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おけいこのはじまり
06 謎の男がくれた極上のエクスタシー
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「電話、したのか」
バスローブ姿のサキさんがバスタオルで頭を拭きながらベッドに戻って来た。
「うん。・・・幼馴染に」
「ああ。あの青年か。・・・なんて言ったんだ、彼に」
「しばらく、帰らないって・・・」
バスローブを脱いで、何も着けず、素裸でシーツを被る。
「そうか」
サキさんもバスローブを脱ぐとスミレの隣に潜り込んだ。サイドの明かりを消して背を向けた。
「お休み」
え?
寝ちゃうの?
同じベッドの中にハダカの男と女、なのに?
このままじゃ、眠れないよ・・・。それにサキさんのこととか、これからのこととか、聞きたいことも、まだたくさんある。
そして、途中で中断したままの、初めての絶頂を覚えた、あの熱いひととき・・・。あの続きをしてほしい。モヤモヤのまま、ここまで来てしまった。あれがもう一度、欲しいなあ・・・。
「ねえ、サキさん・・・」
「なんだ」
「どうしてわたしを拾ったの?」
思い切って、正直な疑問をぶつけた。
「そこがわからないの。どうしても」
それがわからないと、モヤモヤは晴れない。
「面白そうだから」
背を向けたまま、彼は言った。
「パーティーで、御父上との話がついてバルコニーで息抜きしてたら、お前が出てきた。ああこれが噂の放蕩娘か、と。事前に御父上の周辺を下調べしていたら、お前に関する情報がバンバン出て来てた。どうしようもない不良の一番末の娘。相手かまわず男とヤリまくってるスケベ娘で、気位が高くて、少し、バカ? ってね」
「それが、・・・理由?」
そこで彼はスミレを向いた。
「興味あるんだろ、僕に。だからついてきたんだろ」
「でも・・・、世間知らずなんでしょ」
「世間知らずで、自分勝手だ。周りの迷惑を全然顧みない、どうしようもないワガママ娘だ」
「・・・ひどい」
好きでそうなったわけじゃない。それはわかって欲しいと思う。
「ひどくない。そのものじゃないか」
「そんな娘を、スレイヴにするの?」
「だから面白いんじゃないか」
そう言うとサキさんはくるりと身体を向けゆっくりとスミレに覆いかぶさってきた。
うなじの後ろに手を入れ、頬を撫でる。唇が触れる寸前のところで、甘い息を吹きかけて来る。官能が立ち昇って来る。背中がゾクゾクして、股間が、疼く。
「そういうじゃじゃ馬を、誰もが振り返る、従順でセックスアピール抜群のスレイヴに育て上げる。マスターとして、ゾクゾクするぐらい刺激的な時間が過ごせそうだから。
お前も、そうなんだろう?
あの駐車場で僕に抱かれて、燃えたろう?
初めて、エクスタシーを感じたんだろう?
今も、僕が欲しくてたまらなくなってるんだろう?」
スミレの手を取り、彼の股間に導く。熱い、硬い、肉の棒が息づいている。
「たまらなくなってきてるんじゃないのか、欲しくて」
「・・・して。・・・これ、欲しい」
「いいんだな?」
頬に触れていた彼の指が胸に、乳首を転がし、その下の叢をかき分け、股間に伸びる。
スミレはゆっくり頷き、彼の唇を求め、ついばみ、脚を開く。彼の棒を擦り、扱く。
「本当にスレイヴになるんだな? 僕の本気の調教を受けてしまうと、もう、元の世界には戻れなくなってしまうぞ。それでも、いいんだな?」
「・・・して。スレイヴに」
