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第二章
泡の料金システム
しおりを挟むソープランドの料金システムは少々複雑なものである。
ソープの利用代金は、入浴料とサービス料の二種類で構成されていて、入浴料ってのは字が示す通り、店に設置されてる浴室を利用する料金のことをさすものである。
そしてサービス料ってのが、そこで働いてる通称、嬢や泡姫と呼ばれている女性が一緒にお風呂に入ってくれて特殊なサービスをしてくれる対価に対して支払うものなのだ。
店にもよるのだが一般的にそういった料金システムでソープは運営されているのだった。
入浴料は一般的なソープ店で一万~二万円でサービス料は二万~三万円ぐらいが相場であり総額で三万~四万円といったところである。
但しソープの料金は店によってまちまちであり時間や嬢のサービスによって変わることも忘れてはならないのである。
世に言う高給ソープと呼ばれるものには入浴料が四万以上、サービス料が五万以上って店も珍しくなく存在してる世界なのであるのだ。
そして、今回、三平が行こうとしてるソープは入浴料が二時間で一万円というソープの中では格安の部類に入るものであったのだが、学生の身分にとっては、ソープの世界では格安とされてる一万でも三平が出してくれるってのは非常においしい話なのだ。
僕はマックで三平のひつこい誘いにあってから一時間後にはなぜか、三平の持参していたボロボロの風俗情報誌をトイレに持ち込み、ソープで指名する子を血眼になりながら雑誌から探していたのだった。
ようやく葵なる自分好みの嬢を見つけると、三平と一緒にご機嫌になりながら、マックを退店すると歌舞伎町一丁目にあるソープ街を下見にいったのである。
僕達は風俗街の派手な看板に目を奪われながら来店予定の男爵なるソープを探した。
ほどなくして三平が、男爵という名の格安ソープ店を発見すると、店がオープンするまで、こんなところに突っ立ていても仕方がないので、駅前にあったゲームセンターで時間をつぶすことにした。
そして、正午になると、指名をするために男爵に電話をかけて二時来店する予約を取ったのであった。
最初は詩織の事があるので、ソープに行くことに関して気乗りしなかったのだが、次第に来店時間が近づいてくると好奇心からワクワクした気持ちになっていくのであった。
自分に正直な三平などは、ゲームセンターの中で屈伸運動など意味なくして興奮しているようであった。
僕達はゲームセンターを出ると、歌舞伎町二丁目のラブホテル街を下見してから、昼飯を食べに牛丼屋にいってスタミナをつけると、男爵に向うために牛丼屋をあとにしたのだった。
「なんだか、俺、緊張してきたよ」
ソープで童貞を捨てる予定の三平が情けない声をあげて言ってきた。
「心配するな三平、相手はその道のプロだ! お前が童貞だと知ると、きっと凄いサービスしてくれるよ」
「そうだよな、そのために高い金払うんだもんな」
三平は僕が適当に言ったことに同意したようで相槌をうっていた。
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