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パッチワーク
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「真樹子… 真樹子!あぁ… イク…」
リビングのレースカーテンがサッと開くのと、政二が爆ぜたのはほとんど同時だった。
白濁した飛沫が真樹子の尻から背中にかけて飛び散った。
「お母さん!ただい… ま…?」
ジャージ姿の娘の目に映ったのは素っ裸の見知らぬ男と、男に組み敷かれたもう一つの裸だった。裸の主が男なのか女なのか。生きているのかそれとも…
恐怖に身体が固まった時、パッチワークキルトのラグに突っ伏していた“女”がふわりと顔をもたげた。
そのパッチワークは母と二人でこさえた物だったが娘は母の顔を思い出せなかった。
娘が網膜の奥でそれを母だと認識したのは“女”が自分の名を呼んだからだ。その名前はとても遠くから聞こえた気がした。
「由奈」
真樹子はオーガズムの真っ只中にいた。
頭の中は真っ白で何か変だなと思いはしたもののすぐには身体を起こせなかった。
けれどそのすぐ後、ハッと我に返って血の気が引くのを感じた。
真樹子は恐る恐る顔をあげた。
「由奈?」
今朝見送った時と同じジャージ姿。
そこに立っていたのは娘の由奈だった。
「由奈!ここで何をしてるの!」
真樹子は本能的に声を荒げた。親としての威厳や愛情ではなく、女として、一匹の雌としての威嚇の様な感じだった。
リビングのレースカーテンがサッと開くのと、政二が爆ぜたのはほとんど同時だった。
白濁した飛沫が真樹子の尻から背中にかけて飛び散った。
「お母さん!ただい… ま…?」
ジャージ姿の娘の目に映ったのは素っ裸の見知らぬ男と、男に組み敷かれたもう一つの裸だった。裸の主が男なのか女なのか。生きているのかそれとも…
恐怖に身体が固まった時、パッチワークキルトのラグに突っ伏していた“女”がふわりと顔をもたげた。
そのパッチワークは母と二人でこさえた物だったが娘は母の顔を思い出せなかった。
娘が網膜の奥でそれを母だと認識したのは“女”が自分の名を呼んだからだ。その名前はとても遠くから聞こえた気がした。
「由奈」
真樹子はオーガズムの真っ只中にいた。
頭の中は真っ白で何か変だなと思いはしたもののすぐには身体を起こせなかった。
けれどそのすぐ後、ハッと我に返って血の気が引くのを感じた。
真樹子は恐る恐る顔をあげた。
「由奈?」
今朝見送った時と同じジャージ姿。
そこに立っていたのは娘の由奈だった。
「由奈!ここで何をしてるの!」
真樹子は本能的に声を荒げた。親としての威厳や愛情ではなく、女として、一匹の雌としての威嚇の様な感じだった。
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