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パーティー 修羅場の手前編

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「容姿の点数で言えば、エミリー様なんて、精々38点くらいでしょう……」

少女は言った。

「それは何点満点で?」

私が尋ねると、少女は、

「もちろん100点満点です」

と答えた。

「キャシー様は文句なしの100点でございます。そして、私は……そうですね、75点くらいでしょうか?」

「もう少し上でもいいんじゃないの?」

「それは本当ですか、キャシー様?」

「ええっ、あなただって十分魅力的だと思うけど……」

「キャッ!!!」

私が褒めた(?)ので、少女は嬉しそうだった。確かに、昔もそんなことがあったような。学校で一番きれいな女の子が、取り巻きの女の子に、

「あなたが思っている以上に可愛いと思うけど?」

なんて言うと、彼女たちは喜ぶ。美しさを認められたと感じるのだろうか。今の私は、きれいな女の子なんだ。

「ありがとうございます。キャシー様……あの、今度からお姉様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」

「ええっ、どうぞご自由に」

「ありがとうございます。お姉様!」

なんか、こういう展開は想像していなかったけど、まあいいか。ずっと一人っ子だったから、妹あるいは弟キャラが欲しかったところだし。

「お待ちなさーい!!!」

なにごとか?会場がざわつき始めた。どうやら声の主は外から叫んだようだった。何をお待ちするのだろうか。

ひょっとして……二人の婚約を?
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