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33.二刀流
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「決めるのが苦手なんだねー」
「そうかも。昔からなんだ。誰かに決めてもらった方が楽」
「あたし、艶子さんに会ったよ」
その名前で僕はビクッとする。
「おっきなバイクに乗ってるよね!」
「マジェスティ250だよ。カッコイイよね」
「あーゆータイプに弱いのね?」
「男勝りな人に惹かれるの。ネットでもそうだった。最初はただの仲良しさん。その関係を大事にしようとしていつも失敗ばかり」
「どう失敗したの?」
「なんてゆーのかなぁ。僕は嫉妬深いのかも知んない。些細な事でケンカが増えてって、その度に本音を言い合ってるうちに会うしかなくなる」
「会ってエッチしちゃうのねー。後悔してる?」
「その時は楽しいよ。会話が合う人しかそうゆー関係にはならない。だけど永遠には続かない。その人の人生を背負うのはおこがましいと感じちゃう」
「自分からブレーキをかける?一途なトコがあるのかな」
「どーかな。逆に気が多いって言われるよ」
「すぐ乗り換えちゃうんだー」
「女子とはうまくいかないんだ。自分から逃げちゃうようなところがあって。ネガティヴになっちゃうんだ」
「わかるよソレ。リードされたいけど、相手がどんどん先に行くよーで引いちゃうんでしょう?でも相手は辛いね。キミみたいなコを好きになると」
「そー思う?」
「思う」
「てゆーか。女の子もイケちゃうんだね」
「一応」
「二刀流かあ。桜蘭クンも可哀想ね」
「桜蘭が?」
それは思いつかなかった。
「虚勢張ってるけどキミの一番になりたいんだよ。きっと」
「桜蘭は僕を見守ってくれてるね。それでいて束縛しない」
「いじらしいなー!」
「女子と付き合っても許すって」
「健気だなー!」
「男はダメみたいなんだけど」
「ホントは女もイヤなはずよ。譲歩してるんだわ」
「桜蘭クンとするの?エッチ?」
「ノーコメント」
「するんだねーw」
「そうかも。昔からなんだ。誰かに決めてもらった方が楽」
「あたし、艶子さんに会ったよ」
その名前で僕はビクッとする。
「おっきなバイクに乗ってるよね!」
「マジェスティ250だよ。カッコイイよね」
「あーゆータイプに弱いのね?」
「男勝りな人に惹かれるの。ネットでもそうだった。最初はただの仲良しさん。その関係を大事にしようとしていつも失敗ばかり」
「どう失敗したの?」
「なんてゆーのかなぁ。僕は嫉妬深いのかも知んない。些細な事でケンカが増えてって、その度に本音を言い合ってるうちに会うしかなくなる」
「会ってエッチしちゃうのねー。後悔してる?」
「その時は楽しいよ。会話が合う人しかそうゆー関係にはならない。だけど永遠には続かない。その人の人生を背負うのはおこがましいと感じちゃう」
「自分からブレーキをかける?一途なトコがあるのかな」
「どーかな。逆に気が多いって言われるよ」
「すぐ乗り換えちゃうんだー」
「女子とはうまくいかないんだ。自分から逃げちゃうようなところがあって。ネガティヴになっちゃうんだ」
「わかるよソレ。リードされたいけど、相手がどんどん先に行くよーで引いちゃうんでしょう?でも相手は辛いね。キミみたいなコを好きになると」
「そー思う?」
「思う」
「てゆーか。女の子もイケちゃうんだね」
「一応」
「二刀流かあ。桜蘭クンも可哀想ね」
「桜蘭が?」
それは思いつかなかった。
「虚勢張ってるけどキミの一番になりたいんだよ。きっと」
「桜蘭は僕を見守ってくれてるね。それでいて束縛しない」
「いじらしいなー!」
「女子と付き合っても許すって」
「健気だなー!」
「男はダメみたいなんだけど」
「ホントは女もイヤなはずよ。譲歩してるんだわ」
「桜蘭クンとするの?エッチ?」
「ノーコメント」
「するんだねーw」
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