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弁明

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「こちらにいるお嬢さんが不正を働いたと言う場合、あなたたちは当然責めることができます……」

エミリー様が何を言い出すかと思えば……本当に何を言ってるんだこの人は!

自分よりも身分の低い令嬢の話を持ち出して、自分は平気だと言いたいのか?

「あなた……ずいぶんといい顔をしているわね。私の嫌いな顔……」

「それはどういうことでしょうか?」

あれだけ笑顔だった少女の表情が暗くなり始めた。

「ここにいる女と同じように、男をタブラかすのがうまそうな顔と言う意味よ。そうじゃないの?」

「いや、そんなことは……」

「あらあら、小娘ちゃんは口の聞き方も知らないのかしら?」

酷すぎる。これは厳重なる抗議に値する。しかしながら……私にはその術がない。困ったものだ……そう考えているうちに、エミリー様の毒舌はさらにエスカレートしていった。

「でもね、私はこんな小娘とは違うのよ!だからね、何をしたって許されるのよ!ほら、貸しなさい!」

エミリー様は、侵入者を羽交い締めにして、写真を奪い取った。そして、ビリビリと勢いよく破った。

「これで証拠は無くなったわ……」

エミリー様は微笑んでいた。



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