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番外編、圭吾と零

学生if ③

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「圭くん、圭くん」
お風呂から出て、二人並んで歯磨きをした後、圭吾はすぐに眠ってしまった。
しかし零は長めの夕寝をしてしまったので、当然寝られない。
圭吾や母親にあれだけ言われているのに、眠くなるとつい我慢が出来なくなってしまうのだ。
「ん…なに、また寝らんないの…」
「うん…」
時刻は午前2時。
圭吾が寝てから、3時間は経過している。
その間零は圭吾の寝顔を眺めたり、趣味のお裁縫をしたり、色んなことをして眠気を待った。
しかし一向に訪れない眠気に焦り、またいつものように圭吾を起こしてしまったのだ。
「いいよ、起きるから…なにする?」
圭吾は起き上がり、涙目でシーツを握る零の頭を撫でた。
「圭くんのしたいこと…」
零は圭吾に抱きついた。
「それ、零がしたいことでしょ」
圭吾はそう言いながらも零のクローゼットを開け、奥からコンドームの箱を取り出した。
「水飲んでくるから、それ開けて待ってて」
圭吾はそう言って部屋を出た。

「ん…はぁ…」
零は圭吾の服にしがみつき、足をもじもじさせる。
零のスリットを圭吾が撫で、溢れ出る愛液で指を濡らし、徐々に中に入っていった。
「あっ…んぅ…」
「しー…。お母さん達起きちゃうよ」
零の部屋と両親の寝室は離れているが、もしものことがあってはいけない。
二人が付き合っていることは知っていても、こうして大人の真似事をしているとは思わないだろう。
それに、零は妊娠可能な身体だ。
余計な心配をかけるわけにはいかない。
「ん…わかった…ちゅーして…」
ちゅ、と小鳥のようなキスから、段々と舌を絡める濃厚なキスに変わっていく。
「ん…ふぅ…ぁ、だめ…」
中に入っている圭吾の指が二本になる。
「もう、いいかな」
圭吾はティッシュで指についた零の愛液を拭い、先程零が開けたコンドームの箱から一つ取り出し、封を開ける。
スルスルと根元まで慎重に着け、零の足を上げた。
零の両足が圭吾の膝に乗っかる形で挿入していく。
「んっ…ぁ…」
「痛い?」
零が眉間に皺を寄せていることに気が付き、咄嗟に声をかける。
「はっ…ぁ…だいじょうぶ…けどちょっと動かないで…」
額に汗をかき、はあはあ、と荒い息をする零。
圭吾は零の頭を撫で、お腹を撫で、しばらく待った。
「ん…もう、いいよ…動いて…?」
漸くOKが出たので、ゆっくりを抽挿を始めた。
「はぁ…ん…あっ…」 
圧迫で苦しかったのが治まったようで、零はひたすら快楽に身を委ねている。
「んっ…いくっ…あっ…」
ガクガク、と足が震え、少量の精子を出した。
「はぁ…はぁ…」
呼吸を整えながら、余韻に浸っている。
圭吾は零の中から自分のモノを抜き、少し擦って射精した。
万が一のことがあってはいけないので、コンドームを着けていても零の中では射精しないようにしている。
ゆっくりと精子が漏れないようにコンドームを外し、口を結ぶ。丁寧にティッシュに包んで捨て、それから零のお腹を拭いた。
既に零は寝落ち、すうすうと可愛らしい寝息を立てている。
その横で、圭吾は零を抱きしめながら眠る。
外は既に、明るみ始めていた。
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