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ディーノの思惑

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「彼も人なりに恋をしたんです。その結果……この世界は大きく変わろうとしています」

「それはいけないことなんですか?」

私は聞いてみました。

「いいか、悪いか、あなたにとってはいい世界かもしれませんね?このままいくと、アントニーは死にます」

「なんですって?」

「ディーノは元々、王政に興味がないんですよ」

私はこの点については納得しました。でも、だからと言ってアントニー様が死ぬというのは……。

「ディーノの力は莫大でしてね、恋に動かされた少年は世界に変革を起こす……そういう日がきっと来るんですね」

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