上 下
37 / 152
番外編、圭吾と零

圭吾の卑猥な策略

しおりを挟む
息子の唯を寝かしつけた後、零は寝室の扉をそーっと閉めた。
「唯、寝た?」
残業帰りで遅めの夕食を食べ終えた圭吾が、
お皿を洗いながら聞く。
「はい、やっと寝てくれました。
ぱぱが帰ってくるまで寝ないって言って聞かなくて…」
「それは悪いことをしたな。
そうだ、もう風呂入った?」
申し訳なさそうにする圭吾に、お仕事お疲れ様です。と労いの言葉をかける。
「いえ、今から入るところで…」
急ぎますね、それとも先に入りますか?という零の提案に、圭吾は別の提案をする。
「なら一緒に入ろうか、俺もすぐ行くから先入ってて」
え?と驚いた零を尻目に、圭吾は仕事部屋へ向かった。

ぴちゃ、と水の弾ける音が反響すると同時に、圭吾が浴室のドアを開けた。
その手には、コンドームが3個と、タオルが握られている。
「…圭吾さん」
零はこの、全ての音を反響させる空間で抱かれてしまうのか、と唾を呑む。
寝室からは離れた場所にあるが、普段シャワーを浴びる音なども聞こえてくるので、余程小さい声でないと喘げない。
となると、口を手で抑えて息を殺す必要がある。
ここは圭吾にとって最高の場所であり、
そしてこれ以上ないほど官能的な零の姿が見れる。

圭吾は軽く身体を洗い、冷たい壁に温かいお湯を数秒あて、そこに零の手をつけさせる。
零にとってはこの壁だけが支えとなる。
「ん…」
圭吾は零の綺麗な尻を揉み込むと、
はぁ、と息を吐いた。
そして零の首元に顔を埋め、ちゅ、とキスをする。
ここが零の弱い部分の一つであり、それをされると声を我慢できないということを圭吾は知っている。
「あ…だめですって…」
零のそんな言葉に、圭吾は んー?と軽くあしらう。
声が抑えられず、零は手で口を塞いだ。
「あぅ…ん…んぅ…」
零の胎に繋がる穴に指を入れ、くちゅくちゅと音を立てながら解す。
「んー…んぅ…」
圭吾は声を我慢する零がかわいくて、つい悪戯したくなってしまう。
それでも零の綺麗な身体を傷つけたくないので、
あくまで慎重に触る。
十分に解れたのを見計らい、自分の男根にコンドームを着ける。
するするとコンドームを這わせ、
焦らすように零の尻の割れ目にすりすりと擦り付ける。
「あ…はや、く…」
焦れったいのか、我慢できないと目で訴える零の姿は美しい。
可哀想なのでゆっくりと挿入すると、再び声を抑えるのに必死な零。
「んっんぅ~…や…ぁ…だめ…あっ」
パンッ、と音を立てると、零が驚いて振り向く。
「しー…だめです…!」
必死な姿が愛おしくて、目が回りそうだ。
そして、くるっと零を自分の方に向け、
抱き上げる。
「うぁっ!」
自分の声に驚いたのか、零は急いで口を押さえた。
そうすると、零は自分の性器を隠せなくなる。
これが圭吾の策略だ。
ここは風呂場で、全ての音を反響させる。
そしてそのことを知る零は、声を抑えることに必死で自分の性器を隠せない。
普段前からする時は恥ずかしいと隠されるので、
圭吾はそれを不満に思っていた。
こんなにかわいいのに、どうして隠してしまうのだ、と。

体重の軽い零は圭吾の思うように動かすことができた。
零の膝裏がら腕を回し、自分のモノが入った状態で抱えている。
零を軽く揺すると、一緒にかわいい性器も揺れる。
かわいい。そこにしか目がいかない。
しばらくゆさゆさと零を揺さぶり、溜まっていた精子を吐き出した。
零は腹を痙攣させ、必死に声を押し殺す。
「っん…ん…んっぁ…んんっ」

その後お湯の中と脱衣場で一回ずつ致し、零は疲れて気を失った。
次の日の朝、零から[一緒にお風呂禁止令]を出されることを、圭吾は知らずに眠るのだった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

異世界に落ちたら魔人に嫁認定されました。

おはぎ
BL
ひょんなことから異世界に吹っ飛ばされた、如月 優希(18)。 ダンジョンの中に落ちたらしく、モンスターに襲われこのまま死ぬのかと思った矢先、水晶の中に眠っていた美しい男をみつける。 ーーーーそして何故か、嫁認定されました。 魔人×無自覚美人 本編は3話で終わりで、気分で番外編更新するかもしれないです。 誤字脱字注意。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~

クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。 いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。 本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。 誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。

処理中です...