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ずーっと先のはなし
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「零はいくつになっても綺麗だな」
ソファでゴロゴロしていた零の横に腰をかけた圭吾が、優しい目でそう言った。
「ふふ、圭吾さんもずっとかっこいいですよ」
零が起き上がって圭吾のほっぺにちゅ、と口付けをすると、圭吾は零のかわいいキスとは違う、妙に艶かしいキスを返した。
「ん、ふ」
スイッチが入ったのか、零は口を開けて圭吾の舌を待つ。
か細い腰に手を回すと、ひく、と反応して甘い息が漏れ出た。
「…しますか?」
零が聞くと、圭吾は
「零がいいなら」
と言ってその答えも聞かず電気を消した。
結婚して20余年、育児の忙しさで間が空くことはあっても、一度もレスを経験せずここまできた。
そして今年の春、ついに末息子のりおが大学進学とともに家を出た。
夫婦二人の時間が増えたことにより、新婚の時のような空気感で生活をしている。
今までは夜の本当に遅い時間や、子供たちが絶対に帰ってこない日に営んでいたこういう行為も、今は時間を気にすることなくできてしまう。
最後まではしなくても、ちょっとお触りをするとか、いちゃいちゃしながら映画を見るとか、そんなことができてしまうのだ。
「あっ」
二人の子供を産んだ零のお腹には、いまだに妊娠線が残っている。
消えることはない、母である証だ。
最初の頃は気にしていたけれど、圭吾が何度も撫でて愛おしく接するうちに、零の中でも愛おしいものに思える気持ちが芽生えた。
圭吾が正常位でゆっくり挿入すると、クッションを胸の前に持ってきて、ぎゅ、と抱きしめた。
「大丈夫?」
苦しくない?と聞くと、コクリと頷く。
「あぅ…」
抉るような圭吾の腰の動きで、感じないわけがなかった。
「はぁっ…ん、んん…」
癖で声を抑えようとする零の頬を撫で、圭吾は
「出していいんだよ、零」
と言った。
「あっ、ん、だめ、そこ…」
抽挿を少し早めると、ぼんやりと月明かりに照らされて見えるようになった繋がっている部分を見つめ、圭吾の腕に顔を寄せた。
「けいごさんっ、ぁ…ん、んぁっ」
奥まで突っ込むと、零はビク、と震えて達した。
「次、乗ってほしいな」
圭吾が零の身体を起こすと、
「え…?」
と言って戸惑った。
普段したがりの圭吾が零に何かをさせることはなく、口婬すら数える程度しかしたことがない。
零は驚いたが、恥ずかしそうに圭吾を押し倒した。
「は、ん…」
上手く挿入することができず、圭吾に助けを求める。
すると圭吾は少しだけ手伝ってくれ、ようやく零のナカにおさまった。
「動ける?好きなようにしていいよ」
零は上下に動こうとしたが、うまく出し入れすることが出来ない。
「でき…ない、あっ!…んん…」
足を滑らせて奥まで入ってしまい、慌てて抜こうとするが力が入らなかった。
「や…ぁあ」
ぺたり、と圭吾の上に身体を倒すと、
「も…むり…けいごさんっ」
と圭吾を責めた。
「かわいい、零」
こんなにかわいい妻がいるだろうか。
圭吾は零の腰を掴むと、ゆっくり動かした。
「ひゃっ!ぁっ、ぁあ」
「ほら、こうやって動いてみて」
おしりだけを上下に動かすよう言うと、零は恥ずかしがりながらもゆる、と動かした。
「は、はぁ……」
何度か抽挿を繰り返し、最後は力の抜けた零を抱きしめ、奥深くでコンドームの中に射精した。
どくどく、と脈打つ圭吾の男根を感じながら、零はその身を委ねて眠ってしまった。
ソファでゴロゴロしていた零の横に腰をかけた圭吾が、優しい目でそう言った。
「ふふ、圭吾さんもずっとかっこいいですよ」
