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6.紀伊国屋宗介
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「あの娘は公衆便所って噂だぜ」
ロープレが終わり机にコピーした地図を広げ打合せをしていると二班の紀伊国屋宗介がやって来た。目線の先はパン見せ女。
幹部連中は会議に入っている。
「昔っから幹部のお手付きなんだわ」
真っ黒に日焼けした顔に何処か陰湿な気配を漂わせて宗介は言った。
宗介はこの道20年のベテランだったが、去年の暮れから腰の具合を悪くしそれ以来鳴かず飛ばずの状況だ。そのため課長から係長へ、係長から班長にと降格されている。
「お手付きって何すか?」若い翔太が訊いた。
宗介は口を丸く開けてフェラする真似をした。
「これだよ」
「宗介さん。やだ。変な事教えないで下さいよ」と園子。
他の班員もニヤニヤ笑っている。
「またタマ出したんだって?さすが所長の班は違うなあ。所長が同行したら百発百中だろ?500は固いなあ」
「だと良いんですけどね」
「あの所長は人の好き嫌いがあるからね。椎名係長は好かれて良かったよ。ホント良かった」
意味深な言葉だがここで挑発に乗ってはいけないと園子は思った。
「おい、翔太。このお姉さんにたんと仕込んでもらえよ?ん?」
翔太が何か言う前に園子はさえぎった。
「人を育てるって難しいわ。よほど一人の方が気が楽」
「ふん」と宗介は鼻であしらった。
この男には気が抜けない。
ロープレが終わり机にコピーした地図を広げ打合せをしていると二班の紀伊国屋宗介がやって来た。目線の先はパン見せ女。
幹部連中は会議に入っている。
「昔っから幹部のお手付きなんだわ」
真っ黒に日焼けした顔に何処か陰湿な気配を漂わせて宗介は言った。
宗介はこの道20年のベテランだったが、去年の暮れから腰の具合を悪くしそれ以来鳴かず飛ばずの状況だ。そのため課長から係長へ、係長から班長にと降格されている。
「お手付きって何すか?」若い翔太が訊いた。
宗介は口を丸く開けてフェラする真似をした。
「これだよ」
「宗介さん。やだ。変な事教えないで下さいよ」と園子。
他の班員もニヤニヤ笑っている。
「またタマ出したんだって?さすが所長の班は違うなあ。所長が同行したら百発百中だろ?500は固いなあ」
「だと良いんですけどね」
「あの所長は人の好き嫌いがあるからね。椎名係長は好かれて良かったよ。ホント良かった」
意味深な言葉だがここで挑発に乗ってはいけないと園子は思った。
「おい、翔太。このお姉さんにたんと仕込んでもらえよ?ん?」
翔太が何か言う前に園子はさえぎった。
「人を育てるって難しいわ。よほど一人の方が気が楽」
「ふん」と宗介は鼻であしらった。
この男には気が抜けない。
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