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その2
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「私の大切なアルバートに手を出す人間は許しませんよ!!!」
ジュリエット……怖いからやめて?
「貴様は何者だって……ジュリエットが二人だと????」
王子様は、僕とジュリエットの区別がつかないようだった。まあ、無理もない話だ。一応、僕は男で、ジュリエットは女である。だけど、性別以外で見分けをするのは非常に難しい。一目見たくらいでは決してわからないと思うんだ。
「さて……王子様?私ジュリエットと婚約を破棄するとはどういうことですか?」
「それは……君があまりにもつまらない人間だから……」
「ああ、なるほど。アルバートのことを侮辱しているのですね?ああ、そうですか……アルバートを侮辱する人間は死あるのみ……」
だから、ジュリエット、やめてくれない?怖いから。
「さっきから何を言っているんだ!二人とも、この場から今すぐ立ち去るのだ!!!」
王子様の言う通りにしようと思ったら……ジュリエットは、王子様の背後に回って、
「終わりです!!!!はい、死刑!!!」
と言った。
ジュリエットは、いつも僕のことを第一に考え、僕の敵を排除し続けてきた。
そして、ジュリエットは決して嘘をつかなかった。全てに於いて有言実行……ジュリエットは、完遂した。
ジュリエット……怖いからやめて?
「貴様は何者だって……ジュリエットが二人だと????」
王子様は、僕とジュリエットの区別がつかないようだった。まあ、無理もない話だ。一応、僕は男で、ジュリエットは女である。だけど、性別以外で見分けをするのは非常に難しい。一目見たくらいでは決してわからないと思うんだ。
「さて……王子様?私ジュリエットと婚約を破棄するとはどういうことですか?」
「それは……君があまりにもつまらない人間だから……」
「ああ、なるほど。アルバートのことを侮辱しているのですね?ああ、そうですか……アルバートを侮辱する人間は死あるのみ……」
だから、ジュリエット、やめてくれない?怖いから。
「さっきから何を言っているんだ!二人とも、この場から今すぐ立ち去るのだ!!!」
王子様の言う通りにしようと思ったら……ジュリエットは、王子様の背後に回って、
「終わりです!!!!はい、死刑!!!」
と言った。
ジュリエットは、いつも僕のことを第一に考え、僕の敵を排除し続けてきた。
そして、ジュリエットは決して嘘をつかなかった。全てに於いて有言実行……ジュリエットは、完遂した。
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