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もしものふたり

休日おうちデート 1

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※もしものふたり の世界線です。
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朝目が覚めると、圭吾の隣には零がいる。
休日の朝はいつもこうだ。
朝に弱い圭吾を、零が合鍵を使って家に入り、優しく起こす。
「…ん…おはよ」
今日も零はかわいらしいカジュアルな格好をしており、圭吾は目覚めた瞬間の幸福を噛み締めた。
「圭吾さん、おはようございます。
朝ごはん用意をしたので、一緒に食べましょう」
零はそういうと徐に立ち上がり、リビングへ向かう。
結婚したら、休日だけでなく、毎日こうして朝を迎えられるのだろうか。
それなら、辛い朝も乗り切れる気がする。
圭吾はぼんやりとした頭で零のことだけを考えながら、顔を洗った。

「今日はなにをして過ごそうか」
二人は零のつくった朝食を食べながら、
今日の予定を考える。
「先週は水族館へ連れて行ってもらいましたし、今日はゆっくりするのもいいですね」
零は目玉焼きの黄身を崩しながら言う。
黄身はとろりと流れ出し、零は慌ててそれを白米に乗せる。
「そうだね、カフェに行ってもいいけど、家でゆっくりするのもいいね」
圭吾の提案に、零は目を輝かせる。
そして口に含んだごはんを急いで飲み込み、
「また映画を借りてきて、お菓子なんかも食べながらまったり過ごしたいです!」
わかりやすく喜んでくれる零に、圭吾は微笑む。
そして零の入れたブラックコーヒーを飲むと、
「よし、じゃあこれ食べたら着替えてTSUTAYUに行こうか」
と言った。

「零くん、眠い?」
お菓子をつまみながら部屋を暗くして映画を見ていると、
零が圭吾の肩に寄りかかって目をうつらうつらとさせる。
圭吾は零の頭を撫で、零が完全に眠ると所謂お姫様抱っこをして寝室に運ぶ。
起きないようそっと扉を閉め、
書き置きを残して夕飯の買い出しに向かった。

____________

続きます!
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