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第二部 耐える
22 We grew up together
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奈美の両親は夏樹を温かく迎えてくれた。
幼いころから我が家同然に行き来してきた。夏樹の父の性格のせいで両親同士の接触は薄かったが、小さいころから辛くてたまらないことがあると逃げ込んでいた家だった。夏樹の父と母のことも、継母のことも知っている。
それだけにありがたい気持ちになった。美玖から「ナミちゃんて子に感謝しなよ」と言われたが、奈美だけではなく、彼女の両親にもだと思うのだった。
突然訪問した夏樹を奈美の母は、
「バカねえ・・・」と笑って迎えてくれた。
「とにかく上がんなさい。奈美もうすぐ帰ってくるから。お昼済んだの?」
急に来るからロクなものないわよ、などと言いながら、トーストで作ったピッツァ、秋ナスとラザニアのトマトソース和え、オニオンスープ。それらがすぐにテーブルにならんだ。
「パパは今日はゴルフなの。心配してたわよ、あんたのこと」
「すいません・・・」
「・・・お母さんに会いに行ったんでしょ? 会えたの?」
「・・・知ってたんですか」
驚いて、奈美の母のそのふくよかな顔を見つめてしまった。
「小さいころからずっとあんたのこと見て来たのよ。そのくらい、訊かなくてもわかるわよ。あんたのお父さんに訊かれた時は知らないフリしちゃった。ちょっと良心がチクチクしたけどね。あんたならナミよりしっかりしてるから大丈夫だと思ったからね」
これが本当の親だよな、と思った。言わなくてもわかってくれるし、信頼してくれる。奈美の家の子だったらなあ・・・。母がいなくなってから、何度そう思ったか知れなかった。
「実は、それが・・・」
美玖のことは伏せて、二度の旅のあらましを話した。
「ええっ、広島まで行ったの!? ・・・そんな遠くまでよくもまあ・・・。心細かったでしょう・・・」
実の父や継母にせめてこの奈美の母の半分ほどの優しさと思いやりがあれば・・・。夏樹はこんなことはしないで済んだだろう。
「ご近所ってこともあるから、あんたのお父さんにはハッキリ言えないこともあるのよ。
だけど、あんたはナミの弟みたいなもんだから。これからは家出なんてする前に言いなさいね。相談ぐらいしか乗ってあげられないかもしれないけど、少なくとも心の支えぐらいにはなってあげられる。ね?」
人ってのはあったかいもんなんだなあ・・・。
不覚にも涙が出そうになった。
「ただいまー」
玄関から聞き慣れた幼馴染の声がした。
夏樹のスニーカーを発見したからだろう。ズドドドっと廊下を駆けて来る音がして、そして、怒鳴られた。
「んなーつきぃーっ!・・・」
振り向くとジャージ姿の奈美が物凄い顔で睨んでいた。
「ママちょっと夕方まで買い物行ってくる。パパも四時過ぎまでは戻ってこないと思う。しっかり気を付けて、ほどほどにね。ナツキ、ごゆっくりね」
そう奈美に言い置いて、奈美の母は出掛けて行った。
玄関先に並んで彼女を見送ると、
「部屋行くよ」
と、奈美は言った。
ピッツァトーストを二つ折りにしてガツガツ齧りながら階段を登る彼女を追っていった。奈美はトーストを平らげてしまうと、ジャージのズボンの尻でパンパンかすを払った。相変わらずデカいケツだなと思った。
部屋に入るなり、奈美に抱きつかれた。熱烈に濃厚なキスをされた。ぶちゅーっ、てやつ。舌もぐりんぐりんこじいれられた。チーズとトマトケチャップの味がした。
なんだか、奈美は怒っているような気がする。そう言えば金を借りたままだった。
「あの、借りた金さ、もうちっと待ってくれな。必ず返すから」
唇が離れると、夏樹はそう言った。
「いいよ、んなの。あげる」
「・・・でも、そうはいかないよ」
「いいって言ってんじゃん!」
奈美は、ちっ、と舌打ちをした。
「あのさ、そんなの、どうでもいい」
奈美の鼻息が、荒かった。
彼女は夏樹をベッドに座らせもう一度キスすると、衣装ダンスから着替えのTシャツを取って部屋を出て行った。
「速攻でシャワー浴びて来るから、待ってて!」
そうしてまたドカドカ階段を降りて行った。
速攻でシャワー浴びて来る・・・。その言葉の意味が分かってくると、カアーっと顔が赤らんだ。股間が激しく勃起し始めた。
