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番外編、〇〇とゆい
ひるねとゆい
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※番外編なので唯の年齢がいったりきたりします。
今回は一歳半のあかちゃん唯くんです。
カーテンの隙間から心地よい光が差し込み、
母と子を包み込む。
「ゆい~おねんねするよ~」
薄めのブランケットをかけ、零はトントン、と規則正しいリズムで一歳半の息子を寝かしつける。
なかなか寝てはくれなくて、暖かい白湯を飲ませてみたり、乳を吸わせてみたりと工夫しているが、
その甲斐はない。
昼間に寝ておかないと、変な時間でぐずったりするのが大変なので、できれば今寝て欲しいのだ。
顔を上から優しく撫でても、眠そうな仕草を見せない。
試しにY〇uTubeで赤ちゃん用の睡眠オルゴールなどを流してみるけれど、今度はそっちが気になったようで、まるで通用しない。
「ゆーいくん」
零が名前を呼ぶと、うれしそうにきゃははと笑う。
そんな息子はかわいいが、
今寝かせて家事をしないと、
仕事で疲れて帰ってくる旦那の夕飯が用意できないので、なにがなんでも寝かせるしかない。
陽が暖かくて、ついうとうとしてしまう。
この小さなかわいい怪獣は、寝転がる零の腕をおしりにまとわりつかせ、お気に入りのぬいぐるみで遊んでいる。
なんと言っても寝なさそうなので、零は寝ているふりをした。
こうしていれば、自然と唯も飽きて寝てくれるだろう。
30分ほどうとうとしていると、先に零が寝てしまった。
それを見た唯は、零に自分のブランケットを乗せ、とんとんとリズム良く叩いた。
誰も起こしてはくれないので、零はきっと起きた時に外が真っ暗で絶望するだろう。
それでも旦那である圭吾は、零を優しく許してくれる。
今日は出前をとろうか、と言って、落ち込む零を慰めるのだろう。
唯は遊びに飽きて、零の胸元にしがみつき、お昼寝をするのだった。
今回は一歳半のあかちゃん唯くんです。
カーテンの隙間から心地よい光が差し込み、
母と子を包み込む。
「ゆい~おねんねするよ~」
薄めのブランケットをかけ、零はトントン、と規則正しいリズムで一歳半の息子を寝かしつける。
なかなか寝てはくれなくて、暖かい白湯を飲ませてみたり、乳を吸わせてみたりと工夫しているが、
その甲斐はない。
昼間に寝ておかないと、変な時間でぐずったりするのが大変なので、できれば今寝て欲しいのだ。
顔を上から優しく撫でても、眠そうな仕草を見せない。
試しにY〇uTubeで赤ちゃん用の睡眠オルゴールなどを流してみるけれど、今度はそっちが気になったようで、まるで通用しない。
「ゆーいくん」
零が名前を呼ぶと、うれしそうにきゃははと笑う。
そんな息子はかわいいが、
今寝かせて家事をしないと、
仕事で疲れて帰ってくる旦那の夕飯が用意できないので、なにがなんでも寝かせるしかない。
陽が暖かくて、ついうとうとしてしまう。
この小さなかわいい怪獣は、寝転がる零の腕をおしりにまとわりつかせ、お気に入りのぬいぐるみで遊んでいる。
なんと言っても寝なさそうなので、零は寝ているふりをした。
こうしていれば、自然と唯も飽きて寝てくれるだろう。
30分ほどうとうとしていると、先に零が寝てしまった。
それを見た唯は、零に自分のブランケットを乗せ、とんとんとリズム良く叩いた。
誰も起こしてはくれないので、零はきっと起きた時に外が真っ暗で絶望するだろう。
それでも旦那である圭吾は、零を優しく許してくれる。
今日は出前をとろうか、と言って、落ち込む零を慰めるのだろう。
唯は遊びに飽きて、零の胸元にしがみつき、お昼寝をするのだった。
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