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第二章 帝国編(海上編)
告白
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「ハサウェイ様とは近衛騎士に並ぶ空師の士官候補生を育てる軍学校の同期の紹介で知り合いました」
そんな語りだしで始まったバーディーの告白は、三十分に及ぶものだった。
その間アルナルドは退屈げな雰囲気を出すことなく、ただじっとバーディーの言葉の一つ一つを確かめるかのように頭の中で反芻し、その理解に努めようとしていた。
リンネは肩幅に両脚を開き、後ろに手を組んで姉の語りを黙って聞くことしかできないことに、苛立ちを隠せないようにアルナルドには見えた。
まだ若い――自分と変わらないその外見と年齢は、この状況にさぞ、不満を抱えていることだろう。
いま許されるなら、彼女は姉を連れてこの部屋から出ていくだろうか?
それとも、自分たちの非を妹である自分がすべて背負い込み、姉を助けようとする?
いや、姉妹揃って互いを助けようとするかもしれない。しかし、姉は家族を優先した。妹は――どうだろう?
「そこまではハサウェイの発言と同じだな。続けてくれ」
「……はい、殿下」
そこから、話はバーディーがハサウェイの妻になる寸前まで進んだ。
陸軍を卒業した彼との共通の友人を介して知り合い、当初はバーディーが好意を寄せたのだというから驚きと呆れが口から出てしまう。しかし、外見と王族という立場に憧れもあり、良好だった付き合いはある日、一変する。
バーディーが軍学校を卒業するという時期になり、ハサウェイの態度が暴力的になりやがて、王族という権威をかさにきて彼は彼女の身体を奪った。
それも、合意とは言えないそんな方法で。
「つまり恋愛というよりは、半ば強引な関係を結ばされた。そういうことか、中空師?」
「私が愚かだったのです。王子のあの内面に気づけなかった私が――実家と帝国に問題を引き寄せたなものですから」
「君はそう言うが、果たしてその心の中はどう思っているか。僕にとってはとても疑わしいね」
「殿下。私は真実を……」
「真実はどうでもいい」
「そんなっ」
「真実は人の視点によって変わる。だからどうでもいい。それよりもきちんとした事実を話してくれないか。例えば君が伏せている二人の仲を仲介した人物のこと、とかだ」
「あ、それは……」
目を伏せて視線をそらすバーディーの仕草を見て、アルナルドは長い話になったものだとハサウェイのように足を組んだ。
つまらない、それに退屈だ。
肝心のものは何も出ないまま、無為に時間が過ぎていく。
「無駄な時間だったな、ハルベリー家の姉妹たち」
「待ってください、殿下!」
「なら話せ、時間が惜しい。僕には君たちの存在はどうでもいいんだ。そのワインだって無視できるならそうしたいものだ。しかし、こうも偶然が重なったら無視はできない。より大きな力が関わってきているのは明らかだろう、中空師。少なくとも、僕は帝国に戻るまで問題が起きるとは思いたくないんだ。意味が分かるな?」
「しかし、その名前を出すことは殿下にとっても……私にとっても」
「だが、子供は大事だろう?」
「はい……。殿下の大叔父上が――その……」
「宰相か!? おい、どういうことだ。軍に宰相閣下が……」
驚きの声を上げたアルナルドに、幹部の一人がそっと耳打ちする。
「息子のデリウス様が同期生です。殿下」
「息子? ああ、そういうことか。しかし、宰相閣下が出て来たとすればあのハサウェイの行き過ぎた行為も理解できる……いや待て。やはりあれか……」
「王国の殿下の行為を知っておられるということで間違いないのではないでしょうか」
「子爵家のか」
「多分」
はあ、と船長を含めたクルー一同から大きなため息が漏れた。
これは宰相だけでなく、アルナルドが最初に予期した通り皇帝の意思も関わっているのだと、全員が実感したからだ。
「アルナルド様。これは我らが口を挟めるような問題ではありませんな」
「そうだな、船長。父上は――皇帝陛下はずいぶん前からこんな計画を練っていたらしいね。ハサウェイの暴走は――」
「……え?」
アルナルドに見つめられてバーディーは、虚を突かれたような顔になる。
自分たちの男女の関係性まで、はるか雲の上の存在からの命令かと勘違いした彼女を見てアルナルドはまた首を振りかぶった。
「ハサウェイはあの通り貪欲な男だ。自分を大きく見せたがる。その意味では、あの王国の次期国王になったロイズなんて可愛いものだよ。ただ、バカの一つ覚えのように上手なものがある。君なら分かるだろう、バーディー」
「……後ろにある権力をさも自分のもののように振る舞える……こと、ですか」
「そうだな。それに騙されて君は子供まで産んだわけだ。守れもしないのに」
「愚かでした……」
「だがまあ、理解できたこともある。あのワイン、ラフトクラン王国に大きくばらまくつもりだった。そうじゃないのか?」
「なぜ、それをっ!?」
「あれが、ハサウェイが執着する理由はそんなものだろう。いずれ王位に就けてやる。甘い言葉に踊らされているように見せかけて、どこかで主に噛みつこうとしている毒蛇そのものだ。君は王国内でハルベリー商会の地盤を築くために必要、か。ただそれだけの為にハサウェイがわざわざこの船に寄るとも思えないが……」
まだ何か裏事情があるのか。
それともそれだけで終わるのか。あとはハサウェイの反応次第かな。
アルナルドは足を崩すと、それまでの呆れた雰囲気を塗りかえるような冷たい微笑みを姉妹に向けて命令を発した。
「連れていけ。ハサウェイに渡すのは首だけでいいだろう」
それを聞いたハルベリー姉妹に戦慄が走ったのは、いうまでもなかった。
そんな語りだしで始まったバーディーの告白は、三十分に及ぶものだった。
その間アルナルドは退屈げな雰囲気を出すことなく、ただじっとバーディーの言葉の一つ一つを確かめるかのように頭の中で反芻し、その理解に努めようとしていた。
リンネは肩幅に両脚を開き、後ろに手を組んで姉の語りを黙って聞くことしかできないことに、苛立ちを隠せないようにアルナルドには見えた。
まだ若い――自分と変わらないその外見と年齢は、この状況にさぞ、不満を抱えていることだろう。
いま許されるなら、彼女は姉を連れてこの部屋から出ていくだろうか?
