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その1

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「私たちはこれ以上、婚約という関係を続けることはできないようだな……」

さあ、早く……。

「なんか言ったらどうなのだ?????これは、私たちの問題なんだぞ??????」

さあ、早く……。

「どうして、さっきから、ずっと黙っているのだ?????いい加減にしろ??????」

さあ、早く…………。

「おい、アンジェラ!!!!!!聞いているのか??????」

「もちろん、聞いておりますとも。それで……ああ、婚約破棄でしたっけ??????」

「そうだよ……全く……それで、これからどうするのだ?????」

「はい、新しい嫁ぎ先はもう決まっておりますので、ご安心ください」

「ああ、そうなのか……じゃなくて!!!!!!!お前はそもそも、もうこの時点で婚約破棄を心に決めているのか??????」

「あら、当然じゃありませんか??????だって、そうなのでしょう??????」

「まあ、そうなんだけど……なんかこう……違うな……」

「何が違うのですか???????だって、婚約破棄するんじゃないんですか??????」

「まあ、そうなんだが……」

「ならば、いいじゃないですか……このまま婚約破棄してしまえば!!!!!!!!」

「おい、アンジェラ。随分と婚約破棄に積極的だな……」

「もちろんでございますとも。だって、これで私は自由になることができるんですもの!!!!!!」

「本当にそう思っているのか???????」

「ええ、もちろんですわ!!!!!!」


「ああ、面白くないな!!!!!!お前には色気ってものが足りないんだよ!!!!!分かった分かった!!!!!元々、お前のような女と婚約した私が間違っていたんだな。ああ、分かったよ!!!!!慰謝料はいらないんだな???????」

「ええ、これから全額払っていただきますので、結構でございます……」

「これから……だって?????????」

「ええ、そうでございますとも。さあ、入ってくださいな……」

そう、アンジェラが呼び掛けて、兵士たちが入って来た。

「悪いけど、ここで死んでもらいますから……」

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン……。

銃声が響いて、王子は死に絶えた。

「だから、早く済ませればいいって言ったのに……。ほらほら、新しい王子様。こちらが婚約者、そして、この国を牛耳っていた王子でございますよ……」

「ありがとう。この首は……高く売れそうだな……」

「私と婚約してくれて、ありがとうございます!!!!!!!!!」

「愛してるよ!!!!!!!!」

新しいカップルの成立!!!!!!!!!

めでたしめでたし。



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