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第一部

第五話 八番目の依頼人 性欲バリバリのハヤミ・ジュン(中編の下)

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 すぐには起きれなかった。

 察したヒロキが冷蔵庫から冷たいビールのカンを持ってきてくれた。

 いいヤツだな。気が利くじゃん。

「ビールで良かった?」

「・・・うん!」

 彼はジンジャーエールのミニボトルを開けていた。高校生は、未成年。その未成年に散々にイカされまくった、オトナ。

「じゃ、かんぱーい!」

 あたしもベッドのヘッドボードに枕立ててカラダ起し、プルリングをシュコッ、と引いた。

 ぷっはーっ!

 冷たい刺激があんあん喘ぎまくってカラカラになったのどを流れ落ちていく。それまで飲んだなかで、間違いなく、サイッコーに美味い、ビール。

 と。スルッと寄り添って来たヒロキに、くちびるを、奪われた。

 あ・・・。

 なに、コイツ! キス、上手すぎ・・・。

 キスでぽわんとなったあたしのアゴに指を添え、ヒロキは、汗で濡れた首筋に引っ付いてたあたしの髪を梳いてうなじを擦りながら、あたしの目をじっと見つめ、言った。

「めっちゃ、可愛かったよ、ジュン・・・」

 やられた・・・。じわ~っと、きた。

 コイツぅ・・・。女慣れし過ぎてる。まだ高校生のクセにっ!

 でも、悔しいけど、彼のその甘々攻撃に、あたしは、勝てなかった。

 今まで、こんな女の子みたいな扱われ方したことが、一度も、なかったんだ。

「ぼく、快楽とかセックスに素直な子は、みんな、可愛いと思うんだ」

 ヒロキは、そのまんまあたしの太ももの片方を枕にして、ゴロン、と横になった。で、もう片方の脚を折り曲げ、がばっと開き、そこに、あたしの股間に、いきなり顔を、埋めてきた。

「え・・・」

 彼は、迷うことなく、指であたしのまんこを開き、ビラビラを、クリを、舐め始めた。

「え・・・。あっ・・・」

 じゅるるるっ!

 ずちゅうううっ!

 そんな下品でイヤらしい音をたてながら。

 それも、初めてだった。

 チンコを挿入れる前なら多少はサレたが、散々ピストンされた後に、なんて。

 めっちゃ、エロ。でも、なぜか、めっちゃ、ハズくて、たまらなかった。


 

 競泳や水球の女子は他の女子に比べて自分の股間をチェックする機会が多いんじゃないかと思う。理由はもちろん、一年中水着を着るからだ。オマタの毛づくろいは、最低限のタシナミ。

 シャワーの後とか、下半身すっぽんぽんでマタ開いて、鏡置いて。

 で、否応なしに、そこも見ることになる。頻繁に。

 セックスの経験が豊富な女の小陰唇は、充血する頻度が高いから黒ずむことがあるって聞いた。

 高校から今までの5年間で、数多くの荒淫を繰り返してきたあたしのそこも、ちょっと黒ずみが目立ち始め、今も、彼のプチ巨根で出し入れされたばかりで、ちょっと飛び出しかけていた。

 そこをペロペロ、美味しそうに舐められ、さらにちゅーっと吸われたから、たまらなかった。

 あたしの股間に首を突っ込んで一心不乱にクンニする男子高校生。その構図に、めまいがするほどゾクゾクし、萌えた。

「ねえ、ちょ、やあんっ! あ、はあんっ! あ、だめェ・・・」

「ぼく、クンニ、大好きなんだ。ジュンも好きでしょ? ナメられるの」

 で、また、ちゅううううううっ! ペロン。

「はあうっ!・・・。んんんっ!」

 一般的に、昂奮してフードを押し上げてた勃起クリは、まんこにチンコを迎えると、中に引っ込んでしまうものだけど、ヒロキは、舌のの先を尖らせてそれをほじくり返し、舐め回して、やっぱり、ちゅ~っ! ポンッ!

「ああっ! そこおおおっ! ・・・んんっ!」

 それだけで、軽く、イッてしまった。


 

「ハヤミセンパイ! ぼく、センパイの気持ちいいこと、全部やってあげたい。いいでしょ?」


 

 ちくしょ・・・。

 ああ、またあのイメージが・・・。

 どうしてこうも、アイツの事を思い出すのだろう。

 ヒロキにモジモジしてる先入観を持ったのも、元はといえばアイツの記憶があったからだ。

 あの、甘酸っぱくて、切なくて、罪悪感に満ちた、記憶。

 蕩けそうなほどに、愛しい記憶が・・・。


 

「ジュン、どうしたの?