それとも、自分たちの非を妹である自分がすべて背負い込み、姉を助けようとする?
いや、姉妹揃って互いを助けようとするかもしれない。しかし、姉は家族を優先した。妹は――どうだろう?
「そこまではハサウェイの発言と同じだな。続けてくれ」
「……はい、殿下」
そこから、話はバーディーがハサウェイの妻になる寸前まで進んだ。
陸軍を卒業した彼との共通の友人を介して知り合い、当初はバーディーが好意を寄せたのだというから驚きと呆れが口から出てしまう。しかし、外見と王族という立場に憧れもあり、良好だった付き合いはある日、一変する。
バーディーが軍学校を卒業するという時期になり、ハサウェイの態度が暴力的になりやがて、王族という権威をかさにきて彼は彼女の身体を奪った。
それも、合意とは言えないそんな方法で。
「つまり恋愛というよりは、半ば強引な関係を結ばされた。そういうことか、中空師?」
「私が愚かだったのです。王子のあの内面に気づけなかった私が――実家と帝国に問題を引き寄せたなものですから」
「君はそう言うが、果たしてその心の中はどう思っているか。僕にとってはとても疑わしいね」
「殿下。私は真実を……」
「真実はどうでもいい」
「そんなっ」
「真実は人の視点によって変わる。だからどうでもいい。それよりもきちんとした事実を話してくれないか。例えば君が伏せている二人の仲を仲介した人物のこと、とかだ」
「あ、それは……」
目を伏せて視線をそらすバーディーの仕草を見て、アルナルドは長い話になったものだとハサウェイのように足を組んだ。
つまらない、それに退屈だ。
肝心のものは何も出ないまま、無為に時間が過ぎていく。
「無駄な時間だったな、ハルベリー家の姉妹たち」
「待ってください、殿下!」
「なら話せ、時間が惜しい。僕には君たちの存在はどうでもいいんだ。そのワインだって無視できるならそうしたいものだ。しかし、こうも偶然が重なったら無視はできない。より大きな力が関わってきているのは明らかだろう、中空師。少なくとも、僕は帝国に戻るまで問題が起きるとは思いたくないんだ。意味が分かるな?」
「しかし、その名前を出すことは殿下にとっても……私にとっても」
「だが、子供は大事だろう?」
「はい……。殿下の大叔父上が――その……」
「宰相か!? おい、どういうことだ。軍に宰相閣下が……」
驚きの声を上げたアルナルドに、幹部の一人がそっと耳打ちする。
「息子のデリウス様が同期生です。殿下」
「息子? ああ、そういうことか。しかし、宰相閣下が出て来たとすればあのハサウェイの行き過ぎた行為も理解できる……いや待て。やはりあれか……」
「王国の殿下の行為を知っておられるということで間違いないのではないでしょうか」
「子爵家のか」
「多分」
はあ、と船長を含めたクルー一同から大きなため息が漏れた。
これは宰相だけでなく、アルナルドが最初に予期した通り皇帝の意思も関わっているのだと、全員が実感したからだ。
「アルナルド様。これは我らが口を挟めるような問題ではありませんな」
「そうだな、船長。父上は――皇帝陛下はずいぶん前からこんな計画を練っていたらしいね。ハサウェイの暴走は――」
「……え?」
アルナルドに見つめられてバーディーは、虚を突かれたような顔になる。
自分たちの男女の関係性まで、はるか雲の上の存在からの命令かと勘違いした彼女を見てアルナルドはまた首を振りかぶった。
「ハサウェイはあの通り貪欲な男だ。自分を大きく見せたがる。その意味では、あの王国の次期国王になったロイズなんて可愛いものだよ。ただ、バカの一つ覚えのように上手なものがある。君なら分かるだろう、バーディー」
「……後ろにある権力をさも自分のもののように振る舞える……こと、ですか」
「そうだな。それに騙されて君は子供まで産んだわけだ。守れもしないのに」
「愚かでした……」
「だがまあ、理解できたこともある。あのワイン、ラフトクラン王国に大きくばらまくつもりだった。そうじゃないのか?」
「なぜ、それをっ!?」
「あれが、ハサウェイが執着する理由はそんなものだろう。いずれ王位に就けてやる。甘い言葉に踊らされているように見せかけて、どこかで主に噛みつこうとしている毒蛇そのものだ。君は王国内でハルベリー商会の地盤を築くために必要、か。ただそれだけの為にハサウェイがわざわざこの船に寄るとも思えないが……」
まだ何か裏事情があるのか。
それともそれだけで終わるのか。あとはハサウェイの反応次第かな。
アルナルドは足を崩すと、それまでの呆れた雰囲気を塗りかえるような冷たい微笑みを姉妹に向けて命令を発した。
「連れていけ。ハサウェイに渡すのは首だけでいいだろう」
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