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番外編、圭吾と零
とある日の唯と零
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「まっ!まんまっ!」
平日のお昼、今日はたまたま遠くのデパートまで圭吾のおつかいを頼まれていたので、零は唯を連れてデパート近くのファミレスに入った。
「ん~?ゼリーはデザートね、ブロッコリー食べれる人~?」
お子様ランチを頼んだので、唯はデザートのみかんゼリーに興味津々だ。
ファミレスは変に気を遣う必要が無いし、こうして子供用のメニューもあるので食べさせやすい。
先程から唯は店員さんにかわいがられ、ご機嫌の様子だ。
「はい、あ~ん」
苦手なブロッコリーを食べ、渋そうな顔をして飲み込む。
それがかわいくて、また通りかかった店員さんが笑ってくれる。
「偉い!よし、じゃあゼリー食べよっか」
小さいスプーンを持たせ、ゼリーのカップは零が持つ。
最近はなんでも自分でやりたがるので、お店に迷惑をかけない程度にやらせてあげるというのが花嶺家の教育方針だ。
「まっ!」
唯は自分で一口食べると、今度はままに一口分けてくれる。
「いいの?ありがとう~」
ぱく、と食べて美味しいと言うと、唯は自分が食べた時よりも嬉しそうな顔をする。
全て食べ終えてお店を出ると、唯は自分で歩きたがったのでベビーカーに荷物を積んで手を繋いだ。
片手でベビーカーを押しながらなのでなかなか大変だが、こうやって自分で何かをしようとしてくれるのは嬉しい。
色んなものに興味を持って、自分からチャレンジするのはいいことだ。
今日はまだ時間があるので、久しぶりにパン屋さんへ寄って圭吾へのお土産を買おう。
唯の大好きなメロンパンも買って、3人で明日の朝に食べよう。
零はそんなことを考えながら、小さな体で一生懸命歩く唯の手を握った。
平日のお昼、今日はたまたま遠くのデパートまで圭吾のおつかいを頼まれていたので、零は唯を連れてデパート近くのファミレスに入った。
「ん~?ゼリーはデザートね、ブロッコリー食べれる人~?」
お子様ランチを頼んだので、唯はデザートのみかんゼリーに興味津々だ。
ファミレスは変に気を遣う必要が無いし、こうして子供用のメニューもあるので食べさせやすい。
先程から唯は店員さんにかわいがられ、ご機嫌の様子だ。
「はい、あ~ん」
苦手なブロッコリーを食べ、渋そうな顔をして飲み込む。
それがかわいくて、また通りかかった店員さんが笑ってくれる。
「偉い!よし、じゃあゼリー食べよっか」
小さいスプーンを持たせ、ゼリーのカップは零が持つ。
最近はなんでも自分でやりたがるので、お店に迷惑をかけない程度にやらせてあげるというのが花嶺家の教育方針だ。
「まっ!」
唯は自分で一口食べると、今度はままに一口分けてくれる。
「いいの?ありがとう~」
ぱく、と食べて美味しいと言うと、唯は自分が食べた時よりも嬉しそうな顔をする。
全て食べ終えてお店を出ると、唯は自分で歩きたがったのでベビーカーに荷物を積んで手を繋いだ。
片手でベビーカーを押しながらなのでなかなか大変だが、こうやって自分で何かをしようとしてくれるのは嬉しい。
色んなものに興味を持って、自分からチャレンジするのはいいことだ。
今日はまだ時間があるので、久しぶりにパン屋さんへ寄って圭吾へのお土産を買おう。
唯の大好きなメロンパンも買って、3人で明日の朝に食べよう。
零はそんなことを考えながら、小さな体で一生懸命歩く唯の手を握った。
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