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第十六夜 あなたの胸で眠りたい。門倉医師の治療 三回目
しおりを挟む「どうだ、紗和。正式に、私の肉奴隷にならんかね?」
「・・・え?」
譲治の胸は万力で締めつけられたように急激に痛んだ。そして勃起しきった男根からはだしぬけに大量の精液が迸った。
「・・・本当か、紗和・・・」
ウソだと言って欲しかった。だが、紗和もまた、クライマックスのシーンに昂りすぎたのか、ピクピクと痙攣して絶頂していた。シーツの上にこれも大量の潮をまき散らして果てていた。
「ううっ、・・・ううっ、あ、あ・・・」
「な・・・、紗和、本当なのか!? 」
「ほ、んと・・・」
ベッドに俯せ、赤い縄の痕に汗を浮かべ、しなやかな背中の先のこんもりと盛り上がった裸の尻にまで無数の汗の球が浮いていた。その背中がまだ間欠的に、小刻みに震えていた。ピク、・・・ピクピク。痙攣が静まると、譲治の顔に唇を寄せた。その魅力的な唇でキスをし、瞳の中に蠱惑な光を宿しながら、見つめて来る。
「言われたのは、本当、です」
舌を差し入れ、絡めてきた。
それから、のそのそと譲治の股間に顔を寄せ、精液に塗れ、力を失ったそれに手を添え、舌を這わせた。
譲治は放心した。天国から地獄に堕ちた気分だ。やはり紗和は先生の男根でイカされていた。しかも正式に、奴隷に、肉奴隷などと・・・。奴隷になれと誘われてもいたなんて・・・。それは、それだけはやりすぎだ!。
しかし、譲治の男根は紗和の舌技のせいか、その気を病んで「鬱」になるほどの強烈な「寝取られショック」のせいか、「奴隷」などという過激なワードが飛び出したせいか、再び勢いを取り戻していた。
「まだ、続きがあるんです。最後まで、聞いて」
紗和の舌は軟体動物のように譲治の男根の周りをグルグルと這いまわり、彼が迸らせたものを清めた。
「わたしは、あなたに虐めて欲しいの。
先生の施術は受ける。でもそれは、あなたが昂奮するから。わたしはあなたに犯されたいの。わたしで昂奮して、これを大きくして、欲しいの。わたしに欲情して、わたしを犯して、わたしに精を注いでほしいの・・・」
そう言って紗和はくるりと丸い尻を向けた。
「舐めて、あなた。舐めて、イカせて。わたしをグチョグチョにして、イカせて・・・」
先生のピストン運動は後背位のまま、続いた。
「ウッ!・・・、っん・・・! んっ・・・! いっ!・・・、うんっ・・・、いいいいいいいいいいいーっっっっっ!・・・・・・・・・・・・・・・・。んんんんっ!」
紗和は声を抑えた絶叫を吐いた。どうしても声が出てしまいそうな時は唇を噛み歯を食いしばった。何度潮を吹いたか、痙攣したか、絶頂したか、わからなくなり、何度も軽く失神しかけた。
体位は同じだが先生はさまざまに角度を変えた。膝立ち、片膝立ち。両脚で立って高みから打ち込むと、亀頭が潮を吹かせるポイントを直撃してぴゅ、ぴゅ、と噴出し、その度に先生の脚や紗和の腿を濡らし畳を濡らした。
やがてピクピク痙攣しながらその場に伸びた。その美しい顔が涙と鼻水とでグチャグチャになっていた。伸びてもなお、身体が、背中が、尻が、勝手にピクピクと震えた。食いしばった歯の隙間からくふー、しー、くふー、しー、くくく、と熱い息が漏れた。乱れた髪が顔を覆い涙とよだれと鼻水で貼りついた。紗和が呼吸をする度に髪は揺れた。
先生は剛直をズルリと引き抜き、パン、と勢いよく尻を叩いた。
「はうっ!・・・」
「尻を上げなさい」
「・・・は、い・・・」
散々イカされて朦朧とした意識のなか、紗和はガクガクの腰を捩って尻を掲げた。するとそこに、まだたっぷりと淫液を湛え激しい男根の注挿に爛れたヴァギナに、違和感を覚えた。
「ああっ・・・、んんっ」
何かが、挿入れられた。首を捩って脚の間を見た。股間から黒いコードが一本、降りていた。と、違和感の素が紗和の膣の中で震え、蠢き始めた。
「・・・んんんっ、あ、むんっ!・・・」
「これを持っていなさい」
先生が後ろで縛られたままの紗和の手に冷たい四角張った小さな箱を握らせた。峰岸との様々な経験から今股間に仕込まれたものに関係するものだろうと推測できた。
「立ちなさい、紗和」
背中の縄を持ち上げられ、紗和はよろよろと立ち上がった。数えきれないほどの絶頂を経て身体がひどくだるくて重かった。その気だるさに酔う間もなく、先生は彼女の後ろに立ち胸を揉み込み、乳首を摘み、うなじにキスをし、舌が這った。
「新しい下着を着けてやる。履いて来たのは汚れてしまったからな。どうだ、嬉しいだろう」
先生は折りたたんだ黒い布を広げた。紗和の広げた掌以上の幅の、身長以上の長さの黒い布。その端を彼女の口元に添えた。
「いいというまで、咥えていなさい。引っ張られても離してはいけない。しっかり咥えているんだ。わかったか」
「・・・は、い、・・・むっ、んん」
紗和はその布の端を咥え、噛んだ。髪を振り乱した白い身体を真っ赤に萌えさせ、その口から垂れた黒い布が紗和の身体を黒く割った。そのあまりにも艶めかしい白と赤と黒のコントラストが、淫靡すぎた。
