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45、アンドロイドは電気炊飯器の夢を見るか?
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レイチェルに頭を撫でられながら僕は夢心地だった。
身も心もぐったりして僕は呟いた。
「何回くらいイッたんだろう」
「計測ではそうね、12回はイッてるわ」
「12回も…」
「横を向いて。尻尾を取ってあげる」
すっかり忘れてた。スポンと抜く時、僕はまたイキそうになった。
下半身とおっぱい、いや、身体全体が性感帯になったみたいだ。
時折、脚がふいに痙攣してカッコ悪い。
「なんだか恥ずかしいですね」
「テストは大成功よ」
「天馬さんは?」
「隣りの部屋で寝てるわ」
レイチェルが僕の胸にへばりついた二つのカップの空気圧を下げて丁寧に外してくれた。
「乳首が…」
「元々は陥没乳頭を矯正するものなの。改良してあるから使い続ければ形の良いおっぱいが自然に作れるわ」
「スゴいんですね。商売にしたらいいのに」
「教授は、あの人は理想主義者だから。お金には興味がないの」
「人類のためとか?」僕は笑った。
「こっちも楽にしておきましょう。腫れが引くように弱めのステロイド剤を塗布しとくわ」
陰部を覆っていた紐パンのストラップをほどき、巻いてあったリボン状のサポーターをクルクル巻き取ってレイチェルは続けた。
「どこまで本気なのかわかりゃしない時もあるわね。フフ」
優しく薬を塗られながら僕は目を瞑った。性器に触れられるだけで快感の波が再び押し寄せてくる。
「あら、ごめんなさい。でも塗っておいた方が良いから」
「すいません。すぐ感じてしまって」
「ノープロブレムよ。若い証拠だわ」
「レイチェルさんは?」
「私?年?女に年齢は聞いちゃダメよ。さあ、OKよ」
「あ、パンティーを」僕は手を伸ばした。
「恥ずかしいだろうけど、乾くまで出しときなさい。見ないから」
「あ、はい…」
「素直でよろしい」レイチェルは立ち上がった。
「あの、もう少し居てもらって良いですか?」
レイチェルはバニーガールのスタイルのまま腕を組んで小首を傾げた。
「何かあるの?」
「ないですけど、こんな綺麗な人、滅多に会えないから…」
「あらー!少年!お世辞?何にも出ないわよ」
「いえ、ホントに」
「この格好バカみたいよね」
「全然全然!スゴくカッコイイし可愛いです!」
「イヤな子ね」
「す、すいません!」
「いいわ。もう少しそばに居てあげる。でも… あのね、タバコいいかしら?」
「どうぞ。遠慮なく」
レイチェルがタバコを取りに行く後ろ姿を僕は目で追った。
「お尻見てたでしょ?」
タバコに火をつけてお洒落な携帯用のアッシュトレイを弄びながらレイチェルが微笑む。
「素敵だなって…」
「こんなスタイルが好きなの?」
「ちょっとフェチなところがあって…」
「服装倒錯者?」
「そんなのとは違います!いや、でもわかんないですけど」
「どうしてVRなんかに興味があるの?キミだったらリアルで十分青春できるのに」
「行き掛かり上なんです。使ってみたらハマっちゃって。現実と変わらないんですよ!レイチェルさんは?もし凄くリアルなVRマシンを貰ったら使ってみるでしょ?」
「エッチな変態科学者から?」
「まあ、誰でもいいですけど」
「受け取らない。警察に通報するわ。アハハ」
「天馬さんは知っての通り僕の兄なんです。腹違いですけど。身内に勧められたら断れないでしょう?」
「お医者さんに診てもらうわ」レイチェルは煙をフゥーと吐き出した。
「だけど… レイチェルさんはバニーガールの格好もして協力してますよね。あ、格好は素敵ですよ!」
「それは、教授の頼みだからよ」
「他の人なら?他の男にバニーガールの格好を強要されたら?」
