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お友達
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お母さんと坊やはお友達を探しました。でも、いくら見回してもお友達はどこにもいません。
そういうときは……。
「お母さん!」
「はいっ!今日は少ないけれど!」
お母さんは残りのマッチを束にしました。ペンキのはがれた小さなビルの壁にこすりつけると、すぐに大きくて温かい灯が生まれました。
「こんにちは!ファイヤー!」
ファイヤーは坊やのお友達の一人でした。
「クリスマスイブに会えてよかったわね」
お母さんはファイヤーを消さないように、周りの草花を集めました。マッチの灯がどんどんどんどん大きくなりました。
「おおっ!今日はいつもより元気だね!」
「坊やに会うのを待っていたのね」
坊やとお母さんは、ファイヤーがいなくなるまでお話を続けました。気がつくと夜になっていました。自分たちの声と、ファイヤーがパチパチと燃える音しか聞こえませんでした。
「すてきなクリスマスを。もうおそいからお休み」
ファイヤーは最後にそう言い残して空に消えていきました。
「ありがとう!お休み!いいクリスマスを!」
坊やは言いました。
そういうときは……。
「お母さん!」
「はいっ!今日は少ないけれど!」
お母さんは残りのマッチを束にしました。ペンキのはがれた小さなビルの壁にこすりつけると、すぐに大きくて温かい灯が生まれました。
「こんにちは!ファイヤー!」
ファイヤーは坊やのお友達の一人でした。
「クリスマスイブに会えてよかったわね」
お母さんはファイヤーを消さないように、周りの草花を集めました。マッチの灯がどんどんどんどん大きくなりました。
「おおっ!今日はいつもより元気だね!」
「坊やに会うのを待っていたのね」
坊やとお母さんは、ファイヤーがいなくなるまでお話を続けました。気がつくと夜になっていました。自分たちの声と、ファイヤーがパチパチと燃える音しか聞こえませんでした。
「すてきなクリスマスを。もうおそいからお休み」
ファイヤーは最後にそう言い残して空に消えていきました。
「ありがとう!お休み!いいクリスマスを!」
坊やは言いました。
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