黒く長い布は前に垂らされた。先生の手が捲り上げたスカートの下の尻に伸び、股の間に潜った。
「脚を広げなさい。オ●ンコの中のモノを落とすな」
言われた通りに、肩幅に脚を開いた。その程度ではヴァギナの中で蠢くモノは落ちなかった。手が股の間から布を掴み背後に引き絞り、捩られ始めた。片手で布を捩り、もう一方の手はドレスの上から紗和の乳房を揉み、乳首を摘み転がし続けた。
「はぐうん、・・・く、・・・ふ、うんんっ」
布は捩られながら絞られ、絞られながらさらに捩られた。紗和の叢を覆った布がちょうどクリトリスの真上辺りに集まり、捩れはそこから始まっていた。フードから飛び出している彼女の陰核は当然に捩れて縄のように硬くなった布に擦られ、潰された。
「ううっ! ・・・んぐあっ!・・・」
先生は紗和の反応などお構いなしにキリキリと布を捩り、さらに思いきり引き上げた。
「いうんんっ!・・・んがうぶぶっ!・・・うああがあっ!・・・」
辛うじて布は吐き出さなかったが、クリトリスへの刺激のせいであまりな快感に襲われどうしても声が出てしまう。
「あともう少しだ。声を出すな。ガマンしろっ」
「フンッ!・・・ムフンッ!・・・」
紗和は返事の代わりに噛んでいる布をさらに食いしばった。
縄のように捩られた黒い布は、紗和の股間に食い込み、尻の谷間を割って引き上げられ、最も縊れたあたりの腰の背骨で留められ、そこを起点にして細い腰に巻き付けられた。回した布の先を起点の下をくぐらせて引く。そうするとあの黒いTバックショーツのように紗和の尻をTの字に飾った。
「布を放せ」
噛んでいた布がはらりと前に垂れた。先生の手がそれをすかさず捉え、先に股に通した布と同じように後ろに引き絞り捩り始めた。しかも、それをさらにすでに股間に痛いほど食い込んでいる先の縄のような布に絡ませ始めた。
「ああっ!・・・ん、むぐっ!・・・」
一回、二回、三回・・・。後の布は先の布に絡ませながら絞られてゆく。それが絡むたびに硬い布がクリトリスを刺激し、痛いほどの刺激が来る。尻の穴のあたりまでそれは繰り返されコントローラーと思われる黒い箱が紗和の手から奪われた。そのコードを後の布に巻きつけながらそれは最後にもう一度グイと引き絞られて、起点近くに仮止めされていた先の布の端に結びつけられた。
「はうっ!・・・」
「よし。これで一丁上がりだ。頑張ったな、紗和」
股間に呑んだものの振動の強度がマックスにされた。
「はあうっ!・・・んんんっ!・・・んあああああっ!」
いつの間にか窓の外は暗くなっていた。もう周辺の店舗は店じまいをし、紗和の悦びの声もさほど影響はなかった。
スカートの裾が下ろされ、手首と胸を縛っていた縄が解かれた。
手首と二の腕の縄の余韻を擦って和らげていると、先生は紗和の後ろから彼女を抱いた。そして耳元に囁いた。
「正式な奴隷になる件、いい返事を待っているよ、紗和」
と言った。
そして口調を改め、いつもの「門倉先生」に戻り、
「これで今日の施術を終わります。お疲れさまでした。ご自宅までお送りしましょう」
その車の助手席に乗っているあいだ、淫らなオモチャは紗和の股間で、ヴァギナの中で蠢き続けた。
車の助手席で、紗和は激しい調教で爛れ切って敏感になっている膣の中でイタズラし続ける、そのもどかしくもイヤらしい刺激に耐えた。
「・・・せ、先生、あの、お話し、・・・んん、奴隷の、お話は、絶対に、受けなければんんっ・・・、いけな、いんでしょ・・・かあんっ・・・」
「浅香さんはあなたが乱れるのを、他の男に抱かれて悶えることで昂奮される。あなたはそれを利用して、旦那さんの治療をなさっておられる」
先生は涼し気な表情で言った。
「申し上げたでしょう。あれは施術です。私の仕事です」
「・・・っ、先生は、純粋に施術で、ですか。・・・それとも、わ、わたしを・・・」
「施術が終われば私はあなたの主人ではありません。一人の医師であり門倉文雄という者に戻ります。あなたは奴隷ではなく患者、もしくは患者である浅香さんの奥様の紗和さんです」
と先生は言った。
「しかし、もしかするとあなたは、私があなたを『正式な奴隷』として望んでいるという状況のほうが、やりやすいのかもしれませんね、いろいろと・・・。
あなたは魅力的な女性です。私はそう思っていますよ。
さ、着きましたよ。では、お大事に。おやすみなさい」
紗和は告白しながらも何度も昂まり、激しく昂奮して何度も絶頂した。あ、ビクッ、ああ、ガクッ、ビクッ。何度も身体を引きつらせながらキスを求めて来た。
もちろん、譲治も昂奮した。だがなぜか射精できなかった。それが何故なのか、譲治にもわからなかった。
「全部、全て・・・。あなたのお望みの通りにします。わたしは、あなたとまた、一つになりたいの。どうしても、どんなことをしてでも、なりたいの・・・」
紗和は譲治の腕の中で気を失うようにして眠りにおちて行った。そのあまりにも安らかな寝顔が、彼の心を疼かせた。
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