「じゃあ、明日から、もう、今日からか。調教をしてやろう。でも・・・、」
もう、そこは再び十分に潤んでいる。そこにサキさんの指が伸び、分け入り、捏ね、剥かれ、撫でられる。
「ああ・・・、でも?」
「今は、一人の女として、抱いてやる」
サキさんはスミレのうなじに舌を這わせ唇で耳を噛み、瞳を見つめた。吸い込まれそうな、緑色の瞳。
「嬉しいか」
「・・・はい」
甘いキスが降りてきた。待ち焦がれていたその甘美な触れ合いを、スミレは受けた。
嬉しかった。
この人には17歳の女子高生という武器を使う必要が無い。そのままの、悪い部分もふくめて、ありのままの自分を受け入れてくれたことが、何よりも、嬉しかった。
この人なら、灰色だったつまらなすぎる時間を、灰色のつまらないだろう未来を変えてくれるような気がした。
「まず、お前の全部を、見たい」
サキさんはシーツを剥いだ。スミレの側のサイドランプだけに照らされて、素裸が露にされた。思わず、両脚を寄せる。そこを、開かされる。
「・・・恥ずかしい」
「恥ずかしがらせようと思ってる」
薄暗いなかで、サキさんの笑みが浮かび上がる。
彼は、両脚を撫で下ろし、両の足首を開いた。
「・・・そんな」
彼の舌がふくらはぎを、踝を這う。
「何が」
「き、汚い」
「汚くなんか、ない」
彼の舌はさらに這い続け、脚の指をなぞり、唇で含んだ。
「全部、お前だから。お前のことは全部、知っておきたいから」
一本ずつ、足指が舐めしゃぶられる。くすぐったいのか、気持ちいいのか、わからなくなる。快感やら掻痒感やら判別の付かないもどかしい感覚を顔を覆って耐える。
「・・・ああ・・・」
「これから足の爪もしっかり手入れするんだ。ペディキュアをして、爪先からキレイになれ」
「・・・はい・・・」
舌は次第にふくらはぎの内側を這い上る。もう片方の脚の内側は爪を立てた指が。双方歩調を合わせるようにして、あるいは互い違いに上ったり下りたりを繰り返す。次第に足が押し開かれてMの字にされ、愛撫の重点が徐々にゆっくりと内腿に移ってゆく。いやでもその先の股間への刺激を期待させられ、クリトリスが充血をはじめ、ヴァギナから愛の潤滑油が滲み始める。
東南北と開けた窓はブラインドされていたが、すでに朝の光で浮かび上がり、甘い責めを受けるスミレの若い裸体を、肌に浮きだした昂奮の汗を、滲み始めた愛液のきらめきをハッキリと照らし始めている。
「ああ、・・・ああ・・・」
「お前の退学、ジャンキーと付き合ってたせいだそうだな。お前も打たれたのか」
「・・・もう少し、長かったら・・・」
そんなことも調べていたのか。・・・もう身も、身元も、そのうち、心の中までも、全て裸にされてゆくのだろう。支配されてゆくのだろう、この人に・・・。
「そうか。よかったな。人間辞めなきゃならんとこだったな」
舌が鼠径部の周りをまわりはじめ、指がさらにその周りを強弱をつけて押して回る。もどかしさが高まり、その先を促したくてたまらなくなってくる。
指先がヴァギナの入り口に触れる。そこから液を掬い取り、アナルにまで遊ばせる。
「ここは? 入れられたこと、あるか」
「・・・ああ、あ、りませ、んん」
「感じるのか」
「わからない、ああ」
「ここも、開発してやる。嬉しいか」
「・・・うれ、うれし、・・・ああっ!」
舌がついにクリトリスを捉え、吸われ、縦横に振らされる。電撃が背中を走る。思わず背中が反れ、腰が浮く。
「気持ちいいか。言葉にしろ。素直に言葉に出せ」
「気持ち、い、いいっ! 気持ちいいですっ! ああ、ああっ」
