4 / 52
プロローグ
第3話 生還率
しおりを挟む
テーブルの上に置いてあったクリスタル製の灰皿を手にしたラモスは、手のひらより少し大きいそれを掴んだ。
そして、フリスビーの要領で手前にくいっと引き寄せたかと思うと、キースの頭蓋めがけて叩きつけた。
あまりにも早いその動きに常人ならついていけなかっただろう。
結果として待っているのは灰皿が頭蓋骨にヒットしてそのままあの世行きだ。
ところがキースときたら、「おー、あぶねー」何と言いながら灰皿を避ける。
勢い余り背後の壁に激突したクリスタルの灰皿は、壁材との硬さ比べ押し勝ち、めっきりと壁の中にめり込んでしまった。
もし、廊下の向こうにいた誰かいれが、いきなり突出した透明な物体に驚き悲鳴をあげたことだろう。
それほどにラモスの膂力はすさまじいものがあった。
「あ―――――っ? てめえ、なんで避けた!?」
「よくなきゃ死ぬだろうが……バカか」
「この野郎、あれを受けてさっさと死んでいれば今回の件は不問にしてやったものを……」
「冗談じゃねえよ、役立たずだの、無能だの、死に損ないだの。おまけにあんた自ら殺人を起こそうとするなんて、このギルドは何だよ? 暗殺者のたまり場か? ここは地下迷宮の案内や管理を行う総合ギルドだぞ?」
短めの銀髪をオールバックにした長身の彼は、上司からこんな扱いを受けても慌てることなくどっしりと構えていた。
多分、迷宮の中でも中級モンスターであるオーガとかミノタウロスが出てきたとしても、彼は落ち着き払い物事に対処するのだろう。
実際、ラモスの部下にいる数十名の迷宮案内人のなかでも、彼は使える男だった。
キース・ライドネル。
この世に迷宮の探索や案内を仕事にする冒険者は多くても、この男ほど降りていった他の冒険者たちを生還させる確率が高い案内人は存在しない。
存在しないがゆえに、妙なトラブルばかり持ち込んでくる存在だった。
ラモスは重いため息をつく。
「もういい加減にしてくれ」、と悲鳴を口にする。
「いいか、キース、よく聞け。お前はこの探索者ギルドのお荷物なんだよ。誰も高い生還率なんて望んでないんだよ。俺たち探索者を雇い、迷宮を案内させて冒険者が望むことはレベルアップなんだ。レベルアップと宝物持ち帰ること、そしてそれを売り払い財産にする。一攫千金があいつらが馬鹿な冒険者たちの望みなんだよ、わかるか」
「んまあ……分からないことはない」
「分かるんだったらやれよ、やってくれよ。俺が課長になってからこっち二年間、お前はまともな成果をあげていない。ただ案内し、ただ探索させ、そしてそいつらが戦って勝てるモンスターがいる所に案内する! もっと危険度の高いところに案内してくれよ!」
「嫌に決まってるだろう。死に顔を見るのは俺なんだぞ……俺のやるようにやれば、誰も死ななくて済む。生きて帰ることができるだろ?」
あーもうっ、とラモスは残された左の手のひらで顔を覆うと天を煽った。
こいつは何も聞いてない、何にも理解していない。
どうして俺の足手まといにしかならないんだ、お前は……。
ラモスは悩み、うめき声をあげた。
「それじゃあ金にならないだろう金に!」
「金がすべてじゃないだろう、ラモス」
「いいかよく聞けよっ! ここの地下迷宮は俺たちだけじゃない、他にも盗賊ギルドとか鉱石を加工するためのドワーフたちや、中には王国の騎士団の方々が実戦演習を兼ねて降りられることだってあるんだ」
「……だから?」
「だからじゃねえよ! そのために金もらってんだよこっちは、金もらってまっすぐに俺たちが開拓してきた地下を案内しなきゃならない。この地下迷宮の案内はな、俺たちの祖先が命をかけて探索し開拓し獲得してきた成果の上に成り立ってるんだぞ! お前は、みんなが切り開いてくれたこの財産を、勝手に切り売りしてるのと同じなんだよ。自分勝手に迷宮探索課の財産を黙って、売り飛ばしてる!」
「あー……俺が良かれと思ってやってきたことは、そう思われていたのか?」
「そ、う、だ、よ! この疫病神がっ」
「一言余計だぜ、ギルマス」
心外だという顔をしてキースは銀髪を撫で上げた。
彼の中では案内する客たちのレベルに合わないモンスターと戦わせても、それでレベルが上がるならいい。
だが死んでしまう可能性が高いなら、弱い冒険者でも苦労せず倒せるような低レベルのモンスターの所に案内した方がよっぽどいい。怪我をすることも少ないし命を落とすことない。
「俺が毎日毎日毎日、お前がやらかした生還率の高さで、周りからどれだけ嫌味を聞かされてるか知ってるのか!?」
「いやー興味ないね。生還率こそすべてだろ?」
何度だってここに降りてきて何度だって挑戦すればいい。
そうすればいつかはDランクだってAンクになれるんだから。
銀髪の青年はそう思ってこれまで迷宮案内探索人を続けてきたのだが……どうやら理解されないらしい。困ったものだ。
「儲けの伴わない生還率に、意味なんてねーんだよ! このゴミクズがあああっ!」
ラモスが叫ぶ。まるで雄牛が盛っているみたいな叫びだった。
キースは呆れた顔でそれを言下に否定する。
そして、フリスビーの要領で手前にくいっと引き寄せたかと思うと、キースの頭蓋めがけて叩きつけた。
あまりにも早いその動きに常人ならついていけなかっただろう。