 クンニ、キライ? イッた後ってさ、触れられるのキライな子もいるんだよね。ジュンは、どう? 気持ちいい?」

 ヒロキの声で、あたしは目の前の男の行為に還った。

 ふと横を見ると、彼のチンコは最大級にハリキッたまんまだった。もちろん、被ったゴムに白い涙は溜まっていない。あんだけあたしをイカせまくったにもかかわらず、ヒロキのチンコは、あたしとのセックスなんか取るに足りないものだったとでも言うかのように、最初とおんなじに、そこに勃起っていた。

「ううん。めっちゃ、いい。ヒロキ。クンニ、上手いね。

 でも、スッゴイね、あんたの。初めてだよ、こんなの・・・」

 あのカオリちゃんは、全然ウソなんか吐いてなかった。今、それを実感と共に大納得してる。

 それに、このままじゃ、クンニでイキまくってしまいそうだった。

 でも、それは、ダメだ。

 それは、年上の女のコケンではなかった。

 むしろ、感謝?

 このヤリマンのあたしを失神までさせたチンコに、是非ともお礼をしなければ。そう思った。

 そうでなければ、年上としての、立場がない。いや、立場なんかどうでもいい。ヒロキにも、気持ちくなって欲しかったんだ。純粋に。

 彼のチンコに手を伸ばした。

「まだ、ビンビンじゃん! ・・・もしかして、あたしの、良くなかった?」

「とんでもない!」

 あたしの股間のインモーの向こうから顔を上げたヒロキは、口の周りを払いながら、笑った。

「ジュンのまんこ、サイコー! めっちゃ気持ちかったよ!」

 親指と中指でマルを作り、根元から、ゴムを捲り上げた。その、使用したんだけど使ってないゴムをクルクルとめくりあげ、外した。

 ナマの、ヒロキのチンコ。

 それが、目の前にある。

「ふふっ!」

 小憎らしくも、含み笑いをしたヒロキは、あたしのお尻を抱えて、仰向けになった。

 あたしは、彼のハラの上にうつぶせになり、あたしを散々にイカせまくった彼のチンコを握ってた。

 まんこも十人十色であるように、チンコも、それぞれ。

 その色は、セフレたちのよりも赤くて、肌色。でも、ちょっと、反り気味だった。おまけに、エラが大きく張ってた。

 ああ。それであんなにフィットした気がしたんだ。あたしのナカにぴったりはまり込んで、ヌケないんじゃないかと思うぐらいだったもん。これで膣のカベぐりゅぐりゅされたら、気持ちいいわな、確かに。

 じゅるるるるるっ!

「ああっ!」

 ダメだ。がんばらないと、あたしだけイカされまくっちゃうっ!

 自慢じゃないけど、あたしのフェラには定評がある。10分以上ガマンできたヤツはいなかった。今までは。

「お前、フェラ、めっちゃ上手いな。サイコー。あ、出そう・・・」

 ほとんどのヤツはそう言って、果ててた。ショートのヤツなんかには大変に喜ばれてた。セフレにはたまにしかしなかったけど。フェラで出させてやるのがもったいないからだ。

 先っぽをレロレロ舐め回し、裏筋をチロチロ舐めあげ、で、先っぽ咥えてサオをシコりながらタマモミモミすると、たいていのオトコはすぐに、イッた。

 でも、ヒロキには、通じなかった。

「ジュン、まんこもいいけど、フェラも上手いね」

 じゅるじゅると、クンニの合間に、彼は感想を言ってくれた。だけど、あたしのほうが悦んでる場合じゃなかった。

「あんっだめっ! あ、もう、た、まんない、ナメられ、なく、ああっ!・・・」

 過去最高品質で、今あるだけの誠意を全部掻き集めて、心をコメ尽くして、一生懸命ナメてるのに、あたしのほうが、何度も、イカされてしまった。海老ぞりまでした。30分経っても、一方的にあたしのほうがイカされまくるだけで、ヒロキのは全然へこたれなかった。

 ナメられるだけじゃなかった。

 ヒロキは、あたしのデカいお尻を愛おしそうに撫でまわし、揉み込みながら、

「ジュンさ、お尻も、めっちゃ可愛い。ぼく、ジュンのお尻、大好きだよ!」

 なんてヤツ! 

 クンニされながらケツを撫でまわされ、揉まれ、しかも褒められ、また萌え、ゾクゾクした。

 で、また、ほろ苦い思い出を、思い出してしまった。


 

「あんたもうこんなに大きくしちゃってんの? ガッチガチじゃん!」


 


 


 

            (後編に続く)
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