クリトリスを吸われ舐めまわされながらヴァギナを指が犯し始める。ゆっくりと侵入して愛液を掻き混ぜながら、膣の上の出っ張りをくすぐる。性感が高まり過ぎておかしくなりそうになっている。早く、キメてもらいたい。あの駐車場で味わった絶頂に導いてほしい。あの頭の中がきらめきで真っ白になるような、極楽へ誘って欲しい・・・。
「遊びまくった割には、締めるな。いい感じだ。言ってみろ。気持ちいいなら、言うんだ」
「オ、ああ、ああっ! きもちい、いいですゥ・・・あ、あ」
片方の指が下腹部を押したりトントン打ったりしながら上がって来る。響く。軽いタッチなのに、ズンズンと中に、子宮にこだまする。激しい快感の舞台の開幕を告げる銅鑼みたいに、スミレの官能を打つ。その手がさらに上に、乳房に向かおうとしている。数多の蠢く触手に犯されるような淫靡な感覚に溺れそうになる。
「顔を起こせ。今お前が何をされてるか、ちゃんとその目で見ろ」
叢の向こうにサキさんの顔が。自分の股間が舌と指でイヤというほど犯される様を見せられると恥ずかしさがこみあげ、血が昇る。得体の知れないものが立ち昇り、神経を犯される。もう、絶頂がそこまで来ている。
「ああ、ああーっ! そこ、もう、もうダメッ!」
「イキたきゃ、イケ。自分を解放しろ」
「あ、ダメッ、ダメダメッ、っあ、あああーっ、あ、ダメーッ!・・・」
おとがいが仰け反る。枕とシーツを千切れるばかりに握りしめる。
「すごい締め付けだ・・・。若いだけあるな。イケたな。一度イクと感覚がわかるだろう。そのうち自由にイクのをコントロールできるようになる。調教が進めば、セックスなしで何度もエンドレスでイケるようになる」
こんなのがエンドレスで襲ってきたら、きっと気が狂ってしまうかもしれない。気が狂うほど、犯される。それが、もうすぐそこまで、確かな現実となって、スミレの目の前にある。今まで無我夢中で求め続けてきたものは、これだったのだ。そう、スミレは思う。
強く優しく。乳房が愛撫され、舌が乳首を転がす。もう勃起しきっている乳首は、今も刺激され続けているヴァギナとクリトリスと芯で繋がれ、それぞれの刺激が呼応して、次のエクスタシーにスミレを押し上げようとしている。
「来る、また来るよォ、気持ち、気持ちい、ああっ、ダメダメ、来る、来るゥっ・・・。っ、っ、ああ、あああーん、ダメーん、おかしくなるゥん、これ以上、されると、狂っちゃうーんっ、っ、また、まただめっ、ダメっ、そこッ、そこダメッ! ・・・ああーっ!・・・これ以上、ダメ、これ以上イクとダメ、ダメダメ、ダメーッ・・・は、はあ、はあ、むぐっ」
冷たい唇が火照った口をふさぐ。サキさんの指や舌の愛撫は決して暴力的なものではない。それぞれがあまりにも優しいのに、その刺激が強烈過ぎて、結果として何度も絶頂させられ、息を荒くしていた。舌を差し入れられると、絡ませずにはいられなくなる。サキさんの首にしがみつき、求めずにはいられなくなっている。
「サキさんっ、好きっ、大好きっ!」
「どうされたいんだ」
「入れて。お願い」
「これ以上イクと狂っちゃうんだろう?」
「入れてくれないと、余計、狂っちゃう。このままじゃ、欲し過ぎて、狂い死んじゃう!」
「やっぱり。お前は筋金入りの、スケベな娘だ。小学生で初体験なんて早すぎるだろ普通。早熟過ぎたのが、今までのお前の不幸だったんだ。でもこれからそれは幸せに変わる。僕が、変えてやる。しっかり、ついてくるんだ。いいな?」
「はい。おねがいします。・・・サキさんのを、これを、下さい」