「あ痛てて・・・」
たまらずに股間を抑えた。
「やっべ・・・」
あんなに何度も美玖とやりまくって来たというのに、奈美の言葉と彼女の身体を想像して早くも股間が張り切ってしまっていた。
ずだんだんだんだん。ドアが開いた。
駆け込んできた奈美にそのまま押し倒された。
「ナミ・・・」
ハゲし過ぎる・・・。しかもTシャツの下はぱんつしか穿いてない。
「会いたかったよォ。キスして。もっと抱きしめて・・・」
「もう、シャワーしたの」
「だって・・・」
トマトケチャップの味は薄れて、奈美の唾液の味が溢れた。ソープと汗の混じった匂い。きっと塗りたくってじゃっと流しただけなのだろう。そんなに焦るほどしたかったのかと、少し可笑しかった。でも笑うのは我慢した。奈美のこういうところが可愛いと思う。美玖には感じなかった感情だ。
熱烈なキスを受けながら、ちゃんと拭かなかったのだろう、Tシャツ越しに少し湿った奈美の広い背中を抱いた。美玖のより固い、締まった身体。抱きしめて首筋にキスをしていると美玖の言葉を思い出した。
「ナミ、ありがとな。大好きだよ。オレも、会いたかった・・・」
「あたしだって、ずっと・・・。脱いで、全部、脱いで」
一度起き上がって半ば奈美に引きちぎられるようにして服を脱いだ。奈美も脱いでベッドに入った。
「ママにバレちゃったの。エッチしたこと。どうしてバレたかわかんないけど。それで夏樹のコト話したの。お金貸したのも。その分貰ったから。だから返さなくていい」
「・・・マジ?」
「さっきだって、ママ、気を遣ってくれたんだよ。パパが帰ってくるまで二人きりにしてくれたの。意味、わかるよね」
「うん。・・・オレ、めっちゃ、ナミを感じさせたい・・・」
「ナツキ・・・」
奈美の腕を抑えてもう一度キスした。奈美が食いついて来るとスッと引いて唇を横にすぅーっと引いた。面白いように奈美の唇が追いかけてくる。
「・・・なに、今の・・・」
夏樹はフッと笑った。
「なんだと思う?・・・」
背中に回された奈美の脚にギュッと力が入った。それをすり抜けるようにして彼女の裸の胸に手を添え唇を下ろしてゆく。美玖に教わったようにおっぱいの周りを円を描くようにグルグル、手のひらと唇で愛撫してゆく。
「あ・・・、え・・・」
「・・・どうしたの」
わかっているのに訊いてしまう。訊きながら、まだジラして、奈美がジレるのを楽しむ。愉しんでいる自分を見つけた。そういう余裕があった。
「あ、あん・・・」
「どうした? ナミ・・・」
「だって、・・・なんか、あっ」
奈美の乳首はまだ小さい。尖って来た小さなピンクの乳首の周りを舌で円を描く。奈美のジレが切ないほどなのがわかる。舌で焦らしておいてもう片方の乳首を掌で優しく転がしてみる。一回だけ。
「ああっ」
「・・・痛い?」
痛くなんかないはずだ。急に訪れた快感で驚いているだけなのを知りつつ、ワザと訊いてみた。
「ううん。・・・今の、もう一回・・・」
「今のって、これ?」
乳首を唇で挟んで含んでぷるんと弾く。
「ああっ! ・・・なにそれ・・・」
それには答えずに、爪を立ててフェザーで脇腹や腹、太腿の外や内をさわさわしてやる。
「なにこれ、・・・なにこれ、・・・ああん、ナツキ、ナツキぃ・・・、ああん」
夏樹の背中に回された腕にギュッと力が入る。が、さわさわは止めない。奈美のぱんつのクロッチの両側をしつこく責める。そのへんで、声を掛ける。
「気持ちいい? ナミ・・・」
「めっちゃ、ヘン、ヤバイ・・・ああ・・・ああっ!」
舌で乳首を転がし、ちょっとキツメに吸ってやった。奈美の腰が動く。夏樹の指を追いかけて、おっぱいがついてくる。そこを触ってと訴えているのがわかる。
美玖に教わった通りだ・・・。
「ぱんつの中、触っていい?」
訊く必要のないことをワザと訊く。奈美は眉を寄せて切なげな顔で頷く。
「触って。そこ、触って・・・、あ、やん・・・」
まだ、例の一番感じるところには触れない。その下の両側の盛り上がった部分を交互に撫でる。奈美のは美玖のと違って盛り上がりが大きくて弾力がある。
「そこじゃなくて、もうちょっと上の・・・」
「んん? どこだって? 」
この「わからないフリ」をしてジラすのが愉しい。そんなこともいつの間にか身に付いた。盛り上がりの間に少し触れてやる。濡れてる。それを少し指に着けて、一度ぱんつから抜き、奈美に見せてやる。
