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訓練開始
しおりを挟むいよいよ、自身の射精時間を測定するために右手を上下に擦り始めた。
それと同時に、ストップウオッチのスタートを押す。
メンズボーイの丹下のおっさんは「全力でいけぇ」と誌面内で叫んでいる。
おっさんの説明では、常に一定のペースで右手を上下させてこそ、真の測定結果が得られるのだそうだ。
その際に逝きそうになったからといって、利き腕の上下のストロークと速度は決して変えてはいけないとされていた。
詩織の淫らな姿を妄想しながら、一定のリズムで名刀正宗をしごいた。
開始三十秒で、我慢汁ならぬ透明な液体が刀の先端部を濡らし始める。
すでに、この時点で先端部はピクピクしてしまって逝きそうになっていたのだが、ここは我慢しないとさすがに早過ぎてしまう。
いつも、逝きそうになったら自分で擦るのを少し躊躇したり、止めている癖がついてるだけに、おっさんの試練は辛いのだった。
そんな、我慢しないといけない時に限って、妄想内の詩織はエロイのである。
さっきから、ブルマ姿の詩織は、ブルマを腰までずらすと、純白のパンティーにテニスラケットの柄を当てて淫らな喘ぎ声をあげて、私の発射を促してくる。
すかさず、ストップウオッチの時間を確認すると、二分ちょいを経過しているだけであった。二分ちょいで我慢の限界近くまで追い込まれている自分が情けない。
「我慢、我慢するんだぁ~祐……」詩織の淫らな妄想によって果てようとしている僕に、おっさんのエールの声が聞こえてくる。
「へへへ、分かってるよ。おっさん」と頭の中で返事しようとした瞬間に、目の前を白い液体が飛び散るのを見た。
すぐさまストップウオッチを確認した。
「え~、ただ今の記録、二分四十六秒」とおっさんの間抜けな声が聞こえてくるような結果であった。
枕元のテッシュで飛んだものを拭きながら、メンズボーイに書かれてる結果早見表を見ると、二分後半の記録は、“あなたは完全に早漏です。こんな結果では、とてもじゃないですが、女性を満足させることなど到底無理でバカにされてしまうものです。医師に相談しましょう”と書かれていた。
僕は、激しく落ち込んだ。まさか……1R三分も持たないなんてショックが大きい。また、泌尿器の先生に相談しないといけないのか? と消沈してるときに、また、おっさんの声が聞こえてきた。
「心配するこちゃない。これから、わしが教える特訓さえすれば、5Rでも10Rでも戦えるようになる」
パンツを履くと再びおっさんの指南を受けるために、誌面に戻った。
「1R(三分)もたない奴はここを読め」と書かれたところに私は目を通した。
そこには、早漏のタイプ別鍛え方がレクチャされていた。
まず、早漏には大きく分けて四タイプがあるらしい。
一つめが、仮性早漏ってよばれるもので、長期の性欲がたまった状態やSEXの緊張から起こるとされるもの。二つめが、衰弱性早漏で中年以降の男性に多く、射精管の緩みが原因ですぐ出てしまうもの。三つ目が、心因性早漏で、早いSEX(風俗やカーセックス)が求められる経験の多い人やストレスから起こるもの。四つ目が、過敏性早漏で、亀頭部が刺激に未熟なためにおこるもの、つまり敏感すぎて起こるものである。 この中から、自分のタイプはどれかによって、鍛錬の仕方が違うようなので、自分でタイプを判断しないといけなかった。どう考えても一から三までは、私には該当するものではないと私は思った。それは中年でもないし、SEXもしたことがない。それに性欲がたまるとすぐにシコシコをして禁欲とは程遠いからである。と、いう事は消去法からして四っつめの敏感すぎる亀頭ってことになるのだった。
早速、過敏性早漏の対処法を学んだ。
誌面の中でのおっさんの熱い説明が書かれていた。
