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超回復
しおりを挟む僕は、何度もシコシコをしたために疲れて、眠たくなってきたので、そろそろ寝ようかと思ったのだが、ちょうど、局部強化方編が次のレクチャーで終わるので、そこまで読み進めることにした。
“明日のために……その六、強靭な肉体こそ、殴打によって生まれるべし。叩いて、叩いて、叩くべし”
だいぶ、誌面のおっさんも私同様、壊れてきたみたいで、タイトルの意味がわからない。
書いてる意味を知るために、眠い目をこすりながら読んだ。
「いいかぁ、これで局部強化方は最終段階になる。今から教える方法は先人達が様々な努力をして発見した局部強化方なんだ。少々、手荒い方法だが、わしも実践してみて、これが一番だと思うから伝授する。心して取り組むべし。鍛え方は三種類あって、基本は叩くことなんだ。叩くことによって海綿体に適度な刺激を与えて細胞を活性化させることに繋がる。だから、叩いて、叩いて、叩くべし」
おっさんの説明では、アソコは叩いて鍛えるようである。
「一つめがブラッシング叩き方だ。これは歯ブラシで亀頭をゴシゴシ叩くように擦るんだ。しかし、これは一番痛く、亀頭を傷つけてしまうから、あまりお勧めはしない。二つ目がタオル殴打方だ。文字通り、しぼった濡れタオルでアソコ全体を叩くことによって、海綿体細胞を強化することが出来る。そして、三つ目がじん帯強化方だ。勃起したアソコの根元から亀頭までを、少し固めの枕などを利用して軽く叩くことだ。そうすることによって、反復力が強まり、結果アソコの強化に繋がるってわけだ。以上三つのうち、自分にあったもので鍛錬すべし。それと最後におまけで、精力のつく食べ物を教えておく、レバー、にんにく、もやし、ゴマ、セロリ、もづく、貝類、生姜、生肉、山芋、これらは全て食べてアソコがぎんぎんになる要素を持った食べ物だ。なるべく、食べるようにすると精力絶倫になれることうけあいってもんだ」
おっさんは、最後に精力のつく食べ物をあげて局部強化編をしめていた。
自分にあった殴打方って……全部自分にあっていないように私は思えた。
とりあえず、一番やり易そうなタオル殴打方を選ぶことに決めた。
とにかく、ここまで読んで、私は眠気が限界だったので寝ることにした。
なに、焦ることはないんだ! 明日から実践したからといって、彼女の詩織が羽を生やして飛んでいくわけでもないのだから、私は寝ることにした。
もちろん、その日は寝たのだが、次の日から、ストップウオッチと濡れタオルは、私の必需品になったことだけは付け加えておく。
次の日の朝、尿意によって目覚めた。
トイレにいって用を足しながら、名刀正宗のコンディションを確認する。
正宗は元気に反りかえりを見せて、「おはよう」と言ってるようであった。
なかなかに、自身が誇らしかった。昨日、あれほどハードにシコっても分身正宗は元気ハツラツだからである。
洗面所で顔を洗って、歯磨きをすると、母親が朝食を作ってるキッチンに行って朝の挨拶をした。
「母さん、やっぱり若返ったみたいに見えるよ」
「祐一、朝から、なにバカいってるのよ」
母親は怒ったような口調で言ったが、目が笑っていて、まんざらではない表情を見せた。だいぶ、おっさんの指南である“女性は褒めるべし”が板についてきた感じだ。
「あ、そうそう、昨日テレビで言ってたんだけど、レバーとかにんにくに生姜は肌に良いそうだよ! 母さん」
肌に効くなんて、全く嘘であるわけだが、褒めついでに精力のつくものを母親にさり気なく注文しておくことを忘れない自分がいた。
「あらぁ、そうなの? 忘れなかったら、また作ってあげるわね」
恐らく、今晩のおかずにギョウザとレバーにら炒めが出てくると確信できる母親の返答であった。
母親との会話をそこそこに、胃に朝食をつめこむと愛する詩織が待つ学校にむかった。
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