「見て。こんなになってた」
「ちょ、やああん!・・・」
あんなに自分をおもちゃにしていた奈美が真っ赤になって身を捩っている。愉しい! それに、めちゃめちゃ、可愛い・・・。
「可愛いな、奈美は・・・」
「生意気っ! ああ・・・」
「じゃ、もうやめる?」
「やめるわけないでしょ! 怒るよ!」
「・・・すぐ怒るんだもんなあ・・・」
「いいから。そこ、イジって」
「見たい。見せてくれたら、イジってあげる」
「や! ダメにきまってるでしょ!」
「じゃ、もう止める?」
「くそっ! 」
奈美は自分でぱんつを脱いだ。長い脚からその小さな布が取り去られるのがたまらなくエロティックに見えた。
「お布団はかけるよ」
「いいよ」
夏樹は掛布団に潜り美玖の脚の間に入った。両脚をグッと開く。
「え、ウソ、やあん!」
抗議を無視してさらに脚を上に向けて広げてやると掛布団の隙間からの光でそこはハッキリと見える。美玖のより薄くて色も茶色がかった陰毛の下にそれが見えた。美玖のよりは小ぶりで触ったときに感じた両側の丘の間はまだきつく閉じていた。そこからきらきらした液体が沁みだしていた。そしてあの皮に包まれた突起が見たかった。
「ここ、開くよ」
「ああん、恥ずかしいよォ・・・」
指で皮を押し上げて、剥いた。美玖のよりはだいぶ小さな、綺麗なピンク色の突起がピンと尖っていた。
「勃起ってる。すっごい、キレイだ・・・」
奈美は手で顔を覆っていた。ぱんつ越しとはいえ、人の顔の上に跨ったくせに。いまさら恥ずかしいなんて・・・。
「もう、やだあ、ああん、・・・ああ・・・」
顔を近づけた。ソープの香りがした。あのぱんつ越しの時の方が奈美の女の匂いが強かったのを思い出す。
「舐めるよ」
返事は待たなかった。美玖で一度しているから勝手はわかっている。が、そこで脚を閉じようとしてきたので強引に開いた。
「やああん・・・」
「気持ちよくしてやりたいんだ。任せて」
慈しむように、そこに舌を這わせ、舐め上げ舌の先で舐め回した。ソープの匂いの他に、ほのかにおしっこの匂いがした。少し、しょっぱかった。美玖よりも味が薄い。
「え、うそああんっ、だめ、ダメだよォんん、っはあああん、はあっ、はあっ、は、ああん、そこダメんああっ! あ、ヘン、ヘンなるよあああん」
奈美の手が夏樹の髪を掴み、引っ張った。引き剥がそうというのか、押し付けようというのか、掻き毟られた。ちょっと痛かったので、片手だけ掴んで指を絡ませた。奈美は夏樹の手の甲に指を喰い込ませ、爪を立てた。
「あーっ! あーっ!、ダメ、だめーっ! あーいいっ、いいっ! 飛ぶ、イっ、クーっ・・・」
頭と足でブリッジするようにぐっとエビぞりになって腰を突き上げたかとおもうと、奈美はドサッと落ちて、グッタリした。
「・・・はあ、・・・はあ、すっ、・・・ごい」
「きもちかった?」
「・・・なにこれ。・・・どこで覚えたの」
「・・・いろいろ。・・・本とか、かな」
「・・・その、ミクって女(ひと)でしょ」
「違うよ」
と、シレっとウソを吐いた。女と付き合うにはウソも必要だと学んだ。ウソも優しさのうちだと。言わなくてもいいことで、奈美を悲しませることはない。その分、奈美を大事にして、たくさん気持ちよくさせればいいのだ。
今、絶頂させたばかりの奈美のそこに再び口づけした。
「美味しいし、可愛い、奈美のここ。奈美は、どうしたい? 挿入れて欲しい?」
「・・・うん。挿入れて。・・・欲しい」
伸びをして、奈美の唇を奪い、ギュッと口を押し付けた。
目を閉じて受けていた奈美が目を開く。ナツキ、と呼んだ。
「ん?」
「あたしの目、見て。本当にミクさんじゃないのね。ウソ吐かれると、悲しい」
「違うよ。二度目は、一人だった。毎晩奈美を思ってシゴいてた」
「・・・うん、シパシパしてない。・・・ナツキ、愛してる。ずっとそばにいて・・・」
「いるよ。ずっと、一緒だ。ナミに、這入りたい」
「いいよ。・・・来て、ナツキ」
「ゴムは?」
「今日はいい。たぶん、大丈夫。そのうち教えてあげる。心配してくれて、ありがとね、ナツキ。・・・大好き」
「オレも。ありがとうな、大好きだ、ナミ・・・」
日本顔の、どこにでもいるような普通の女の子。だが夏樹にとっては一番古い、大事な友達。そして、失うことのできない恋人だ。キスと一緒に、そこに添え、ゆっくりと、押し込んだ。