無我夢中で掴んでいた。あの恐ろしいまでの刺激を、存在感を、圧迫感を、快感をくれたサキさんの肉棒を。それはスミレの手の中でドクドクと脈打ち、スミレのヴァギナを蹂躙するのを待っていた。
「自分で導け。イヤというほど、犯してやる」
大きな傘を逆手に掴み、そこに、ヴァギナの入り口にあてがう。期待感だけで、もう、絶頂しそうになっている。
「来て。入れて下さい」
「何を?」
この期に及んで・・・。言わせますか。
「これを。サキさんの、おちんちん」
カーッ。
なんという、恥ずかしさ。
顔が火照ってしかたない。
「おちんちんじゃない。肉棒だ。お前が欲しいのは、僕の肉棒だ」
「この、肉棒を入れて下さい」
「どこに?」
また・・・。もう、許して。何も言わずに、入れて・・・。
「わたしの、・・・に」
「なんだって? 聞こえない」
「わたしの、オ、コに」
「ハッキリ言わないと、入れてやらないぞ」
しかたなく、その女性器の俗称を言った。そこに、
「サキさんの肉棒を入れて下さい!」と。
恥ずかしさが頂点に達し、彼にしがみついて唇を奪った。
「よし。合格」
それは今度はゆっくりと、じわじわと、メリメリと、スミレのヴァギナを押し広げながら、這入って来た。
「う、ああーっ! あ、あ、あ、あう・・・むむむ」
スミレは夢中で舌を吸った。そうでもしないと気が狂ってしまいそうだった。股間から次々と生まれ、全身をのたうち回る快感の火龍。その無数の鱗の刺激がハンパじゃない。最初に山の上の駐車場で味わった感触などよりはるかに刺激が大きくなっている。性感が丁寧に掘り起こされて、刺激を増幅させているからだ。それが今もゆっくりと中に入り込み続け、スミレの膣を押し広げ、無数の襞をひっかきながら、奥の奥を目指している。
どうにかなってしないそうなのを、どうすることもできなくなっている。シーツを握りしめるか彼の腕に掴まっていないと舞い上がって行ってしまいそうな感覚に襲われる。
「あう、ああーう、ああーっ、ああーっ、あうく、来る、また、来るゥ・・・」
あまりの快感に仰け反らせたおとがいに、喉笛に、サキさんの口が噛みつく。肉食獣が哀れな草食獣を捕食するように。スミレは快感の奴隷にされ、底なしの快楽の深淵に堕ちてゆく。
「ああ、奥、奥ゥー、ああ、奥ーっ、奥きもちい、気持ちいいー、ああー」
「まだ、高校生のくせに。お前もう、いっぱしに奥イキしてるんだぞ。よだれ垂らすほど気持ちいいのか。んん?」
「気持ちいい、気持ちいいよおー、ああーん」
「じゃあ、イカせてやる。いいか」
そう言ってサキさんは一際腰を入れ、深奥の、さらに奥を、入れたまま突きに突いた。
「っあああああーっ!・・・はげし、・・・あああーっ!・・・イク、イキます。イクーっ!・・・あ、ああ、あああーん」
「まだまだ。それっきゃの締め付けじゃ、僕は全然イカないぞ。お前が欲しがったんだからな。忘れてるのかもしらんが、あの駐車場から、僕はまだ一度もイッてないんだぞ。自分ばっかり何度もイキやがって。もっと、ぎゅうぎゅうに絞めろ。僕の腰に足を巻き付けて。両脚で締め付けるんだ。ほら。ガンバレ!」
バスローブ姿のサキさんがバスタオルで頭を拭きながらベッドに戻って来た。
「うん。・・・幼馴染に」
「ああ。あの青年か。・・・なんて言ったんだ、彼に」
「しばらく、帰らないって・・・」
バスローブを脱いで、何も着けず、素裸でシーツを被る。
「そうか」
サキさんもバスローブを脱ぐとスミレの隣に潜り込んだ。サイドの明かりを消して背を向けた。
「お休み」
え?
寝ちゃうの?
同じベッドの中にハダカの男と女、なのに?
