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番外編、〇〇とゆい

はとことゆい 4

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「まおくんそっち貼れた~?」
零は翔を迎えるために部屋を飾り付けながら、壁の下側担当のまおに問いかける。
「はれた!」
まおは達成感に満ち溢れたドヤ顔で、
零に報告する。
「ありがとう~。じゃあゆいと一緒に、
これも貼ってくれる?」
零は追加の飾りをまおに託し、
みんなで一週間、寝るまでの時間にコツコツと作っていたおりがみの輪つなぎを飾る。
所々色が被っているのが連続していて、
かわいらしい。
これはきっと、黄色がすきなまおが作ってくれた場所なんだろうな、と微笑む。
「れいちゃんできた~!ゆいちゃんもじょうずじょうずだねえ」
小さな手でゆいの頭をなでなで。
これで飾り付けは完成だ。

「ただいま~」
お買い物担当の圭吾とそらが帰ってきたのは、飾り付けを終えて10分ほどした頃だ。
3人はひと仕事終えた後のお菓子をつまんでいる。
「そらちゃんおかえり~。
おてて洗ったらそらちゃんもお菓子食べようね」
零が言うと、そらはうん!といいお返事をして、手を洗いに向かった。
「うん、これで全部揃ってますね。
お買い物ありがとうございました」
零は買ってきてもらった食材を冷蔵庫にしまい、さっそく料理を始める。
まずは翔の好物だと聞いた、グラタン。
玉ねぎと鶏もも肉を子どもも食べやすい大きさにカットし、フライパンで炒める。
いい感じに火が通ったら、一度火を止め小麦粉を加える。
粉っぽさがなくなるまでよく混ぜたら、再び火をつけ牛乳を注ぐ。
そんなこんなでホワイトソースができあがると、次は火を止めマカロニを入れる。
これでしっかりと混ぜたら、
次は深めの耐熱皿に移し、ピザ用チーズをたっぷりとかける。
それをトースターに入れ、十分ほど焼けば完成だ。
「いいにおい~そらグラタンすき!」
ままと同じものが好きだというそらが、
なんともかわいらしい。
「そらちゃんとまおくんのまま、
もうすぐ着くと思うから用意して待ってようね」
時刻は既に六時を回っている。
予定ではあと一時間ほどで着くらしいので、それまでに子どもたちのお風呂を済ませ、料理を並べておかなければならない。
圭吾は空港まで車で翔を迎えに行っているので、零が順番に子どもたちをお風呂に入れる。
重いお腹を抱える零を気遣って、そらが一緒にまおとゆいの面倒をみてくれた。
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