追放されたランクSの精霊使いは、奴隷王女たちを服従させ、王国に伝わる最強の精霊を支配して、復讐を成し遂げる。

 王女殿下を元婚約者にもつルークは十八歳。

 幼い頃、彼は父親を無実の罪で殺され、辺境へと追放された。
 婚約は破談となり、少年は精霊たちの王と呼ばれる太陽に復讐を誓う。
 十二年後。
 辺境で魔族と戦う勇者パーティーに参加した少年は、いつしかランクSの精霊使いとして知られるようになっていた。
 父親の復讐を果たすことを忘れた日はなかった。
 だけどそれよりも、困っている人々を魔族の脅威から救うことの方が、正しいような気がしていた。
 そんな中、かつての婚約者とその妹が奴隷となり売られているという情報を耳にしたルークは、彼女たちを購入することにした。
 二人もやはり父親と同じように無実の罪で追放されたのだった。
 そしてルークは彼女たちの中に、王国に伝わる最強の精霊が眠っていることを発見する。
 その精霊たちこそ、王弟殿下が探し求めていた、王位継承に必要な存在だった。
 ルークは王女たちと契約し、最強の精霊使いとなって復讐を開始する。

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