転生先は意地悪な継母の娘で娼婦、からの王子様溺愛コース

その24

「さぁ、マリー様。一緒に行きましょうか？」

私は男たちに連れられて、本土へ行くことになった。これに反発したのは、当然母親だった。

「マリー！あなただけなんてずるいわ！私も連れて行ってよ! 」

母親は男たちに頼んだ。しかしながら、彼らはそれを認めなかった。

「あなた様には罪を償っていただかなくてはなりません」

「罪って……なんのこと？」

母親はとぼけてみせた。

「今更とぼけたって、無駄ですよ。私たちは全て把握しているんですから。場合によっては、あなたを拘束しなくてはなりませんし……」

男たちはそう言って、私を囲い、船まで連れて行ってくれた。

「待ちなさいよ！」

母親の怒り声はしばらく響いていた。