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お口の壁
しおりを挟む僕は更に、舌先を花びら上部にも伸ばして、吸ったり、舐めたりを繰り返してやった。
その時である。
詩織はピクンと体を二度、三度小刻みに痙攣させたのであった。
何事があったのかとビックリしてしまう。
「詩織、どうしたんだ!」と僕は心配になって聞いてみた。
「わかんないよ。気持ちがいいなぁって思っていたら、突然頭が真っ白になって……」
僕は詩織が「真っ白になった」と言ったことで痙攣の原因がわかったのである。
詩織は、私の必要なクン二によって逝ったって事であるのだ。
これは、僕にとっては快挙ってものだ。
詩織が逝ってくれた事が嬉しくて、嬉しくて仕方がなかった。
やはり、メンズボーイのレクチャーは本物であった。
忠実にメンズボーイのおっさんの教えを守ってきたおかげなのである。
僕は詩織同様にしばらく、その事の余韻を楽しんだ。
そして余韻が冷めると、今度は自分を気持ちよくして貰わないなと思い、詩織にあるお願いをして見ることにした。
僕は、単刀直入にそのお願いを言ってみた。
「詩織、俺のをしゃぶってくれないか」
詩織は、最初僕の言ってることが分からないみたいだったが、正宗を詩織の口元の持っていくと私の言ってる意味がわかったようであった。
「したことないから、やり方わからないよ!」
詩織の言うことは最もである。逆にいきなり咥えたらびっくり仰天で引いてしまうかも知れない。
「とりあえず、俺の言う通りにしてくれたらいいよ。だからお願い口でしてくれないか」
僕は、いまや必殺技となった拝みで詩織に哀願してみたのである。
目の前に差し出された巨大な海綿体の塊に、詩織は驚愕と困惑の表情をしていた。
恐らく詩織にとっては男性器を口元まで持ってこられて間近に見る経験なんて初めてであろう。
テスト前のエッチもどきをした時だって流石に口元までは正宗を持っていってはいかなかったからである。
ましてや、僕の分身である正宗は名刀だけあって普通の日本人のサイズと比べると大きいのである。
それを口元まで持ってこられて「しゃぶって欲しい」と言われた詩織の驚愕と困惑は分からないでも無い。
しかも、正宗は元気にへそに向かって反り返ってしまっていて、先っぽから半透明な汁を出し、これ見よがしにビヨンビヨンと上下に揺れていた。
動かないでくれと自分では正宗に自重を促すのであるが、もはや僕の制御などは効かない状態なのであった。
そんな暴れん坊の正宗なので、僕にとってはカワイイ奴なのだけど、流石に男性経験の少ない女性からしたら気持ち悪いこと、この上ないものであると思ってしまうのである。
ましてや、詩織は間違いなく処女である。男性経験云々の問題ではないのだ。
僕は、ビヨンビヨンとグロテスクな制御の効かない動きを見せる正宗を無視して、「お願い」と手を合わせて、ひたすらに拝みこむ。
「したことないし……やり方わかんないよ」
詩織はさきほどと同じことを繰り返して言うだけである。
「だから……やり方教えるからお願い」
「……うーん」
このように、詩織はなかなかに正宗を受け入れてくれず、僕にとっては堂々巡りのやり取りが続くばかりで埒があかないものであった。
一般の男性なら彼女に、このような行為を無理強いしないのがふつうなのであるが僕はひつこいのである。
それは口唇による愛撫であるフェラチオなるものに特別な思いというか憧れを抱いていたからだ。
憧れを抱いてしまう理由は、この場にいたるまでの間のアダルトビデオを用いての精進が僕にとっては過分な影響を与えてしまっていたからであった。
ビデオの中で男優が気持ちよさそうに女性に奉仕されてる姿を何度も見せられてしまったら、自分もされてみたいと思ってしまうのもいたし方ない事ではないのだろうか。
だから、男としては、みっともないかも知れないが何度も何度も詩織に頭を下げるのである。
そんな、にっちもさっちもいかない状況の中、先日見た“桃のせっくる”というタイトルのアダルトビデオの事を思い出した。
誤解があってはいけないので言っておくがセックスではなくせっくるである。
そのどうでもいいタイトルのアダルトビデオは、お決まりのセックスをモザイクつきで見せてくれるありきたりな内容のものであったが、特筆すべきところは、いまの僕の状態と非常にビデオ内の設定が似ているところである。
ビデオの設定内での女性っていうか女優は、ありえないけど処女ってことになっていた。
それで場所は違うものの、彼氏の部屋で激しいペッティングを受けた桃と言う名の女性は、彼氏にフェラチオをしてくれないかとせがまれるのであった。最初は詩織と同じように「やり方がわからない」と言っていたのだが、最後にはジュルジュルと音をたてて上手に彼氏のものを咥えこんでいたのであった。
僕は、そこにいたるまでの過程をダメ元で真似て見ることにした。
ビデオでは最初から女性に口に含ませる事は強要していなかった。
まずはそこから真似てみることにした。
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