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番外編、圭吾と零
学生if ①
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※ 圭吾と零が高校生になっています。
完全に妄想なので、本編とは一切関係ありません。
_______________
「零、帰ろ」
放課後、帰りの支度をする零の元へ、既に支度を終えた圭吾が迎えに来た。
「あ、圭くん!おまたせ、もうすぐ終わるから…あっ!」
机サイドのフックにかけていたスクールバッグを、勢い余って落としてしまった。
「あ、ごめんっ」
教科書やノートが散らばり、近くにいた圭吾の足にも乗っかってしまったのだ。
「ほんとドジだな…」
そう言いながら、圭吾は一緒に拾ってやる。
二人は幼稚園児の頃からの幼馴染で、学年は一つ違うものの、高校生になった今でも毎日一緒に登下校をしている。
「ごめんね、ありがとう圭くん」
漸く拾い終え、二人で教室を出る。
「今日はそのまま帰る?」
歩きながら、圭吾に尋ねる。
「あー、なんか買ってうちで映画でも見ようか」
圭吾の提案に、零は元気よく返事をした。
「あ、ねえこれは?美味しいやつ」
途中のコンビニでお菓子を選び、圭吾が支払いを済ませる。
「もう…今度は僕に払わせて?いつも悪いし…」
「いいって。俺のが年上だし、それにバイトもしてる」
圭吾は近所のファミレスで、週に4日アルバイトをしている。
そのため、零にとって今日のような一緒に過ごせる放課後は特別なのだ。
しばらく歩き、二人の思い出の木が見えたところで右に曲がる。
「今日母さんいないから、夜はそっち行っていい?」
二人の家は隣同士で、母親達も仲が良い。
圭吾の家は母子家庭で、零の住む一軒家の横に建つ古いアパートで二人暮らしをしている。
圭吾の母は基本昼に事務の仕事をしているが、週に三日は夕方に出かけてホステスをしてるのだ。
「うん、もちろん!」
圭吾が鍵を開け、零は礼儀正しく
「おじゃまします」
と言って靴を揃えた。
「ねえねえ、何見る?」
零は圭吾の部屋にあるDVDボックスから、好きな映画をいくつか並べる。
圭吾は飲み物をコップに入れ、テーブルに置いた。
「零の好きなやつでいいよ」
零が選んだのはもう何度も二人で見た古い映画で、圭吾の母が昔お留守番をする圭吾のために中古ショップで買ってきたものだ。
「このシーン、何度見てもすき…」
零は圭吾の肩に頭を乗せ、うとうとしながら映画を見る。
「零、寝るなよ。また夜寝られなくて泣くだろ」
圭吾に注意されながらも、零は寝てしまいそうになった。
呆れた圭吾は映画を止め、零を抱えてベットまで運ぶ。
「一時間だけだからな」
そう言ってタオルケットをかけた。
_______________
続きます。
完全に妄想なので、本編とは一切関係ありません。
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「零、帰ろ」
放課後、帰りの支度をする零の元へ、既に支度を終えた圭吾が迎えに来た。
「あ、圭くん!おまたせ、もうすぐ終わるから…あっ!」
机サイドのフックにかけていたスクールバッグを、勢い余って落としてしまった。
「あ、ごめんっ」
教科書やノートが散らばり、近くにいた圭吾の足にも乗っかってしまったのだ。
「ほんとドジだな…」
そう言いながら、圭吾は一緒に拾ってやる。
二人は幼稚園児の頃からの幼馴染で、学年は一つ違うものの、高校生になった今でも毎日一緒に登下校をしている。
「ごめんね、ありがとう圭くん」
漸く拾い終え、二人で教室を出る。
「今日はそのまま帰る?」
歩きながら、圭吾に尋ねる。
「あー、なんか買ってうちで映画でも見ようか」
圭吾の提案に、零は元気よく返事をした。
「あ、ねえこれは?美味しいやつ」
途中のコンビニでお菓子を選び、圭吾が支払いを済ませる。
「もう…今度は僕に払わせて?いつも悪いし…」
「いいって。俺のが年上だし、それにバイトもしてる」
圭吾は近所のファミレスで、週に4日アルバイトをしている。
そのため、零にとって今日のような一緒に過ごせる放課後は特別なのだ。
しばらく歩き、二人の思い出の木が見えたところで右に曲がる。
「今日母さんいないから、夜はそっち行っていい?」
二人の家は隣同士で、母親達も仲が良い。
圭吾の家は母子家庭で、零の住む一軒家の横に建つ古いアパートで二人暮らしをしている。
圭吾の母は基本昼に事務の仕事をしているが、週に三日は夕方に出かけてホステスをしてるのだ。
「うん、もちろん!」
圭吾が鍵を開け、零は礼儀正しく
「おじゃまします」
と言って靴を揃えた。
「ねえねえ、何見る?」
零は圭吾の部屋にあるDVDボックスから、好きな映画をいくつか並べる。
圭吾は飲み物をコップに入れ、テーブルに置いた。
「零の好きなやつでいいよ」
零が選んだのはもう何度も二人で見た古い映画で、圭吾の母が昔お留守番をする圭吾のために中古ショップで買ってきたものだ。
「このシーン、何度見てもすき…」
零は圭吾の肩に頭を乗せ、うとうとしながら映画を見る。
「零、寝るなよ。また夜寝られなくて泣くだろ」
圭吾に注意されながらも、零は寝てしまいそうになった。
呆れた圭吾は映画を止め、零を抱えてベットまで運ぶ。
「一時間だけだからな」
そう言ってタオルケットをかけた。
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続きます。
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