強制結婚させられた相手がすきすぎる

もしものふたり

お子様お寿司

※ もしものふたり の世界線です。
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「ん～全部おいしいです！」
零は満面の笑みで圭吾の作った食事を次から次へと平らげる。
「このお寿司も…おいしい…」
本当はマグロやハマチなど、生の魚を使ったお寿司を食べさせたかったところだが、零は今絶賛妊娠中で免疫が落ちているため、食べられない。
そこで圭吾が思いついた、
「お子様お寿司なら食べられるかなって」
通称お子様お寿司を食べている。
軍艦でツナマヨ、納豆などを乗せたり、卵焼きをシャリに乗せて細い海苔で巻いたりしている。
他にも、たまごと同じ要領でミニハンバーグを乗せたり、様々なアレンジを加えながらお寿司を楽しむことにしたのだ。
「なんだか、あっという間でしたね、臨月まで…」
零はついこの間臨月を迎え、漸く赤ちゃんも下に降りてきた。
すると今まであった内蔵の圧迫が改善され、やっと好きなだけ食べられるようになったのだ。
「まだまだこれからだけど、ひとまず安心だね」
赤ちゃんは順調に育っており、どうしても外せない会議がない限りは一緒に妊婦健診へ行っている。
「はい、でも最近ちょっと太ってきたから…運動もしないといけませんね」
何かと心配性な圭吾がすぐに車で送ろうとするせいで、零は少し運動不足になっている。
もちろんそれだけが原因ではないが、これから産まれるまではなるべく歩くことを意識しなくてはならない。
「赤ちゃんと、3人で頑張りましょうね」

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