「・・・ん、ああ、お・・・き・・・」
「痛くない?」
夏樹だって同じようなものだが、美玖と違って奈美はまだ経験が浅い。そこは気を遣わないと、と思った。ゴム無しで這入るのは二人目だ。ゴムがない分、微妙な感触がハッキリわかる。美玖のようなゴニョゴニョするのはないが、とにかく、キツかった。筋肉のコンニャクって感じだ。
「この前より、・・・いい」
奈美は目を閉じて、言った。
「最後まで、挿入れていいか? そしたら少し、このままでいよう。」
「うん。・・・ん、ああっ、・・・おっきくなる、・・・スゴイいいいい・・・いい、ああ、スゴイ。ナツキ、ナツキぃ・・・あっす、すご、待って、ちょ、そのまま、このままでいてェ・・・ああ、いい、中で、中で動いてるぅ・・・。気持ちいい・・・、ナツキ、すごいよナツキぃ・・・」
奈美は、泣いていた。快感だろうか。感激だろうか。感動だろうか。その全部か。
深いキスをした。奈美の方から舌を吸い、唇を食んできた。
「もっと奥、挿入れていい?」
「え? あ、ウソ、・・・あ、や、やあっ!」
夏樹は美玖にしたように奈美の両脚を持ち上げて抱え上げ、そこを天井に向けて全開にしてさらに奥に突き入れた。掛布団はすでに落ちて、なくなっていた。真昼間。奈美の全裸が全て曝け出されている。奈美の裸足の足の裏が上を向いていた。
「やあっ、こん・・・、やだっ! 恥ずかしいよォ、やだああん、・・・すごいいっ・・・。ああっ! ちょ、止まってっ! 止めてっ、・・・ああん」
「・・・どう? 全部、入ったよ」
「・・・すっごいよォ・・・。痛、気持ちいい・・・」
「・・・どっちなの?」
「気持ちいい。・・・だんだん、ジンジンしてきた。ビリビリも・・・はああん・・・」
「少し、動かしていい? てか、動きたい」
「そおっと、そお、・・・ああっ、・・・優しく、優しく動いてェ・・・ああん、だめ、ヘンになるぅ・・・ああっ、ああっ、ああ、ヘン、おか、・・・んんああっ! あ、イッチャう、イッチャうよ、はああん、あっ・・・、いっ・・・んんんんんン、ぐ、はああああん・・・」
射精する前に、征服感を味わうことができた。美玖の時は中でだったから。イカされたのではなく、イカせた。それをハッキリ、目の前に出来た。
「イった?」
「・・・真っ白・・・」
額と鼻の頭と乳房の間にうっすらと汗をかいている。放心して時折カクカクしている奈美を見下ろした。
「ごめん。オレもイかせてもらう」
奈美の脚を下ろし、奥ではなく少し手前で抜き差しした。奥はキツそうだったからだ。それでも奈美には結構な刺激だったようだ。
「あっ、ああっ、はあん、あっ、あっ、あっあっ、あっ、ああん、あっ、もう、あっ、イッて、また、あっ、イキソ、あっ、あっ、あっ、イク、ああっ、あ、イク、イクーッ!・・・」
寸前で抜いて奈美の腹の上に出した。そういうコントロールが出来たのも嬉しかった。でも本当は美玖の時のようにもっとズンズンしたかった。でもそれをすると奈美が壊れてしまいそうだったからやめた。ガタイがデカイくせに、奈美は敏感過ぎた。それに中に、中でイキたかった。中で出すとスゴイ気持ちよかったからだ。それもガマンした。奈美は平気だと言ったが、やはり怖かった。
美玖としたおかげでそういうことも知った。それは大きかった。
後始末が終わると、奈美は夏樹にベッタリ貼りついて動かなかった。貼りついて来ると言うか、しがみついて来る。髪を撫でてやるとにっこり笑った。とても可愛いと思った。
「ナツキ、・・・大好き。もう、どこにも行かないでよ」
なんて可愛いことを言うんだろう。夏樹も変わったが、奈美の変わりようは、夏樹の比ではなかった。
「わかったよ。オレも好きだよ。奈美を、愛してる」
しなくていいといったのに、奈美は夏樹の股間に顔を埋めてそれを咥えていた。
たぶん、これはヤキモチだ。嫉妬だ。ジェラシーだ。
「どうされると気持ちいいの?」
否定したけれど、たぶん疑っているのだろう。夏樹のセックスの上達の陰にあの大人の女である美玖がいることを。それは事実だったが、どんなに勘ぐられても、口が裂けても言わないつもりだ。少しでも夏樹に気に入られようと、必死になっている。こんなに健気な、可愛い奈美は、初めてだった。
「ねえ、教えてよ」
「うん・・・。ベロでね、裏側チロチロしたりね・・・」
