ヤンデレ妹に捧げるレクイエム

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ヤンデレの始まり その1

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 突然で恐縮だが、私は今、ある人間を殺したいと切に願っている。

 生まれてから20年、善良な民を演じてきた。それが今日で終わる。

 誰を殺すのか。

 それは、実の妹である。

 疲れて疲れて疲れて…………人生を台無しにされて……。

 どうして?

 彼女は私をそんなに拘束したがるんだ?

 確かに以前、家族愛を説いたことがある。

 しかし、それがどうして、私を狂った愛情で縛り付けるんだ?

 
「おにいちゃーん?おへやにいるの?わたしからはなれないでっていったでしょどうしていうこときけないのおなかのあかちゃんもおこってるよねえどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしておにいちゃんわたしのこときらいなのまさかそんなことないよねきのうだっていっぱいあいしてくれたんだからねぇいいかげんどああけてよなにひとりでこそこそやってるのしんぱいしないでおにいちゃんのおせわはわたしがぜんぶしてあげるんだから……」

「はやく…………あけてよそうじゃないとこのとびらぶっこわすよあぁもしかしておにいちゃんだれかにこうげきされてるのたいへんだはやくたすけなくちゃおにいちゃんいますぐいくからね……」


 さて、今日で全てが終わるのか……。

 
 
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