「殺しちゃうかも!」
「天馬さんの事、好きなんですか?」
「直球ね。答えはノーよ。男は支配欲の固まり。自分勝手で弱虫な生き物。教授も同じ。私は男に身を捧げたいと思った事は一度もない」
「女の人が好きとか?」
「レズビアン・テストみたい」
「た、例え話ですけど、もし天馬さんがレイチェルさんと二人の寝室に女の人のヌード写真を貼ろうとしたら?」
「貼らせない」
「どうして?」
「私がいるから」
僕はドキドキしてきた。
「あるパーティーでオードブルに生牡蠣が出ました。次に茹でた犬が出ました」
レイチェルはタバコを一息吸い、僕をじっと見据えて押し黙った。
僕はまさかと思った。
タバコの煙だけがゆらゆら揺れている。
長い沈黙が訪れた。
「レイチェルさん。レプリカントなんですか?」
僕は思いきって尋ねた。
「ンーなワケないですよね!」
レイチェルはフッと溜め息を洩らした。
「お見事だわ。私はネクサスX X。人間以上のロボット。教授が作ったアンドロイドよ」
「またまたー!冗談でしょ!あはは…!ウケるなー!」
突然、レイチェルは肩紐を外し、バニーガールのコスチュームを脱いだ。
完全無欠の美ボディーが現れた。
「れ、レイチェルさん!?」
唖然としていると、おっぱいの片方をグルグル回してカパッと取った。
「イッ…!!」
おっぱいの内側はメカがギッシリ… コンピューターの内部みたいだ。
「あわわわわ…」
「フフ。アンドロイドなの。信じてくれる?」
「レイチェルさん…」
脳味噌が大混乱。
「さっきキッチンでシーフードミックスとコンソメを見つけたの。お腹空いたでしょう?ピラフでも作るわ」
「お、美味しそうだけど、い、今から作るの、た、大変じゃないですか?カップラーメンの方がよくないですか?塩バターとか…」
僕は何を言っているんだ?
「簡単よ。かまどで炊くわけじゃなし。炊き込みご飯の要領よ。早炊き機能が付いてるとイイんだけど!」
ゆ、夢でも見てるのかな…
「鈴菜クン!」
「は、はい!」
「電気炊飯器はどこ?」
身も心もぐったりして僕は呟いた。
「何回くらいイッたんだろう」
「計測ではそうね、12回はイッてるわ」
「12回も…」
「横を向いて。尻尾を取ってあげる」
すっかり忘れてた。スポンと抜く時、僕はまたイキそうになった。
下半身とおっぱい、いや、身体全体が性感帯になったみたいだ。
時折、脚がふいに痙攣してカッコ悪い。
「なんだか恥ずかしいですね」
「テストは大成功よ」
「天馬さんは?」
「隣りの部屋で寝てるわ」
レイチェルが僕の胸にへばりついた二つのカップの空気圧を下げて丁寧に外してくれた。
「乳首が…」
「元々は陥没乳頭を矯正するものなの。改良してあるから使い続ければ形の良いおっぱいが自然に作れるわ」
「スゴいんですね。商売にしたらいいのに」
「教授は、あの人は理想主義者だから。お金には興味がないの」
「人類のためとか?」僕は笑った。
「こっちも楽にしておきましょう。腫れが引くように弱めのステロイド剤を塗布しとくわ」
陰部を覆っていた紐パンのストラップをほどき、巻いてあったリボン状のサポーターをクルクル巻き取ってレイチェルは続けた。
「どこまで本気なのかわかりゃしない時もあるわね。フフ」
優しく薬を塗られながら僕は目を瞑った。性器に触れられるだけで快感の波が再び押し寄せてくる。
「あら、ごめんなさい。でも塗っておいた方が良いから」
「すいません。すぐ感じてしまって」
「ノープロブレムよ。若い証拠だわ」
「レイチェルさんは?」
「私?年?女に年齢は聞いちゃダメよ。さあ、OKよ」
「あ、パンティーを」僕は手を伸ばした。
「恥ずかしいだろうけど、乾くまで出しときなさい。見ないから」
「あ、はい…」
「素直でよろしい」レイチェルは立ち上がった。
「あの、もう少し居てもらって良いですか?」
レイチェルはバニーガールのスタイルのまま腕を組んで小首を傾げた。
「何かあるの?」
「ないですけど、こんな綺麗な人、滅多に会えないから…」
「あらー!少年!お世辞?何にも出ないわよ」
「いえ、ホントに」
「この格好バカみたいよね」
「全然全然!スゴくカッコイイし可愛いです!」
「イヤな子ね」
「す、すいません!」
「いいわ。もう少しそばに居てあげる。でも… あのね、タバコいいかしら?」
「どうぞ。遠慮なく」
レイチェルがタバコを取りに行く後ろ姿を僕は目で追った。
「お尻見てたでしょ?」
タバコに火をつけてお洒落な携帯用のアッシュトレイを弄びながらレイチェルが微笑む。
「素敵だなって…」
「こんなスタイルが好きなの?」
「ちょっとフェチなところがあって…」
「服装倒錯者?」
「そんなのとは違います!いや、でもわかんないですけど」
「どうしてVRなんかに興味があるの?キミだったらリアルで十分青春できるのに」
「行き掛かり上なんです。使ってみたらハマっちゃって。現実と変わらないんですよ!レイチェルさんは?もし凄くリアルなVRマシンを貰ったら使ってみるでしょ?」
「エッチな変態科学者から?」
「まあ、誰でもいいですけど」
「受け取らない。警察に通報するわ。アハハ」
「天馬さんは知っての通り僕の兄なんです。腹違いですけど。身内に勧められたら断れないでしょう?」
「お医者さんに診てもらうわ」レイチェルは煙をフゥーと吐き出した。
「だけど… レイチェルさんはバニーガールの格好もして協力してますよね。あ、格好は素敵ですよ!」
「それは、教授の頼みだからよ」
「他の人なら?他の男にバニーガールの格好を強要されたら?」
「殺しちゃうかも!」
「天馬さんの事、好きなんですか?」
「直球ね。答えはノーよ。男は支配欲の固まり。自分勝手で弱虫な生き物。教授も同じ。私は男に身を捧げたいと思った事は一度もない」
「女の人が好きとか?」
「レズビアン・テストみたい」
「た、例え話ですけど、もし天馬さんがレイチェルさんと二人の寝室に女の人のヌード写真を貼ろうとしたら?」
「貼らせない」
「どうして?」
「私がいるから」
僕はドキドキしてきた。
「あるパーティーでオードブルに生牡蠣が出ました。次に茹でた犬が出ました」
レイチェルはタバコを一息吸い、僕をじっと見据えて押し黙った。
僕はまさかと思った。
タバコの煙だけがゆらゆら揺れている。
長い沈黙が訪れた。
「レイチェルさん。レプリカントなんですか?」
僕は思いきって尋ねた。
「ンーなワケないですよね!」
レイチェルはフッと溜め息を洩らした。
「お見事だわ。私はネクサスX X。人間以上のロボット。教授が作ったアンドロイドよ」
「またまたー!冗談でしょ!あはは…!ウケるなー!」
突然、レイチェルは肩紐を外し、バニーガールのコスチュームを脱いだ。
完全無欠の美ボディーが現れた。
「れ、レイチェルさん!?」
唖然としていると、おっぱいの片方をグルグル回してカパッと取った。
「イッ…!!」
おっぱいの内側はメカがギッシリ… コンピューターの内部みたいだ。
「あわわわわ…」
「フフ。アンドロイドなの。信じてくれる?」
「レイチェルさん…」
脳味噌が大混乱。
「さっきキッチンでシーフードミックスとコンソメを見つけたの。お腹空いたでしょう?ピラフでも作るわ」
「お、美味しそうだけど、い、今から作るの、た、大変じゃないですか?カップラーメンの方がよくないですか?塩バターとか…」
僕は何を言っているんだ?
「簡単よ。かまどで炊くわけじゃなし。炊き込みご飯の要領よ。早炊き機能が付いてるとイイんだけど!」
ゆ、夢でも見てるのかな…
「鈴菜クン!」
「は、はい!」
「電気炊飯器はどこ?」
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