このままじゃ、眠れないよ・・・。それにサキさんのこととか、これからのこととか、聞きたいことも、まだたくさんある。
そして、途中で中断したままの、初めての絶頂を覚えた、あの熱いひととき・・・。あの続きをしてほしい。モヤモヤのまま、ここまで来てしまった。あれがもう一度、欲しいなあ・・・。
「ねえ、サキさん・・・」
「なんだ」
「どうしてわたしを拾ったの?」
思い切って、正直な疑問をぶつけた。
「そこがわからないの。どうしても」
それがわからないと、モヤモヤは晴れない。
「面白そうだから」
背を向けたまま、彼は言った。
「パーティーで、御父上との話がついてバルコニーで息抜きしてたら、お前が出てきた。ああこれが噂の放蕩娘か、と。事前に御父上の周辺を下調べしていたら、お前に関する情報がバンバン出て来てた。どうしようもない不良の一番末の娘。相手かまわず男とヤリまくってるスケベ娘で、気位が高くて、少し、バカ? ってね」
「それが、・・・理由?」
そこで彼はスミレを向いた。
「興味あるんだろ、僕に。だからついてきたんだろ」
「でも・・・、世間知らずなんでしょ」
「世間知らずで、自分勝手だ。周りの迷惑を全然顧みない、どうしようもないワガママ娘だ」
「・・・ひどい」
好きでそうなったわけじゃない。それはわかって欲しいと思う。
「ひどくない。そのものじゃないか」
「そんな娘を、スレイヴにするの?」
「だから面白いんじゃないか」
そう言うとサキさんはくるりと身体を向けゆっくりとスミレに覆いかぶさってきた。
うなじの後ろに手を入れ、頬を撫でる。唇が触れる寸前のところで、甘い息を吹きかけて来る。官能が立ち昇って来る。背中がゾクゾクして、股間が、疼く。
「そういうじゃじゃ馬を、誰もが振り返る、従順でセックスアピール抜群のスレイヴに育て上げる。マスターとして、ゾクゾクするぐらい刺激的な時間が過ごせそうだから。
お前も、そうなんだろう?
あの駐車場で僕に抱かれて、燃えたろう?
初めて、エクスタシーを感じたんだろう?
今も、僕が欲しくてたまらなくなってるんだろう?」
スミレの手を取り、彼の股間に導く。熱い、硬い、肉の棒が息づいている。
「たまらなくなってきてるんじゃないのか、欲しくて」
「・・・して。・・・これ、欲しい」
「いいんだな?」
頬に触れていた彼の指が胸に、乳首を転がし、その下の叢をかき分け、股間に伸びる。
スミレはゆっくり頷き、彼の唇を求め、ついばみ、脚を開く。彼の棒を擦り、扱く。
「本当にスレイヴになるんだな? 僕の本気の調教を受けてしまうと、もう、元の世界には戻れなくなってしまうぞ。それでも、いいんだな?」
「・・・して。スレイヴに」
「じゃあ、明日から、もう、今日からか。調教をしてやろう。でも・・・、」
もう、そこは再び十分に潤んでいる。そこにサキさんの指が伸び、分け入り、捏ね、剥かれ、撫でられる。
「ああ・・・、でも?」
「今は、一人の女として、抱いてやる」
サキさんはスミレのうなじに舌を這わせ唇で耳を噛み、瞳を見つめた。吸い込まれそうな、緑色の瞳。
「嬉しいか」
「・・・はい」
甘いキスが降りてきた。待ち焦がれていたその甘美な触れ合いを、スミレは受けた。
嬉しかった。
この人には17歳の女子高生という武器を使う必要が無い。そのままの、悪い部分もふくめて、ありのままの自分を受け入れてくれたことが、何よりも、嬉しかった。
この人なら、灰色だったつまらなすぎる時間を、灰色のつまらないだろう未来を変えてくれるような気がした。
「まず、お前の全部を、見たい」
サキさんはシーツを剥いだ。スミレの側のサイドランプだけに照らされて、素裸が露にされた。思わず、両脚を寄せる。そこを、開かされる。
「・・・恥ずかしい」
「恥ずかしがらせようと思ってる」
薄暗いなかで、サキさんの笑みが浮かび上がる。
彼は、両脚を撫で下ろし、両の足首を開いた。
「・・・そんな」
彼の舌がふくらはぎを、踝を這う。
「何が」
「き、汚い」
「汚くなんか、ない」
彼の舌はさらに這い続け、脚の指をなぞり、唇で含んだ。
「全部、お前だから。お前のことは全部、知っておきたいから」
