妹に婚約者を奪われたので、田舎暮らしを始めます

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その7

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そのありさまを、ソフィアは聞き続けなければならなかった。どうして、このようなことになってしまったのか、自分に何か過失があったのか、色々なことを考え出した。でも、いくら考えても、納得のいく答えは出せなかった。

「正式にお姉様と離縁することができましたら……その時は、私たちの勝利ですわね!!!!お腹の赤ちゃんも喜んでくれるでしょうよ!!!!!」

「もう……身籠ったのか??????」

ストークスさえも知らなかった事実……マリーは既に、ストークスの子供を身籠っていた。これも全て、協力者のおかげだった。その筋の薬師に頼みこんで、子作りに最も適した体内バランスに調整をして、その結果、すぐさま身籠ることができた……というわけだった。

「ええ、おかげさまで!!!!!!」

ストークスは、慌てた。

「おい、もしこのことが皇帝陛下にばれてしまったら……どうするんだ?????」

「ああ、それは大丈夫ですよ。皇帝陛下だって、早く後継ぎが欲しいのでしょう??????ストークス様が幾ら、お姉様を抱いても、結局、子供なんてできないじゃないですか?????あれは恐らく……そう言う病気なのではないですか?????そうだわ!!!!!!!私、いいことを思いつきましたわ!!!!!!」

一人でどんどん話を進めていくマリー……これに対して、ソフィア、そして、ストークスは何一つ有効な手立てがなかった。大きな蔽を前にして、ソフィアは静かに一人、涙を流すことになった……。

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