そんなことをしていると、表に車の止まる音がした。
奈美の父親が帰って来たのだ。二人は急いでベッドを飛び出して服を着た。
幼いころから我が家同然に行き来してきた。夏樹の父の性格のせいで両親同士の接触は薄かったが、小さいころから辛くてたまらないことがあると逃げ込んでいた家だった。夏樹の父と母のことも、継母のことも知っている。
それだけにありがたい気持ちになった。美玖から「ナミちゃんて子に感謝しなよ」と言われたが、奈美だけではなく、彼女の両親にもだと思うのだった。
突然訪問した夏樹を奈美の母は、
「バカねえ・・・」と笑って迎えてくれた。
「とにかく上がんなさい。奈美もうすぐ帰ってくるから。お昼済んだの?」
急に来るからロクなものないわよ、などと言いながら、トーストで作ったピッツァ、秋ナスとラザニアのトマトソース和え、オニオンスープ。それらがすぐにテーブルにならんだ。
「パパは今日はゴルフなの。心配してたわよ、あんたのこと」
「すいません・・・」
「・・・お母さんに会いに行ったんでしょ? 会えたの?」
「・・・知ってたんですか」
驚いて、奈美の母のそのふくよかな顔を見つめてしまった。
「小さいころからずっとあんたのこと見て来たのよ。そのくらい、訊かなくてもわかるわよ。あんたのお父さんに訊かれた時は知らないフリしちゃった。ちょっと良心がチクチクしたけどね。あんたならナミよりしっかりしてるから大丈夫だと思ったからね」
これが本当の親だよな、と思った。言わなくてもわかってくれるし、信頼してくれる。奈美の家の子だったらなあ・・・。母がいなくなってから、何度そう思ったか知れなかった。
「実は、それが・・・」
美玖のことは伏せて、二度の旅のあらましを話した。
「ええっ、広島まで行ったの!? ・・・そんな遠くまでよくもまあ・・・。心細かったでしょう・・・」
実の父や継母にせめてこの奈美の母の半分ほどの優しさと思いやりがあれば・・・。夏樹はこんなことはしないで済んだだろう。
「ご近所ってこともあるから、あんたのお父さんにはハッキリ言えないこともあるのよ。
だけど、あんたはナミの弟みたいなもんだから。これからは家出なんてする前に言いなさいね。相談ぐらいしか乗ってあげられないかもしれないけど、少なくとも心の支えぐらいにはなってあげられる。ね?」
人ってのはあったかいもんなんだなあ・・・。
不覚にも涙が出そうになった。
「ただいまー」
玄関から聞き慣れた幼馴染の声がした。
夏樹のスニーカーを発見したからだろう。ズドドドっと廊下を駆けて来る音がして、そして、怒鳴られた。
「んなーつきぃーっ!・・・」
振り向くとジャージ姿の奈美が物凄い顔で睨んでいた。
「ママちょっと夕方まで買い物行ってくる。パパも四時過ぎまでは戻ってこないと思う。しっかり気を付けて、ほどほどにね。ナツキ、ごゆっくりね」
そう奈美に言い置いて、奈美の母は出掛けて行った。
玄関先に並んで彼女を見送ると、
「部屋行くよ」
と、奈美は言った。
ピッツァトーストを二つ折りにしてガツガツ齧りながら階段を登る彼女を追っていった。奈美はトーストを平らげてしまうと、ジャージのズボンの尻でパンパンかすを払った。相変わらずデカいケツだなと思った。
部屋に入るなり、奈美に抱きつかれた。熱烈に濃厚なキスをされた。ぶちゅーっ、てやつ。舌もぐりんぐりんこじいれられた。チーズとトマトケチャップの味がした。
なんだか、奈美は怒っているような気がする。そう言えば金を借りたままだった。
「あの、借りた金さ、もうちっと待ってくれな。必ず返すから」
唇が離れると、夏樹はそう言った。
「いいよ、んなの。あげる」
「・・・でも、そうはいかないよ」
「いいって言ってんじゃん!」
奈美は、ちっ、と舌打ちをした。
「あのさ、そんなの、どうでもいい」
奈美の鼻息が、荒かった。
彼女は夏樹をベッドに座らせもう一度キスすると、衣装ダンスから着替えのTシャツを取って部屋を出て行った。
「速攻でシャワー浴びて来るから、待ってて!」
そうしてまたドカドカ階段を降りて行った。
速攻でシャワー浴びて来る・・・。その言葉の意味が分かってくると、カアーっと顔が赤らんだ。股間が激しく勃起し始めた。
「あ痛てて・・・」
たまらずに股間を抑えた。
「やっべ・・・」
あんなに何度も美玖とやりまくって来たというのに、奈美の言葉と彼女の身体を想像して早くも股間が張り切ってしまっていた。
