妹に婚約者を奪われたので、田舎暮らしを始めます

その34

ストークスとマリーがやって来て、二人はすぐさま屋敷で一番大きな部屋に通された。

「あら……随分と小さなお部屋ですわね？？？？？？？？これが、客人をもてなすための部屋なのかしら？？？？？？」

「信じられないね。いくら、私の遠い親戚にあたる人とは言っても……こんなにみすぼらしいことってあるのだろうか？？？？？？？」

「それに……このクソみたいに不味いお菓子は何ですの？？？？？？？？？？客人をバカにしているとしか思えませんわね！！！！！！！！！」

「ああ、全くだね。君の言う通りだよ、マリー……」

メイドたちは、怒りを堪えて、二人の様子を見ていた。

「はあ、それにしても、お姉様はまだいらっしゃらないのかしら？？？？？？？？？私たちが来ることを知らない……なんてことはないわよね？？？？？？？？」

「それはないと思うよ。きちんと手紙は出したはずだから。読まないなんてことはないだろうし……」


「ああ、もうじれったいわね！！！！！！！！！！」

マリーはせっかちだったので、中々ソフィアたちが姿を見せないことに苛立ってしまった。

「ねえ、そこのあなたたち。バカみたいに突っ立ってないで、早く主人たちを呼んできなさいよ。客人がこうして待っていらっしゃるって言うのに……一体どれほど待たせるつもりなのかしら？？？？？？？？？？」

「ああ、全くだ。しかも、私は王子だと言うのに……。全く、本当にバカな連中だな！！！！！！！！」

ストークスも、マリーに呼応して、屋敷の住人たちをバカにした……。