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その39
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「おい!!!こいつらは一体何なんだ!!!」
王子様は叫びました。
「あなた様には分からないでしょうが……精霊です。彼らもまた、あなた様に対して怒っております。何故かと言えば……この世界を乱すリスクが非常に高いからです!!!」
そう言って、本当に精霊たちもいつになく険しい表情をしておりました。
「皇帝陛下……この者を処刑しても宜しいのですね???」
ロンメル伯爵は皇帝陛下に確認を取りました。
「仕方ないだろうな……」
皇帝陛下は最後にそう言いました。
「父上!!!なんてことをおっしゃるのですか!!!」
「いまさら、お前の言い訳は聞きたくない。自業自得だ。さあ、ロンメル殿。後は御存分に……」
「かしこまりました……」
ロンメル伯爵は深々と頭を下げました。最初は緊張していたのですが、自分の信念から外れたものはとことん排除するという、彼なりの方法を持って、とうとう、王子様を攻撃し始めました。
「精霊の皆さんに命じます。そこにいらっしゃる男を処分してください……」
ロンメル伯爵自身が手を下すことはなく、依頼を受けた精霊たちが攻撃を始めました。小さいながらも、王子様一人を確実に死に至らしめるのに十分な攻撃だったと記憶しております。
結局、王子様は何も言葉を発することなく、消えてしまいました。
そうです。死んだというよりも、跡形もなく消滅してしまったのです。
精霊たちの力はなんとも恐ろしいと思いました。
王子様は叫びました。
「あなた様には分からないでしょうが……精霊です。彼らもまた、あなた様に対して怒っております。何故かと言えば……この世界を乱すリスクが非常に高いからです!!!」
そう言って、本当に精霊たちもいつになく険しい表情をしておりました。
「皇帝陛下……この者を処刑しても宜しいのですね???」
ロンメル伯爵は皇帝陛下に確認を取りました。
「仕方ないだろうな……」
皇帝陛下は最後にそう言いました。
「父上!!!なんてことをおっしゃるのですか!!!」
「いまさら、お前の言い訳は聞きたくない。自業自得だ。さあ、ロンメル殿。後は御存分に……」
「かしこまりました……」
ロンメル伯爵は深々と頭を下げました。最初は緊張していたのですが、自分の信念から外れたものはとことん排除するという、彼なりの方法を持って、とうとう、王子様を攻撃し始めました。
「精霊の皆さんに命じます。そこにいらっしゃる男を処分してください……」
ロンメル伯爵自身が手を下すことはなく、依頼を受けた精霊たちが攻撃を始めました。小さいながらも、王子様一人を確実に死に至らしめるのに十分な攻撃だったと記憶しております。
結局、王子様は何も言葉を発することなく、消えてしまいました。
そうです。死んだというよりも、跡形もなく消滅してしまったのです。
精霊たちの力はなんとも恐ろしいと思いました。
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