聖女に雨が降って婚約破棄する

tartan321

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その4

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「間も無く雨が降ります……」

「ああ……そうだな……」

だが、私にとっては好きな天気なのだ。

忘れもしない初の思い出。

あの日は今日みたいに雨が降っていた。あの少女は木陰で雨宿りをしていた。

私の大好きな雨……いつまで降るのだろうか?

「それはそうと……例の少女はどうしたんだ?」

「はい、探しておりますが、所在がつかめません……」

私はもう一度、少女に会いたいと思った。
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