結果として待っているのは灰皿が頭蓋骨にヒットしてそのままあの世行きだ。
ところがキースときたら、「おー、あぶねー」何と言いながら灰皿を避ける。
勢い余り背後の壁に激突したクリスタルの灰皿は、壁材との硬さ比べ押し勝ち、めっきりと壁の中にめり込んでしまった。
もし、廊下の向こうにいた誰かいれが、いきなり突出した透明な物体に驚き悲鳴をあげたことだろう。
それほどにラモスの膂力はすさまじいものがあった。
「あ―――――っ? てめえ、なんで避けた!?」
「よくなきゃ死ぬだろうが……バカか」
「この野郎、あれを受けてさっさと死んでいれば今回の件は不問にしてやったものを……」
「冗談じゃねえよ、役立たずだの、無能だの、死に損ないだの。おまけにあんた自ら殺人を起こそうとするなんて、このギルドは何だよ? 暗殺者のたまり場か? ここは地下迷宮の案内や管理を行う総合ギルドだぞ?」
短めの銀髪をオールバックにした長身の彼は、上司からこんな扱いを受けても慌てることなくどっしりと構えていた。
多分、迷宮の中でも中級モンスターであるオーガとかミノタウロスが出てきたとしても、彼は落ち着き払い物事に対処するのだろう。
実際、ラモスの部下にいる数十名の迷宮案内人のなかでも、彼は使える男だった。
キース・ライドネル。
この世に迷宮の探索や案内を仕事にする冒険者は多くても、この男ほど降りていった他の冒険者たちを生還させる確率が高い案内人は存在しない。
存在しないがゆえに、妙なトラブルばかり持ち込んでくる存在だった。
ラモスは重いため息をつく。
「もういい加減にしてくれ」、と悲鳴を口にする。
「いいか、キース、よく聞け。お前はこの探索者ギルドのお荷物なんだよ。誰も高い生還率なんて望んでないんだよ。俺たち探索者を雇い、迷宮を案内させて冒険者が望むことはレベルアップなんだ。レベルアップと宝物持ち帰ること、そしてそれを売り払い財産にする。一攫千金があいつらが馬鹿な冒険者たちの望みなんだよ、わかるか」
「んまあ……分からないことはない」
「分かるんだったらやれよ、やってくれよ。俺が課長になってからこっち二年間、お前はまともな成果をあげていない。ただ案内し、ただ探索させ、そしてそいつらが戦って勝てるモンスターがいる所に案内する! もっと危険度の高いところに案内してくれよ!」
「嫌に決まってるだろう。死に顔を見るのは俺なんだぞ……俺のやるようにやれば、誰も死ななくて済む。生きて帰ることができるだろ?」
あーもうっ、とラモスは残された左の手のひらで顔を覆うと天を煽った。
こいつは何も聞いてない、何にも理解していない。
どうして俺の足手まといにしかならないんだ、お前は……。
ラモスは悩み、うめき声をあげた。
「それじゃあ金にならないだろう金に!」
「金がすべてじゃないだろう、ラモス」
「いいかよく聞けよっ! ここの地下迷宮は俺たちだけじゃない、他にも盗賊ギルドとか鉱石を加工するためのドワーフたちや、中には王国の騎士団の方々が実戦演習を兼ねて降りられることだってあるんだ」
「……だから?」
「だからじゃねえよ! そのために金もらってんだよこっちは、金もらってまっすぐに俺たちが開拓してきた地下を案内しなきゃならない。この地下迷宮の案内はな、俺たちの祖先が命をかけて探索し開拓し獲得してきた成果の上に成り立ってるんだぞ! お前は、みんなが切り開いてくれたこの財産を、勝手に切り売りしてるのと同じなんだよ。自分勝手に迷宮探索課の財産を黙って、売り飛ばしてる!」
「あー……俺が良かれと思ってやってきたことは、そう思われていたのか?」
「そ、う、だ、よ! この疫病神がっ」
「一言余計だぜ、ギルマス」
心外だという顔をしてキースは銀髪を撫で上げた。
彼の中では案内する客たちのレベルに合わないモンスターと戦わせても、それでレベルが上がるならいい。
だが死んでしまう可能性が高いなら、弱い冒険者でも苦労せず倒せるような低レベルのモンスターの所に案内した方がよっぽどいい。怪我をすることも少ないし命を落とすことない。
「俺が毎日毎日毎日、お前がやらかした生還率の高さで、周りからどれだけ嫌味を聞かされてるか知ってるのか!?」
「いやー興味ないね。生還率こそすべてだろ?」
何度だってここに降りてきて何度だって挑戦すればいい。
そうすればいつかはDランクだってAンクになれるんだから。
銀髪の青年はそう思ってこれまで迷宮案内探索人を続けてきたのだが……どうやら理解されないらしい。困ったものだ。
「儲けの伴わない生還率に、意味なんてねーんだよ! このゴミクズがあああっ!」
ラモスが叫ぶ。まるで雄牛が盛っているみたいな叫びだった。
キースは呆れた顔でそれを言下に否定する。
0
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました
遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。
追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。
やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる