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84.よくあるコト
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「ドッキリカメラじゃない。俺と志風音は兄弟なんだ。ちっさい頃に生き別れになってそしてまた出会ったんだ」
桜蘭は古いポラロイド写真を取り出して見せた。
「この赤ん坊が志風音だ。こっちのイケメンが俺だ。まだ二歳だが凛々しいだろ?な?」
「な?じゃないよ。馬鹿らしい」
「信じないのもムリないけどな。本当なんだ」
「へえ。じゃあ一緒に住んでるわけ?」
「一緒に住んでた。一年前までな」
「ふーん」
「俺とアイツは似た境遇だったからすぐ意気投合したんだ。俺は弟の事は忘れてたけどアイツはずっと覚えていて何年もかけて俺を見つけ出したんだよ」
それは、現実の僕と天馬さんの関係性にも類似している。ニューエイジは僕の無意識を反映してる世界だという事を思い出した。
もっとも僕達は父親の他界によって手繰り寄せられたのであってどちらかが探し出した訳ではなかったけど。
「アイツは俺のアパートにいきなり転がり込んできて、そして、一つのベッドで寝起きするようになった」
「なんで一緒に寝るんだよ?変だろ」
「ヘンじゃないよ。幼い頃の記憶が蘇ったんだ。俺もアイツもそれまで自分の中に欠けていた何かに気付いたんだ。沢山話しもした。幼い時に離れ離れになっていた肉親や兄弟が再び出会ったりすると急速に親密になるんだ。よくあるコトらしい」
「よくあるコトって何よ?」
「つまり、アレだ。好きになるって事だよ」
「そんな単純な!久しぶりに会った兄弟がどうしてすぐエッチな関係になるんだ。なるわけない」
「それがそうなってしまったんだ。俺にも分からないよ!」
「やっぱり信じられないな。それならハッピーなわけだろ?やっと出会った兄弟で好き同士になってさ」
「最初の頃はな。そりゃ幸せだった。俺、前にお前に言ったよな?志風音はよせって」
「忘れたよ。そんなもん」
桜蘭は古いポラロイド写真を取り出して見せた。
「この赤ん坊が志風音だ。こっちのイケメンが俺だ。まだ二歳だが凛々しいだろ?な?」
「な?じゃないよ。馬鹿らしい」
「信じないのもムリないけどな。本当なんだ」
「へえ。じゃあ一緒に住んでるわけ?」
「一緒に住んでた。一年前までな」
「ふーん」
「俺とアイツは似た境遇だったからすぐ意気投合したんだ。俺は弟の事は忘れてたけどアイツはずっと覚えていて何年もかけて俺を見つけ出したんだよ」
それは、現実の僕と天馬さんの関係性にも類似している。ニューエイジは僕の無意識を反映してる世界だという事を思い出した。
もっとも僕達は父親の他界によって手繰り寄せられたのであってどちらかが探し出した訳ではなかったけど。
「アイツは俺のアパートにいきなり転がり込んできて、そして、一つのベッドで寝起きするようになった」
「なんで一緒に寝るんだよ?変だろ」
「ヘンじゃないよ。幼い頃の記憶が蘇ったんだ。俺もアイツもそれまで自分の中に欠けていた何かに気付いたんだ。沢山話しもした。幼い時に離れ離れになっていた肉親や兄弟が再び出会ったりすると急速に親密になるんだ。よくあるコトらしい」
「よくあるコトって何よ?」
「つまり、アレだ。好きになるって事だよ」
「そんな単純な!久しぶりに会った兄弟がどうしてすぐエッチな関係になるんだ。なるわけない」
「それがそうなってしまったんだ。俺にも分からないよ!」
「やっぱり信じられないな。それならハッピーなわけだろ?やっと出会った兄弟で好き同士になってさ」
「最初の頃はな。そりゃ幸せだった。俺、前にお前に言ったよな?志風音はよせって」
「忘れたよ。そんなもん」
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