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番外編、圭吾と零
圭吾の従兄弟 ①
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零が第一子を妊娠中のお話です。
________________
圭吾に連れられやってきたのは、従兄弟の亮。
現在中学三年生だ。
「…こんにちは。お世話になります」
零もこんにちは、いらっしゃい。
と笑顔で迎える。
緊張しているのか、どこかぎこちない亮。
圭吾は亮の荷物をこれから一ヶ月使ってもらう部屋に持って行き、亮は部屋まで案内をしてもらうためついて行った。
-1週間前-
「え、一ヶ月?」
仕事から帰ってきた圭吾は従兄弟の亮を預かってもらえないかと相談されたことを零に話した。
亮の家は大家族で家が狭く、落ち着いて受験勉強をできる場所がないので困っているらしい。
今までは図書館の勉強スペースでなんとか勉強していたらしいが、一ヶ月後に受験本番ということで夜中まで気合を入れて勉強をしたいのだそう。
「それはいいですけど…。
僕、ちゃんとお世話できるか不安です」
零は現在妊娠6ヶ月、ようやく安定期に入った。
圭吾は妻が初めての妊娠で色々と大変な時期ということもあって一度は零に言わず断ろうかと思ったのだが、後で知られて落ち込まれるのも嫌なので話すことにしたらしい。
「それは大丈夫。
ただスペースを貸すってだけで、最低限のことは自分でやってもらうよ。
それでも他人が家にいるなんて落ち着かないだろうし、零が嫌ならもう一度断ろうと思う」
そうして零は迷った末、亮を一ヶ月間預かることを決断してくれた。
「亮くん、ここにあるものはいつでも食べていいからね。
お勉強してる時は甘いものがいいって聞いたから。
あと、お風呂も好きな時間にどうぞ。
シャンプーやコンディショナーはここにあって…」
零はこの家の事について亮に説明をしていく。
慣れない家での生活は、亮にとっても不安だろう。
亮は丁寧にお礼を言い、昼食まで勉強をするから手伝いがあれば言ってくださいと零に伝え、部屋に戻った。
亮が一ヶ月間使う部屋は子供が大きくなったら使えるように空けておいた部屋で、お客様用の布団と圭吾が仕事部屋で使っていたデスクとデスクチェアを置いてある。
「零、色々とありがとう。
疲れただろうしお茶でもどう?」
今日は休日なので圭吾が昼食を作る。
お昼までは3時間ほどあるので、それまで勉強の邪魔にならないよう2人で静かにテレビを見た。
________________
続きます~
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圭吾に連れられやってきたのは、従兄弟の亮。
現在中学三年生だ。
「…こんにちは。お世話になります」
零もこんにちは、いらっしゃい。
と笑顔で迎える。
緊張しているのか、どこかぎこちない亮。
圭吾は亮の荷物をこれから一ヶ月使ってもらう部屋に持って行き、亮は部屋まで案内をしてもらうためついて行った。
-1週間前-
「え、一ヶ月?」
仕事から帰ってきた圭吾は従兄弟の亮を預かってもらえないかと相談されたことを零に話した。
亮の家は大家族で家が狭く、落ち着いて受験勉強をできる場所がないので困っているらしい。
今までは図書館の勉強スペースでなんとか勉強していたらしいが、一ヶ月後に受験本番ということで夜中まで気合を入れて勉強をしたいのだそう。
「それはいいですけど…。
僕、ちゃんとお世話できるか不安です」
零は現在妊娠6ヶ月、ようやく安定期に入った。
圭吾は妻が初めての妊娠で色々と大変な時期ということもあって一度は零に言わず断ろうかと思ったのだが、後で知られて落ち込まれるのも嫌なので話すことにしたらしい。
「それは大丈夫。
ただスペースを貸すってだけで、最低限のことは自分でやってもらうよ。
それでも他人が家にいるなんて落ち着かないだろうし、零が嫌ならもう一度断ろうと思う」
そうして零は迷った末、亮を一ヶ月間預かることを決断してくれた。
「亮くん、ここにあるものはいつでも食べていいからね。
お勉強してる時は甘いものがいいって聞いたから。
あと、お風呂も好きな時間にどうぞ。
シャンプーやコンディショナーはここにあって…」
零はこの家の事について亮に説明をしていく。
慣れない家での生活は、亮にとっても不安だろう。
亮は丁寧にお礼を言い、昼食まで勉強をするから手伝いがあれば言ってくださいと零に伝え、部屋に戻った。
亮が一ヶ月間使う部屋は子供が大きくなったら使えるように空けておいた部屋で、お客様用の布団と圭吾が仕事部屋で使っていたデスクとデスクチェアを置いてある。
「零、色々とありがとう。
疲れただろうしお茶でもどう?」
今日は休日なので圭吾が昼食を作る。
お昼までは3時間ほどあるので、それまで勉強の邪魔にならないよう2人で静かにテレビを見た。
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続きます~
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