ずだんだんだんだん。ドアが開いた。
駆け込んできた奈美にそのまま押し倒された。
「ナミ・・・」
ハゲし過ぎる・・・。しかもTシャツの下はぱんつしか穿いてない。
「会いたかったよォ。キスして。もっと抱きしめて・・・」
「もう、シャワーしたの」
「だって・・・」
トマトケチャップの味は薄れて、奈美の唾液の味が溢れた。ソープと汗の混じった匂い。きっと塗りたくってじゃっと流しただけなのだろう。そんなに焦るほどしたかったのかと、少し可笑しかった。でも笑うのは我慢した。奈美のこういうところが可愛いと思う。美玖には感じなかった感情だ。
熱烈なキスを受けながら、ちゃんと拭かなかったのだろう、Tシャツ越しに少し湿った奈美の広い背中を抱いた。美玖のより固い、締まった身体。抱きしめて首筋にキスをしていると美玖の言葉を思い出した。
「ナミ、ありがとな。大好きだよ。オレも、会いたかった・・・」
「あたしだって、ずっと・・・。脱いで、全部、脱いで」
一度起き上がって半ば奈美に引きちぎられるようにして服を脱いだ。奈美も脱いでベッドに入った。
「ママにバレちゃったの。エッチしたこと。どうしてバレたかわかんないけど。それで夏樹のコト話したの。お金貸したのも。その分貰ったから。だから返さなくていい」
「・・・マジ?」
「さっきだって、ママ、気を遣ってくれたんだよ。パパが帰ってくるまで二人きりにしてくれたの。意味、わかるよね」
「うん。・・・オレ、めっちゃ、ナミを感じさせたい・・・」
「ナツキ・・・」
奈美の腕を抑えてもう一度キスした。奈美が食いついて来るとスッと引いて唇を横にすぅーっと引いた。面白いように奈美の唇が追いかけてくる。
「・・・なに、今の・・・」
夏樹はフッと笑った。
「なんだと思う?・・・」
背中に回された奈美の脚にギュッと力が入った。それをすり抜けるようにして彼女の裸の胸に手を添え唇を下ろしてゆく。美玖に教わったようにおっぱいの周りを円を描くようにグルグル、手のひらと唇で愛撫してゆく。
「あ・・・、え・・・」
「・・・どうしたの」
わかっているのに訊いてしまう。訊きながら、まだジラして、奈美がジレるのを楽しむ。愉しんでいる自分を見つけた。そういう余裕があった。
「あ、あん・・・」
「どうした? ナミ・・・」
「だって、・・・なんか、あっ」
奈美の乳首はまだ小さい。尖って来た小さなピンクの乳首の周りを舌で円を描く。奈美のジレが切ないほどなのがわかる。舌で焦らしておいてもう片方の乳首を掌で優しく転がしてみる。一回だけ。
「ああっ」
「・・・痛い?」
痛くなんかないはずだ。急に訪れた快感で驚いているだけなのを知りつつ、ワザと訊いてみた。
「ううん。・・・今の、もう一回・・・」
「今のって、これ?」
乳首を唇で挟んで含んでぷるんと弾く。
「ああっ! ・・・なにそれ・・・」
それには答えずに、爪を立ててフェザーで脇腹や腹、太腿の外や内をさわさわしてやる。
「なにこれ、・・・なにこれ、・・・ああん、ナツキ、ナツキぃ・・・、ああん」
夏樹の背中に回された腕にギュッと力が入る。が、さわさわは止めない。奈美のぱんつのクロッチの両側をしつこく責める。そのへんで、声を掛ける。
「気持ちいい? ナミ・・・」
「めっちゃ、ヘン、ヤバイ・・・ああ・・・ああっ!」
舌で乳首を転がし、ちょっとキツメに吸ってやった。奈美の腰が動く。夏樹の指を追いかけて、おっぱいがついてくる。そこを触ってと訴えているのがわかる。
美玖に教わった通りだ・・・。
「ぱんつの中、触っていい?」
訊く必要のないことをワザと訊く。奈美は眉を寄せて切なげな顔で頷く。
「触って。そこ、触って・・・、あ、やん・・・」
まだ、例の一番感じるところには触れない。その下の両側の盛り上がった部分を交互に撫でる。奈美のは美玖のと違って盛り上がりが大きくて弾力がある。
「そこじゃなくて、もうちょっと上の・・・」
「んん? どこだって? 」
この「わからないフリ」をしてジラすのが愉しい。そんなこともいつの間にか身に付いた。盛り上がりの間に少し触れてやる。濡れてる。それを少し指に着けて、一度ぱんつから抜き、奈美に見せてやる。
「見て。こんなになってた」
「ちょ、やああん!・・・」
あんなに自分をおもちゃにしていた奈美が真っ赤になって身を捩っている。愉しい! それに、めちゃめちゃ、可愛い・・・。