「いいかぁ、過敏性早漏ってのは、ラッキーなことに訓練さえすれば、必ず治るもんだ。治し方は、ひたすらSEXすることだ。射精しても、再度気持ちを奮いたたせて、勃起させるんだ。そう起つんだジョー、起つんだぁ……ってな感じだ。なにぃ、相手がいないだとぉ? そういう時は、ひたすらオナニーするんだ。しごいて、しごきまくるんだぁジョー! そして、ダウンしそうになったら、畳の目を数えたり、おかんの逝きそうな顔を思い浮かべて気をそらすんだ。そしたら、お前がマザコンでない限り、きっとアソコは萎えるだろう。萎えたら、再度、起たせてしごくんだ。以後それの繰り返しで、蜂のように扱き、蝶のように気をそらして射精から逃げろ! この技をスクイズ・テクニック方っていうから、頭に叩きこんで、SEXやオナニーに励むんだ」
なるほど、スクイズ・テクニック方か! 丹下のおっさんはいい事を教えてくれたと、その時の私は強く感嘆したのだった。しかし、それが不幸を招くことなど、その時の私は知らなかった…… その悲劇を知るのにはまだ時間を要することであった……
気がつくと、本日三回目となるリングならぬ、ベッドの上に寝転びパンツをずらすと、スクイズ・テクニック方の実践をすることにした。
ほんと、若いってことは素晴らしいことなのである。
その日、三回目となるリングに立った僕は、初めてシコシコを覚えた時のように、無我夢中でアソコをしごいて、そして果てた。
そうしてフラフラになりながら分かったことは、おっさんが指南してくれたスクイズ・テクニック方なるものは、実に効果的なものであるということだった。
その訳は、三度目のリングに立って、シコシコをした射精までの時間が飛躍的に延びたためである。
ストップウオッチのタイムは、九分二十秒を指しており、初めて測った時よりも、正宗の勃起具合や性欲の減退を考慮しても、三倍近く射精の発射を遅らせた結果になっている。
やはり、クライマックス途中に他の事を考えるのは効果があるのだ。特に私の場合、逝きそうになった瞬間に母親の淫らな姿を詩織と脳内でかぶせることの威力は絶大であった。母親の存在がいい意味での火照ったアソコの火消しをしてくれて、発射というダウンにつながる逝きそうな気持ちを抑制してくれるのである。
樹木稀林に似た母親の顔を思いうかべるだけでも、アソコの正宗は萎えるのだが、それに母親のエッチな姿をリンクさせると無敵なような気がした。
でも、この方法には、少し問題があって、長時間、母親の姿を想像してしまうと完全に海綿体の活動を止めてしまい、アソコは平常時に戻ってしまうという諸刃の剣的要素も含んでいるのであった。
それでも、使えるには違いない技であってして、あとはバランスの問題だなと思った。
何度も訓練さえすれば、母親の登場時間の強弱をコントロールすることが出来て、このスクイズ・テクニックを会得できるような気がするのだった。
いずれにしても、九分ちょいの耐久では、まだまだ甘いことには変わりなく、最低10Rは持ちこたえられる10回戦ボーイになるまでは、毎日、毎晩、このスクイズ・テクニック方で精進、鍛錬を積まなければいけないのであった。
しかしながら、四回目の鍛錬をつむ気には、いくら“なに”好きな私でも無理である。もう、さきほどの発射によって精魂尽き果てた感じになっていた。
いや、やろうと思えばやれないわけではないのだが、四回目に突入してしまうと、明日の学業に多大な影響を与えてしまいそうで少し怖かったのだ。
それに、無理して鍛錬しても、一晩で会得できるようなものだは無いと、おっさんも誌面で言っているので無理はしないことにした。
おっさんが言うのには、「継続こそ力なり」なのである。
つまり、一日に何度も鍛錬するより、毎日、一回でもいいのでシコシコする方が効果的だということだった。 だいたい、早い人で一ヶ月も鍛錬すれば射精時間をコントロール出来るようになるとのことだそうだ。
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