬になった時が怖いくらいだ。今みたいな寒い日にわざわざ上から攻め込んで来ないで欲しい。天使族のみんなも同じ部屋で温まればいいのに。
こんな寒い日でもボルと傭兵のみんなやトキワ達、それにレイは外に出て特訓に行っている。帰ってきたみんなが休めるようにやれることは全てやっておかなければならない。この寒さでは食料も少し滞ると思っていたが幸運なことにエルシアやボルがうまくやってくれてみんな困ることなく食べられているのだ。
部屋の中にいると、ラルカが何かを持って入ってきた。
「皆様、寒い時期になってきたのでよろしければこちらをお使いください」
そう言ってラルカが手渡してきたのはマフラーや手袋、もこもこの上着だ。ガル専用と思われるセーターと靴下もある。
「もらっていいの?」
「ええ、それよりもジン様はご遠慮なさらずにもっと頼んでくださいね。かわいいジン様のためなら何着だってお作りしますから」
「ありがとう」
外に出る時、前の部分はパールとガルを抱えているので暖かいがその他の首元や耳、背中などは少し寒かったのでとても助かる。
「おお、これはいいな」
クレースはスタイルがとてもいいので基本的に何を着てもよく似合う。ラルカやクリュスも同じで何でもそつなく着こなしてしまう。
全員で協力して家に暖炉などを設置し、メニューには全員が満足できるように数種類の暖かいスープ、それにヴァンとエルム作の新料理を追加してもらった。さらに温泉を利用すればこれからの寒さにも耐えていけるはずだ。
夕方くらいにモンドの中や他の場所まで特訓しに行っていたみんなが帰ってきた。みんな顔の表情から疲れたぁという効果音が聞こえそうなくらいぐったりとしている。それでも全員がやり切ったような清々しい顔をしている。この光景は一生守っていたい。目の前で子どもみたいに温泉まで競走している姿や、新メニューを聞いて興奮してる姿が愛おしい。
しかしその感情を遮るようにして魔力波が飛んできた。
(ジン、無事かッ—)
ゲルオードからの焦りを含んだような声だ。
(無事だよ、どうしたの)
(上空に天使族が現れた。ギーグの上空だけでなくシリス、ネフティス、ダイハード達からも上空に天使が現れたとの報告が入った。現在は攻撃を仕掛けてきてはいない。空中に止まっているだけだ)
あまりにも急な知らせに一瞬思考が止まった。だがすぐにハッとする。
(もしかすると、帝王達を取り込もうとしてるのかもしれない。緋帝がその一人目だったんだよ)
(ああ、だがベオウルフからは何も聞いていない。そちらも何かあれば教えてくれ)
(分かった、気をつけて)
状況を把握するためすぐに国の全体に魔力波を伝える。
(全員聞いて)
ジンからの魔力波に全員が足を止め、多くの者がその場に跪き次の一声を待った。
(今ゲルオードや他の帝王の国に天使族が出現したっていう報告が入ったから上空に怪しい誰かを見かけたらすぐに伝えて。各部隊はみんなを先導して必要に応じて適宜安全を確保して)
全員が噛み締めるようにその声を聞いて心の中で頷いた。
「ジン、あいつじゃないか」
クレースの言葉を聞きすぐに顔を上げると丁度上空に人の姿が見えた。なぜかここにも現れてしまったのだ。
その人物は冷たい目でただこちらをジッと見下ろしていた。
天使は、そして女神は時として地上へ干渉する。
干渉するかたちはさまざまであり、ある時は地上に恵みを与え、またある時は粛清と言う名の裁きを与える。それに対して地上から直接的に天界へと影響を与えることはない。正確には与えられないのだ。
天使族の階級は下から順に下級天使、上級天使、特級天使、大天使と分けられておりそれぞれ魔力量、女神からの受けた加護の強さなど総合的な評価から階級が定められる。しかし地上の如何なる文献においても大天使が地に堕ちたという記述はどこにもない。あまりにも格上の存在であり、女神どころか大天使にさえ、地上にいるものは逆らおうとしないのだ。
天界の実態はあまりにも不透明でその全貌はそこに住まう天使でさえ知る者は少ない。だがその実態がどうであれ、天使が女神の名の下に全ての行動を決定するという事実は変わらない。圧倒的な力を前に、そして自身が受けた加護に報いるため天使はただ盲目的に行動する。
そして現在、天界のある場所には五人の人影があった。その空間からは緊張した雰囲気が漂い、薄く透けた帷を隔て五人の前には直接姿を見ることさえ許されない尊き者が圧倒的な存在感を放っていた。
その尊き者とは天界を統べる女神の一人であり、名をソフィエル・ファーレという。
女神を最強と、そして不可侵の存在と言わしめるその理由は何人たりとも逆らえない実力とその圧倒的な存在感にある。故に誰もがその前に跪き、頭を垂れる。女神の前では天使でさえ矮小な存在となるのだ。
「アルファド他、特級天使により現在五体の天生体が完成しました」
「既に対象とは接触、場所も把握済みです」
その場にいたのは四人の大天使と一人の人間だった。その誰もが果てしないほどの存在感を放っていたが、女神を前にして緊張感が漂う空間になっていた。
「そこの人間は?」
一人、人間の気配を感じてソフィエルが放った言葉はその場の空気をさらに冷たくした。だがその人間は場の空気に呑み込まれることなく落ち着いた面持ちで顔を上げた。
「天生体のラグナルクという者です。アルファドがついているため裏切る可能性はありません」
「お初にお目にかかります、ソフィエル様。ファンベルト・ラグナルクと申します」
