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回転ベッドイン 69
しおりを挟む僕は、白色のパンティーを手に取ろうとしていた詩織の腕を掴んで制止させた。
「……?」
詩織は、僕の行動に不思議そうな表情をしていた。
「だって、すぐに脱がせるから……」
そう言って、詩織の小柄な体を両手で抱えると、ベッドに向かった。
「ちょ、祐一君。何するの?」
答えなくても分かってる事を詩織は聞いてきた。
「うん? 抱っこしてるだけだよ」
「もう! そんなこと聞いてるんじゃないよ」
詩織は駄々っ子のように言ったが、表情はそれほど固くなく、まんざらでもないような様子だと思った。
「よいしょ」と私はおっさんのようなかけ声を上げるとベッドの上に詩織を下ろした。
詩織は、まだ要領を得ていないのか、はたまた演技しているのかは分からないが目をぱちぱちさせて私の顔を見ている。
「また、Hしたくなっちゃた」
僕は頭をかきながら、詩織に告白した。
「えぇ!? さっきしたばっかじゃ……」
確かに詩織の言う通りなのだが、僕は本来の目的である詩織の処女はいただいていないのである。
「うん。そうなんだけど……まだ詩織と……」
「詩織と何よ?」
最後まで言わなかった私に詩織は意地悪ないい方をして聞いてくる。
おそらく、詩織の奴は僕の望んでいることなど、とうの昔にお見通しのはずだと思うのだが……
「ハメハメしたいんだよ」
僕は、野獣に変身すると詩織に飛び掛っていた。
「キャァー、襲われる」
詩織は、はしゃぎながら広いベッドの中を逃げまわっている。
僕は遊び心から、れいの赤いボタンを押した。
とたんに天井の照明がおちて、その代わりに頭上から光球体が舞い降りてくる。
ベッドも左周りに360度動き出し回転ベッドに早替わりした。
「つかまえたぁ」
僕は詩織の背中に抱きついた。
詩織は悔しそうに手をバタバタさせている。その様子がなんとも可愛らしかった。私は詩織のうなじに軽く唇を這わせる。
「もう、祐一君ダメだってぇ……」
詩織はさっきまでのはしゃいだ声からうってかわって切ない声を上げた。
その声を塞ぐように、僕は詩織の首を少し傾けさせると唇にキスをする。
すぐに軽いキスから深いものへとキスの質をかえると舌を口内にすべりこませた。
そして、そのままの状態で詩織の体をベッドの上に寝かしていくと、手で詩織の敏感な部分を触り始めた。
詩織の敏感な部分は、まだキスだけだというのに、もうすっかり湿りを帯びている。
「詩織、舐めあいっこしよ」
「いや、恥かしいよぉ」
恥かしいといいながらも、「俺の顔の上を跨ぐようにして」と私が言うと、詩織は素直に応じてくれた。
私は、本日三回目となる詩織の大事な部分を舌と指を駆使して攻め立てた。
「アン、気持ちいいよ! おかしくなっちゃう……」
詩織も、かなり過激なことを言ってくれるようになっている。
僕は、そんな詩織の言葉に調子に乗ると、詩織の一番敏感な部分を口で吸いついた。
「いやぁ、そこダメぇ。気持ち……」
そう言ったあとに、詩織は頼んでもいないのに、正宗を口に含んでくれだした。
詩織のお尻で、はっきりした様子は見えなかったが、僕の下半身にダイレクトに伝わってくる刺激から想像するに、詩織は手で正宗を扱きながら、先端部を咥えてくれているようである。
しかも、さきほどのように歯が当たることもなく、格段に気持ちがいいときていた。
全くもってして、詩織の奴は飲み込みが早い。
詩織は確実に口唇による愛撫を会得しつつあったのだ。
僕はこのままでは、正宗をぶち込む前にKOノックアウトされて果ててしまうのではないかと、嫌な予感が走ったので究極の防御をとる事にした。
究極の防御とは即ちメンズボーイからヒントを得て厳しい鍛錬の末に編み出した技。母親のヤラシイ姿を想像して気を反らすというセコイ技を繰り出すのであった。
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