一本ずつ、足指が舐めしゃぶられる。くすぐったいのか、気持ちいいのか、わからなくなる。快感やら掻痒感やら判別の付かないもどかしい感覚を顔を覆って耐える。
「・・・ああ・・・」
「これから足の爪もしっかり手入れするんだ。ペディキュアをして、爪先からキレイになれ」
「・・・はい・・・」
舌は次第にふくらはぎの内側を這い上る。もう片方の脚の内側は爪を立てた指が。双方歩調を合わせるようにして、あるいは互い違いに上ったり下りたりを繰り返す。次第に足が押し開かれてMの字にされ、愛撫の重点が徐々にゆっくりと内腿に移ってゆく。いやでもその先の股間への刺激を期待させられ、クリトリスが充血をはじめ、ヴァギナから愛の潤滑油が滲み始める。
東南北と開けた窓はブラインドされていたが、すでに朝の光で浮かび上がり、甘い責めを受けるスミレの若い裸体を、肌に浮きだした昂奮の汗を、滲み始めた愛液のきらめきをハッキリと照らし始めている。
「ああ、・・・ああ・・・」
「お前の退学、ジャンキーと付き合ってたせいだそうだな。お前も打たれたのか」
「・・・もう少し、長かったら・・・」
そんなことも調べていたのか。・・・もう身も、身元も、そのうち、心の中までも、全て裸にされてゆくのだろう。支配されてゆくのだろう、この人に・・・。
「そうか。よかったな。人間辞めなきゃならんとこだったな」
舌が鼠径部の周りをまわりはじめ、指がさらにその周りを強弱をつけて押して回る。もどかしさが高まり、その先を促したくてたまらなくなってくる。
指先がヴァギナの入り口に触れる。そこから液を掬い取り、アナルにまで遊ばせる。
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「気持ち、い、いいっ! 気持ちいいですっ! ああ、ああっ」
クリトリスを吸われ舐めまわされながらヴァギナを指が犯し始める。ゆっくりと侵入して愛液を掻き混ぜながら、膣の上の出っ張りをくすぐる。性感が高まり過ぎておかしくなりそうになっている。早く、キメてもらいたい。あの駐車場で味わった絶頂に導いてほしい。あの頭の中がきらめきで真っ白になるような、極楽へ誘って欲しい・・・。
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「オ、ああ、ああっ! きもちい、いいですゥ・・・あ、あ」
片方の指が下腹部を押したりトントン打ったりしながら上がって来る。響く。軽いタッチなのに、ズンズンと中に、子宮にこだまする。激しい快感の舞台の開幕を告げる銅鑼みたいに、スミレの官能を打つ。その手がさらに上に、乳房に向かおうとしている。数多の蠢く触手に犯されるような淫靡な感覚に溺れそうになる。
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「ああ、ああーっ! そこ、もう、もうダメッ!」
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「あ、ダメッ、ダメダメッ、っあ、あああーっ、あ、ダメーッ!・・・」
おとがいが仰け反る。枕とシーツを千切れるばかりに握りしめる。
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こんなのがエンドレスで襲ってきたら、きっと気が狂ってしまうかもしれない。気が狂うほど、犯される。それが、もうすぐそこまで、確かな現実となって、スミレの目の前にある。今まで無我夢中で求め続けてきたものは、これだったのだ。そう、スミレは思う。
強く優しく。乳房が愛撫され、舌が乳首を転がす。もう勃起しきっている乳首は、今も刺激され続けているヴァギナとクリトリスと芯で繋がれ、それぞれの刺激が呼応して、次のエクスタシーにスミレを押し上げようとしている。
「来る、また来るよォ、気持ち、気持ちい、ああっ、ダメダメ、来る、来るゥっ・・・。っ、っ、ああ、あああーん、ダメーん、おかしくなるゥん、これ以上、されると、狂っちゃうーんっ、っ、また、まただめっ、ダメっ、そこッ、そこダメッ! ・・・ああーっ!・・・これ以上、ダメ、これ以上イクとダメ、ダメダメ、ダメーッ・・・は、はあ、はあ、むぐっ」