「······」
ソフィエルは何も言わずラグナルクを試すように圧をかけた。
「何故其方は我らの力を求めた」
「剣帝を排除するため、目的はそれだけです」
「そうですか、帝王如きを倒すためにわざわざ天生体になったと?」
「······はい。もちろんご協力もさせて頂きます」
「まあいいでしょう、裏切ればあなたにも粛清が及ぶことを努努忘れないように」
しかしラグナルクを見て周りの大天使達は少し嫉妬深そうな目で見つめていた。この場に人間族であるラグナルクがいることをよく思わなかったのだ。
「ソフィエル様、やはりハーレ様はもう······」
「いいえ。それに、今回はそのための粛清です。····ハーレはこの天界には必要な存在なのですから」
しかしその緊張状態の中、一人の大天使が立ち上がった。
「ソフィエル様、あの子でないといけないのでしょうか」
「無礼だぞ、ミナーグ」
しかしミナーグという男はそのまま言葉を続けた。
「確かに、ハーレ様は皆から尊ばれる素晴らしき女神様です。だからこそハーレ様は本当に今回の粛清を望まれるのでしょうか」
その言葉に空気はさらに重たくなり、ソフィエルからの圧に全員が押し黙った。
「····何かを得るための犠牲に私達は無慈悲でなければいけない。そのためにたとえ下界の民全員と戦うことになったとしてもです」
そう言ってソフィエルは決断するようにゆっくりと目を閉じた。
「今ここで天界に存在する全女神族並びに天使族による女神の粛清を執り行うことを決定する。そして目的は、元凶である天使パールの確保とする」
「くしゅんッ—」
「大丈夫、パール? こっち向いて鼻にフーンって力入れて」
「フーン!!」
「ジン、私も鼻が少し······くしゃみが出そうだ。ーくしゅん!」
いっ、いや、こっちに顔を向けられても。一応するけど。
今は家の中にいるけれど、外はもうお昼でも少し肌寒いくらいでくしゃみも出るくらいだ。流石に寒いので全員の家に暖まれる暖炉の設置をしたりレストランのメニューに温かい食べ物を追加してもらったりとしている。今でこの寒さだと本格的に冬になった時が怖いくらいだ。今みたいな寒い日にわざわざ上から攻め込んで来ないで欲しい。天使族のみんなも同じ部屋で温まればいいのに。
こんな寒い日でもボルと傭兵のみんなやトキワ達、それにレイは外に出て特訓に行っている。帰ってきたみんなが休めるようにやれることは全てやっておかなければならない。この寒さでは食料も少し滞ると思っていたが幸運なことにエルシアやボルがうまくやってくれてみんな困ることなく食べられているのだ。
部屋の中にいると、ラルカが何かを持って入ってきた。
「皆様、寒い時期になってきたのでよろしければこちらをお使いください」
そう言ってラルカが手渡してきたのはマフラーや手袋、もこもこの上着だ。ガル専用と思われるセーターと靴下もある。
「もらっていいの?」
「ええ、それよりもジン様はご遠慮なさらずにもっと頼んでくださいね。かわいいジン様のためなら何着だってお作りしますから」
「ありがとう」
外に出る時、前の部分はパールとガルを抱えているので暖かいがその他の首元や耳、背中などは少し寒かったのでとても助かる。
「おお、これはいいな」
クレースはスタイルがとてもいいので基本的に何を着てもよく似合う。ラルカやクリュスも同じで何でもそつなく着こなしてしまう。
全員で協力して家に暖炉などを設置し、メニューには全員が満足できるように数種類の暖かいスープ、それにヴァンとエルム作の新料理を追加してもらった。さらに温泉を利用すればこれからの寒さにも耐えていけるはずだ。
夕方くらいにモンドの中や他の場所まで特訓しに行っていたみんなが帰ってきた。みんな顔の表情から疲れたぁという効果音が聞こえそうなくらいぐったりとしている。それでも全員がやり切ったような清々しい顔をしている。この光景は一生守っていたい。目の前で子どもみたいに温泉まで競走している姿や、新メニューを聞いて興奮してる姿が愛おしい。
しかしその感情を遮るようにして魔力波が飛んできた。
(ジン、無事かッ—)
ゲルオードからの焦りを含んだような声だ。
(無事だよ、どうしたの)
(上空に天使族が現れた。ギーグの上空だけでなくシリス、ネフティス、ダイハード達からも上空に天使が現れたとの報告が入った。現在は攻撃を仕掛けてきてはいない。空中に止まっているだけだ)
あまりにも急な知らせに一瞬思考が止まった。だがすぐにハッとする。
(もしかすると、帝王達を取り込もうとしてるのかもしれない。緋帝がその一人目だったんだよ)
(ああ、だがベオウルフからは何も聞いていない。そちらも何かあれば教えてくれ)
(分かった、気をつけて)
状況を把握するためすぐに国の全体に魔力波を伝える。
(全員聞いて)
ジンからの魔力波に全員が足を止め、多くの者がその場に跪き次の一声を待った。
(今ゲルオードや他の帝王の国に天使族が出現したっていう報告が入ったから上空に怪しい誰かを見かけたらすぐに伝えて。各部隊はみんなを先導して必要に応じて適宜安全を確保して)
全員が噛み締めるようにその声を聞いて心の中で頷いた。
「ジン、あいつじゃないか」
クレースの言葉を聞きすぐに顔を上げると丁度上空に人の姿が見えた。なぜかここにも現れてしまったのだ。
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