「可愛いな、奈美は・・・」
「生意気っ! ああ・・・」
「じゃ、もうやめる?」
「やめるわけないでしょ! 怒るよ!」
「・・・すぐ怒るんだもんなあ・・・」
「いいから。そこ、イジって」
「見たい。見せてくれたら、イジってあげる」
「や! ダメにきまってるでしょ!」
「じゃ、もう止める?」
「くそっ! 」
奈美は自分でぱんつを脱いだ。長い脚からその小さな布が取り去られるのがたまらなくエロティックに見えた。
「お布団はかけるよ」
「いいよ」
夏樹は掛布団に潜り美玖の脚の間に入った。両脚をグッと開く。
「え、ウソ、やあん!」
抗議を無視してさらに脚を上に向けて広げてやると掛布団の隙間からの光でそこはハッキリと見える。美玖のより薄くて色も茶色がかった陰毛の下にそれが見えた。美玖のよりは小ぶりで触ったときに感じた両側の丘の間はまだきつく閉じていた。そこからきらきらした液体が沁みだしていた。そしてあの皮に包まれた突起が見たかった。
「ここ、開くよ」
「ああん、恥ずかしいよォ・・・」
指で皮を押し上げて、剥いた。美玖のよりはだいぶ小さな、綺麗なピンク色の突起がピンと尖っていた。
「勃起ってる。すっごい、キレイだ・・・」
奈美は手で顔を覆っていた。ぱんつ越しとはいえ、人の顔の上に跨ったくせに。いまさら恥ずかしいなんて・・・。
「もう、やだあ、ああん、・・・ああ・・・」
顔を近づけた。ソープの香りがした。あのぱんつ越しの時の方が奈美の女の匂いが強かったのを思い出す。
「舐めるよ」
返事は待たなかった。美玖で一度しているから勝手はわかっている。が、そこで脚を閉じようとしてきたので強引に開いた。
「やああん・・・」
「気持ちよくしてやりたいんだ。任せて」
慈しむように、そこに舌を這わせ、舐め上げ舌の先で舐め回した。ソープの匂いの他に、ほのかにおしっこの匂いがした。少し、しょっぱかった。美玖よりも味が薄い。
「え、うそああんっ、だめ、ダメだよォんん、っはあああん、はあっ、はあっ、は、ああん、そこダメんああっ! あ、ヘン、ヘンなるよあああん」
奈美の手が夏樹の髪を掴み、引っ張った。引き剥がそうというのか、押し付けようというのか、掻き毟られた。ちょっと痛かったので、片手だけ掴んで指を絡ませた。奈美は夏樹の手の甲に指を喰い込ませ、爪を立てた。
「あーっ! あーっ!、ダメ、だめーっ! あーいいっ、いいっ! 飛ぶ、イっ、クーっ・・・」
頭と足でブリッジするようにぐっとエビぞりになって腰を突き上げたかとおもうと、奈美はドサッと落ちて、グッタリした。
「・・・はあ、・・・はあ、すっ、・・・ごい」
「きもちかった?」
「・・・なにこれ。・・・どこで覚えたの」
「・・・いろいろ。・・・本とか、かな」
「・・・その、ミクって女(ひと)でしょ」
「違うよ」
と、シレっとウソを吐いた。女と付き合うにはウソも必要だと学んだ。ウソも優しさのうちだと。言わなくてもいいことで、奈美を悲しませることはない。その分、奈美を大事にして、たくさん気持ちよくさせればいいのだ。
今、絶頂させたばかりの奈美のそこに再び口づけした。
「美味しいし、可愛い、奈美のここ。奈美は、どうしたい? 挿入れて欲しい?」
「・・・うん。挿入れて。・・・欲しい」
伸びをして、奈美の唇を奪い、ギュッと口を押し付けた。
目を閉じて受けていた奈美が目を開く。ナツキ、と呼んだ。
「ん?」
「あたしの目、見て。本当にミクさんじゃないのね。ウソ吐かれると、悲しい」
「違うよ。二度目は、一人だった。毎晩奈美を思ってシゴいてた」
「・・・うん、シパシパしてない。・・・ナツキ、愛してる。ずっとそばにいて・・・」
「いるよ。ずっと、一緒だ。ナミに、這入りたい」
「いいよ。・・・来て、ナツキ」
「ゴムは?」
「今日はいい。たぶん、大丈夫。そのうち教えてあげる。心配してくれて、ありがとね、ナツキ。・・・大好き」
「オレも。ありがとうな、大好きだ、ナミ・・・」
日本顔の、どこにでもいるような普通の女の子。だが夏樹にとっては一番古い、大事な友達。そして、失うことのできない恋人だ。キスと一緒に、そこに添え、ゆっくりと、押し込んだ。
「・・・ん、ああ、お・・・き・・・」
「痛くない?」
