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婚約破棄

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「わたしは君との婚約破棄する!」

と、婚約者の公爵様は言いました。

「どうしてですか?」

わたしは問いただしました。

「それは君がわたしの友人であるとある令嬢を虐めたからだ!この悪役令嬢め!」


そうです。確かにわたしは、王子様の友人である令嬢をいじめました。でもその原因は、元はと言えばあちらにあるんです。だって、わたしの大切な友達をいじめていることを知ってしまったのですから!

王子様の友人とか言って、人間らしからぬ行いをしているのですから、

私たちが悪いと言うのであれば……その前に謝罪が必要ですね。

わたしだって、その話を聞いてからは、王子様を信じられなくなりましたよ。

だから……私がお仕置きすることにしたのです。

ダメでしょうか?そんなことないですよね?


婚約破棄だなんて、簡単に言うんじゃない……。


そんなふざけたことを口走る人間は、これでおしまいだ……。


私が全て終わらせる。


「あの……私と婚約してくれませんか?」


「喜んで!」












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