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手こきのち母召喚
しおりを挟む僕は詩織の反応を見た。
詩織は一瞬、躊躇していたが「こうしたらいいの?」と言って上下に分身を扱きだしてくれた。
自分のなれた手つきと違って、詩織のぎこちない手さばきがまた快感をよびこむ。
「祐一君。これでいいのかな?」
少し、首をかしげながら熱心に詩織は分身を上下にこすってくれている。
その、慣れない詩織の手さばきと、熱心にしてくれているという事が私の脳内でインスパイヤーされて、また僕は逝きそうになってしまう。
しかし、自分から扱いてくれとお願いした手前、いまさら止めてくれなんて言えるわけがないので、私はここが正念場だと思い、母親を何度も召喚させて耐える。
そんな、僕の気持ちなど詩織は知るはずもなく遠慮なく詩織は分身を扱く。
しかも、慣れない手さばきが時間が経つにつれて上達を見せ始めているのだ。
自らが招いた事とはいえこのままでは、詩織にKOノックアウトされてしまう気がする。
でも、詩織の手コキは気持ちいい。
実にやばい状況に追い込まれていた。
こうなったら、最終手段の究極のおかんを脳内に呼び出すしか苦境をのりこえられない気がする。
一刻も早く、風呂場で見た、タオルで股を摩擦してる母親の姿を召喚するしかないのであった。
僕は、心の中で呪文を唱えた。
「出でよ、出でよおかんよ。我が前にその醜態をさらけ出して我が苦境を救ってくれたまえ!」
僕が、おかんを呼び出す呪文を唱えた刹那。
玄関のドアのぶをガチャガチャとまわす音が僕の耳に入った。
どうやら、本物の母親を呼び出してしまったようである。
それは、この状況からして非常にやばいことであった。
そして、僕はあろうことかドアのぶをまわす音に気をとられてしまい、詩織の手コキによって発射してしまったのであった。
発射と同時に、今までのテンションが急下降していくのが自分でもはっきりと分かった。
分身正宗はさっきまでの勢いのある姿ではなく、なまくらな切れ味の悪い包丁のように、すっかり、僕の残念な気持ちと同じく頭を下げて、しょげてしまっていた。
でも、くよくよしてる時間は許されない。
なんといっても、母親がパートから帰ってきてしまったからだ。
大ピンチをむかえてしまっていた。
僕は、つくづく自身の不幸を呪った。
なんという間の悪いタイミングで母親がパートから戻ってくることに、軽い怒りまで覚える。
しかも、恥かしいことに発射までしてしまったあげく、発射の気持ちよさに浸ることなく果ててしまった自分が情けない。
隣では、僕の勢いよく発射されてしまったものが、運悪く顔面に付着してしまった詩織が軽いパニックに襲われていた。
「祐一君、顔に変なものが……何かぁ拭くもの……」
詩織の尋常なるぬ様子からして、顔面についてしまった液体はさぞかし衝撃的だったことが窺い知れる。
僕は、詩織についたものを何とか早くとってしまわないといけないと焦ってしまい、さっきまで穿いていたトランクスで詩織の顔を拭いてしまった。
「いやぁぁ、それ祐一君のパンツだよ」
詩織は途端に、けったいな声をあげて、僕の手をふりほどく。
「ティッシュないの、ティッシュ……」
詩織の所望するティッシュはあいにくこの部屋には無かった。
それは、昨日のトレーニングで全て使い切ってしまったことをこの局面で思い出したからだ。
「ごめん、これで我慢してくれ」
僕は枕元にあった、正宗強化専用タオルを詩織に渡した。
いつもは少し濡らしてから使っているが、昨晩から室内は乾燥していて水分が抜けてしまいカピカピなので問題はなかった。いや、問題があるといったらあるのだが、この際仕方がないのだ。
詩織はタオルを受け取ると、無心で顔をタオルでこすりつけていた。
「詩織、悪いんだけど、顔拭いたら急いで制服きてくれよな」
僕は手を合わせながら詩織に頼み込んだ。
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