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その20

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「やあやあ、私は王なり」

一度こういうのをやってみたかった。いや、繰り返せるのであれば何度でも。エンドレスに繰り返せるのだから、心配はいらない。

「私は王女の……」

これから王様になるんだ。

「私を殺すの?」

「どうして?」

「目が怖いよ?」

「意味のないことはしないさ」

「意味があったらするの?」

「……鋭い質問だね……」

「あなたの目的は復讐?」

私はそっと彼女の耳元を覆った。

「王様ごっこがしたいだけさ……」

復讐、そうかもしれない。いつかは復讐しなければならないのかもしれない。私が悪いことは心得ている。しかしながら、誰も赦してくれない復讐を、私は今地獄に行く覚悟で成し遂げようとしている。その理由は?全て片付けて、それから成仏したいと思っているから。

「リーパ……山村に行こう」

私は彼女を旅に誘った。

「そこが私の墓場ですか……」

彼女は納得したようだった。
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