VR斗夢/SEASON.2 〜Stop fucking around〜 人がいない時にも定期的に水が流れます。

MIKAN🍊

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71.ネコ耳カチューシャで絆を深めよう

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「コテッチャンてさ、チンコの皮食ってるみたいじゃねー?そー思ったら二度と食えんくなったわー!」
「やだー!」
「マジかよ」
「喰った事あんの?」
「ぎゃはははは!」

朝礼が終わり班長らの指示で三々五々に散っていく無邪気なハケン社員達。

僕と華也さんは歩行帯を皆と逆方向に歩き出す。
ブルーライトを照射しながらリーチフォークが行き交っている。
最小回転半径が小さく小回りが利く立って乗るタイプのフォークリフトだ。

セーフティアラームが鳴り僕のすぐ側を艶子さんが操縦するフォークが走り抜けて行った。

「うわっと!」
「そのうちペチャンコにされそうね!」
「熟練の技が必要なんだよ」
「へえ~。私、女子には興味ないわ」

「華也さんはBL愛が高じてオトコ漁りしてるんだよね?」
「人聞き悪いわねー。研究よ!緑色蛍光タンパクを発見した下村修さんは100万匹のクラゲを研究したのよ。ま、100万人は無理にしてもキミはその栄えある一人目って事。光栄に思ってね!」
「クラゲと一緒かあ」
「そー言えばキミはなんかふわふわしててクラゲみたいな所があるわ」
「失礼な。心理学やってるんだっけ?」
「社会学部人間科学科よ。心理学、人類学、社会学、教育学をひっくるめた高度な学問よ。さ、クラゲクン着いたわ!」

「華也さん!ここ女子更衣室じゃないの!」
「始業直後は誰もいないわ」
「ヤバイよ。誰か来たら」
「来ないって。心配性ね。もっと奥に行きましょう。それとその華也さんてのはヤメにしない?年上っぽくて嫌だわ。華也チャンにしてくれる?」

「いーけど… もっと絆が深まってからでもよくない?」
「あのねー。絆ってのは今日種子を撒いて明日花が咲くってものじゃないのよ。長い時間をかけて育てるものなの。その成長を目で追う事はできない。絆とか繋がりとかって言葉を使いたがる人は私あまり信用しないタチなの」

「スノッブだなー」
「え?私?スノボはやらないけど?」

ロッカーの前。
小さなベンチに腰掛けると華也さんはおもむろにブラックサンダーを食べ始める。

「モグモグタイムよ。斗夢クンもどうぞ!」
「うわあ!ありがと!これ大好き!」
「だと思ったわ。美味しさイナズマ級よ」
「ホントホント!」

「食べたらコレ履いてね」
ゴールドのペニスポケット付きTバックGストリングス。
「やっぱり履くの?」
「Of course!ネコ耳着けたくないのー?」

華也さんが取り出したのはアニマル柄のネコ耳カチューシャ。

「…着けたい」
「じゃあよろしくぅ!あ、Tシャツも脱いでね!絆を深めましょう!」

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