零が起き上がって圭吾のほっぺにちゅ、と口付けをすると、圭吾は零のかわいいキスとは違う、妙に艶かしいキスを返した。
「ん、ふ」
スイッチが入ったのか、零は口を開けて圭吾の舌を待つ。
か細い腰に手を回すと、ひく、と反応して甘い息が漏れ出た。
「…しますか?」
零が聞くと、圭吾は
「零がいいなら」
と言ってその答えも聞かず電気を消した。
結婚して20余年、育児の忙しさで間が空くことはあっても、一度もレスを経験せずここまできた。
そして今年の春、ついに末息子のりおが大学進学とともに家を出た。
夫婦二人の時間が増えたことにより、新婚の時のような空気感で生活をしている。
今までは夜の本当に遅い時間や、子供たちが絶対に帰ってこない日に営んでいたこういう行為も、今は時間を気にすることなくできてしまう。
最後まではしなくても、ちょっとお触りをするとか、いちゃいちゃしながら映画を見るとか、そんなことができてしまうのだ。
「あっ」
二人の子供を産んだ零のお腹には、いまだに妊娠線が残っている。
消えることはない、母である証だ。
最初の頃は気にしていたけれど、圭吾が何度も撫でて愛おしく接するうちに、零の中でも愛おしいものに思える気持ちが芽生えた。
圭吾が正常位でゆっくり挿入すると、クッションを胸の前に持ってきて、ぎゅ、と抱きしめた。
「大丈夫?」
苦しくない?と聞くと、コクリと頷く。
「あぅ…」
抉るような圭吾の腰の動きで、感じないわけがなかった。
「はぁっ…ん、んん…」
癖で声を抑えようとする零の頬を撫で、圭吾は
「出していいんだよ、零」
と言った。
「あっ、ん、だめ、そこ…」
抽挿を少し早めると、ぼんやりと月明かりに照らされて見えるようになった繋がっている部分を見つめ、圭吾の腕に顔を寄せた。
「けいごさんっ、ぁ…ん、んぁっ」
奥まで突っ込むと、零はビク、と震えて達した。
「次、乗ってほしいな」
圭吾が零の身体を起こすと、
「え…?」
と言って戸惑った。
普段したがりの圭吾が零に何かをさせることはなく、口婬すら数える程度しかしたことがない。
零は驚いたが、恥ずかしそうに圭吾を押し倒した。
「は、ん…」
上手く挿入することができず、圭吾に助けを求める。
すると圭吾は少しだけ手伝ってくれ、ようやく零のナカにおさまった。
「動ける?好きなようにしていいよ」
零は上下に動こうとしたが、うまく出し入れすることが出来ない。
「でき…ない、あっ!…んん…」
足を滑らせて奥まで入ってしまい、慌てて抜こうとするが力が入らなかった。
「や…ぁあ」
ぺたり、と圭吾の上に身体を倒すと、
「も…むり…けいごさんっ」
と圭吾を責めた。
「かわいい、零」
こんなにかわいい妻がいるだろうか。
圭吾は零の腰を掴むと、ゆっくり動かした。
「ひゃっ!ぁっ、ぁあ」
「ほら、こうやって動いてみて」
おしりだけを上下に動かすよう言うと、零は恥ずかしがりながらもゆる、と動かした。
「は、はぁ……」
何度か抽挿を繰り返し、最後は力の抜けた零を抱きしめ、奥深くでコンドームの中に射精した。
どくどく、と脈打つ圭吾の男根を感じながら、零はその身を委ねて眠ってしまった。
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ご感想いただきありがとうございます♪
花嶺家の幸せを少しでもおすそ分けできていれば幸いです。
今日から読み始めて、まだ途中なのですが
圭吾さんの心のうさぎとかが可愛くて癒されます^^*
ご感想ありがとうございます\( ˶˙˙˶)/
心のうさぎ、わたしもかわいいと思って書いていたのですがいつの間にか忘れていたので褒めていただけて嬉しいです〜(՞ ܸ. .ܸ՞)
心がぽかぽかする(*´꒳`*)最高
感想ありがとうございます;;;
そう言っていただけてうれしいです(*^^*)