転生先は意地悪な継母の娘で娼婦、からの王子様溺愛コース

その21

「マリー……あなた、誰に向かってそんな口の利き方を！」

母親は当然逆切れを開始した。しかしながら、私はもう脅える必要はなかった。これだけ、女を濡らせば、私は母親と共に牢獄へぶち込まれるだけだった。だから、死ぬまで母親の顔を見続けなくてはならないと思った。

犯罪者として、同志として、意味は違えど、バカ仲間だった。そんな仲間を、私は多少なりとも尊重しようと思った。

「お前のことだよ！散々私のことをバカにしやがって！後でぶん殴ってやる！」

私がこう言うと、母親は本当に私の顔を傷つけた。

「ちょっとばかり顔がいいからって、調子に乗っているんじゃないわよ！」

母親も相当テンションが上がっていた。