夏樹だって同じようなものだが、美玖と違って奈美はまだ経験が浅い。そこは気を遣わないと、と思った。ゴム無しで這入るのは二人目だ。ゴムがない分、微妙な感触がハッキリわかる。美玖のようなゴニョゴニョするのはないが、とにかく、キツかった。筋肉のコンニャクって感じだ。
「この前より、・・・いい」
奈美は目を閉じて、言った。
「最後まで、挿入れていいか? そしたら少し、このままでいよう。」
「うん。・・・ん、ああっ、・・・おっきくなる、・・・スゴイいいいい・・・いい、ああ、スゴイ。ナツキ、ナツキぃ・・・あっす、すご、待って、ちょ、そのまま、このままでいてェ・・・ああ、いい、中で、中で動いてるぅ・・・。気持ちいい・・・、ナツキ、すごいよナツキぃ・・・」
奈美は、泣いていた。快感だろうか。感激だろうか。感動だろうか。その全部か。
深いキスをした。奈美の方から舌を吸い、唇を食んできた。
「もっと奥、挿入れていい?」
「え? あ、ウソ、・・・あ、や、やあっ!」
夏樹は美玖にしたように奈美の両脚を持ち上げて抱え上げ、そこを天井に向けて全開にしてさらに奥に突き入れた。掛布団はすでに落ちて、なくなっていた。真昼間。奈美の全裸が全て曝け出されている。奈美の裸足の足の裏が上を向いていた。
「やあっ、こん・・・、やだっ! 恥ずかしいよォ、やだああん、・・・すごいいっ・・・。ああっ! ちょ、止まってっ! 止めてっ、・・・ああん」
「・・・どう? 全部、入ったよ」
「・・・すっごいよォ・・・。痛、気持ちいい・・・」
「・・・どっちなの?」
「気持ちいい。・・・だんだん、ジンジンしてきた。ビリビリも・・・はああん・・・」
「少し、動かしていい? てか、動きたい」
「そおっと、そお、・・・ああっ、・・・優しく、優しく動いてェ・・・ああん、だめ、ヘンになるぅ・・・ああっ、ああっ、ああ、ヘン、おか、・・・んんああっ! あ、イッチャう、イッチャうよ、はああん、あっ・・・、いっ・・・んんんんんン、ぐ、はああああん・・・」
射精する前に、征服感を味わうことができた。美玖の時は中でだったから。イカされたのではなく、イカせた。それをハッキリ、目の前に出来た。
「イった?」
「・・・真っ白・・・」
額と鼻の頭と乳房の間にうっすらと汗をかいている。放心して時折カクカクしている奈美を見下ろした。
「ごめん。オレもイかせてもらう」
奈美の脚を下ろし、奥ではなく少し手前で抜き差しした。奥はキツそうだったからだ。それでも奈美には結構な刺激だったようだ。
「あっ、ああっ、はあん、あっ、あっ、あっあっ、あっ、ああん、あっ、もう、あっ、イッて、また、あっ、イキソ、あっ、あっ、あっ、イク、ああっ、あ、イク、イクーッ!・・・」
寸前で抜いて奈美の腹の上に出した。そういうコントロールが出来たのも嬉しかった。でも本当は美玖の時のようにもっとズンズンしたかった。でもそれをすると奈美が壊れてしまいそうだったからやめた。ガタイがデカイくせに、奈美は敏感過ぎた。それに中に、中でイキたかった。中で出すとスゴイ気持ちよかったからだ。それもガマンした。奈美は平気だと言ったが、やはり怖かった。
美玖としたおかげでそういうことも知った。それは大きかった。
後始末が終わると、奈美は夏樹にベッタリ貼りついて動かなかった。貼りついて来ると言うか、しがみついて来る。髪を撫でてやるとにっこり笑った。とても可愛いと思った。
「ナツキ、・・・大好き。もう、どこにも行かないでよ」
なんて可愛いことを言うんだろう。夏樹も変わったが、奈美の変わりようは、夏樹の比ではなかった。
「わかったよ。オレも好きだよ。奈美を、愛してる」
しなくていいといったのに、奈美は夏樹の股間に顔を埋めてそれを咥えていた。
たぶん、これはヤキモチだ。嫉妬だ。ジェラシーだ。
「どうされると気持ちいいの?」
否定したけれど、たぶん疑っているのだろう。夏樹のセックスの上達の陰にあの大人の女である美玖がいることを。それは事実だったが、どんなに勘ぐられても、口が裂けても言わないつもりだ。少しでも夏樹に気に入られようと、必死になっている。こんなに健気な、可愛い奈美は、初めてだった。
「ねえ、教えてよ」
「うん・・・。ベロでね、裏側チロチロしたりね・・・」
そんなことをしていると、表に車の止まる音がした。
奈美の父親が帰って来たのだ。二人は急いでベッドを飛び出して服を着た。
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