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その54

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「今度はエリーナ様を海に突き落としますか?」

再び不吉な会話が聞こえた。エリーナはいい加減怒った!

「クロルさん?いい加減にして下さらない?」

「ええ?そんなこと言われても……」

「大丈夫。何も心配することはないわ。ツァイス様。手を貸して……」

エリーナはツァイスの握りこぶしで、クロルの頭をポカンと叩いた。

「エリーナ!君は一体何をしているんだ?」

「それはこっちのセリフです!!!」

エリーナもエキサイトしていた。
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