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その2

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「どうしてですか???お父様!!!」

キャシーは公爵に質問した。公爵の後ろ盾が無くなったら……このまま修道院送りか、辺境飛ばしになってしまう。

「ああ、王子様から皇帝陛下に対して、この度の婚約に関して、様々な問題があるとのこと、しかと聞いていたのだ」

こう言われて、キャシーはまずいと思った。

「キャシー……。君が王子様と婚約することは、最初から決まっていたことだ。しかしながら……あのような態度をとってしまうのは、非常に問題だと思うんだよな……。君自身、反省しないのかな???」

「お待ちください!!!お父様、あれは全て王子様が悪いのでございます!!!」

「本当かな???でもまあ、君の態度が相当悪かったのだろうね……。ああ、あんまり甘やかして育てたつもりはなかったのだが……こんな結果になってしまうとは……情けない話だ……」


公爵は残念そうだった。

「そんな話はどうでもいいじゃありませんか!!!それよりも、これから先を見据えたお話を……」

公爵は身を乗り出して、キャシーの腕を掴んだ。

「いたたたた……お父様、痛いですよお!!!」

「そうか、お前もこの痛みが分かるか。ならば、私の痛みも分かるはずだろう……」

公爵は、キャシーを辺境送りにした。キャシーが不満を言っても、それ以降は何も聞かなかった。


「ああ、これが正しい方法なんだ。君が悪いことは全て知っているのだ。それにしても……私も随分年をとったな……」


一人が元々好きだった公爵ではあるが、あのうるさいキャシーがいなくなると、それはそれで、一抹の寂しさを感じるのであった……。



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