冷たい唇が火照った口をふさぐ。サキさんの指や舌の愛撫は決して暴力的なものではない。それぞれがあまりにも優しいのに、その刺激が強烈過ぎて、結果として何度も絶頂させられ、息を荒くしていた。舌を差し入れられると、絡ませずにはいられなくなる。サキさんの首にしがみつき、求めずにはいられなくなっている。
「サキさんっ、好きっ、大好きっ!」
「どうされたいんだ」
「入れて。お願い」
「これ以上イクと狂っちゃうんだろう?」
「入れてくれないと、余計、狂っちゃう。このままじゃ、欲し過ぎて、狂い死んじゃう!」
「やっぱり。お前は筋金入りの、スケベな娘だ。小学生で初体験なんて早すぎるだろ普通。早熟過ぎたのが、今までのお前の不幸だったんだ。でもこれからそれは幸せに変わる。僕が、変えてやる。しっかり、ついてくるんだ。いいな?」
「はい。おねがいします。・・・サキさんのを、これを、下さい」
無我夢中で掴んでいた。あの恐ろしいまでの刺激を、存在感を、圧迫感を、快感をくれたサキさんの肉棒を。それはスミレの手の中でドクドクと脈打ち、スミレのヴァギナを蹂躙するのを待っていた。
「自分で導け。イヤというほど、犯してやる」
大きな傘を逆手に掴み、そこに、ヴァギナの入り口にあてがう。期待感だけで、もう、絶頂しそうになっている。
「来て。入れて下さい」
「何を?」
この期に及んで・・・。言わせますか。
「これを。サキさんの、おちんちん」
カーッ。
なんという、恥ずかしさ。
顔が火照ってしかたない。
「おちんちんじゃない。肉棒だ。お前が欲しいのは、僕の肉棒だ」
「この、肉棒を入れて下さい」
「どこに?」
また・・・。もう、許して。何も言わずに、入れて・・・。
「わたしの、・・・に」
「なんだって? 聞こえない」
「わたしの、オ、コに」
「ハッキリ言わないと、入れてやらないぞ」
しかたなく、その女性器の俗称を言った。そこに、
「サキさんの肉棒を入れて下さい!」と。
恥ずかしさが頂点に達し、彼にしがみついて唇を奪った。
「よし。合格」
それは今度はゆっくりと、じわじわと、メリメリと、スミレのヴァギナを押し広げながら、這入って来た。
「う、ああーっ! あ、あ、あ、あう・・・むむむ」
スミレは夢中で舌を吸った。そうでもしないと気が狂ってしまいそうだった。股間から次々と生まれ、全身をのたうち回る快感の火龍。その無数の鱗の刺激がハンパじゃない。最初に山の上の駐車場で味わった感触などよりはるかに刺激が大きくなっている。性感が丁寧に掘り起こされて、刺激を増幅させているからだ。それが今もゆっくりと中に入り込み続け、スミレの膣を押し広げ、無数の襞をひっかきながら、奥の奥を目指している。
どうにかなってしないそうなのを、どうすることもできなくなっている。シーツを握りしめるか彼の腕に掴まっていないと舞い上がって行ってしまいそうな感覚に襲われる。
「あう、ああーう、ああーっ、ああーっ、あうく、来る、また、来るゥ・・・」
あまりの快感に仰け反らせたおとがいに、喉笛に、サキさんの口が噛みつく。肉食獣が哀れな草食獣を捕食するように。スミレは快感の奴隷にされ、底なしの快楽の深淵に堕ちてゆく。
「ああ、奥、奥ゥー、ああ、奥ーっ、奥きもちい、気持ちいいー、ああー」
「まだ、高校生のくせに。お前もう、いっぱしに奥イキしてるんだぞ。よだれ垂らすほど気持ちいいのか。んん?」
「気持ちいい、気持ちいいよおー、ああーん」
「じゃあ、イカせてやる。いいか」
そう言ってサキさんは一際腰を入れ、深奥の、さらに奥を、入れたまま突きに突いた。
「っあああああーっ!・・・はげし、・・・あああーっ!・・・イク、イキます。イクーっ!・・・あ、ああ、あああーん」
「まだまだ。それっきゃの締め付けじゃ、僕は全然イカないぞ。お前が欲しがったんだからな。忘れてるのかもしらんが、あの駐車場から、僕はまだ一度もイッてないんだぞ。自分ばっかり何度もイキやがって。もっと、ぎゅうぎゅうに絞めろ。僕の腰に足を巻き付けて。両脚で締め付けるんだ。ほら。ガンバレ!」
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